名前

エクアドル(スペイン、南米などのスペイン語圏)では1人につき、名前をたくさん持っています。

1人4~5個は持ってる。4つというのは4種類ということではなく、パーツです。日本でいう苗字の部分が2~3個、名前の部分が2個というかんじ。全部まとめてその人の1つの名前です。

名前を教えて、ここに書いてってお願いすると、「◎◎◎ 〇〇〇 ▲▲▲ △△△…」みたいになる。前の2つがファーストネームなのですが、どちらを呼ぶべきかは不明で、おそらくどちらでも大丈夫。うしろ2つはファミリーネームで父方母方どちらの苗字も持つみたい。しかも同じ苗字もたくさん、名前も同じような人が多い。名前だけでは判断できないので、そのあとに苗字とかどこの家でお父さんやお母さんが誰々とか親戚がどこどこって聞き合って、「あそこの娘さんね~」みたいな話をよくしてる。

課内の同僚と家族の名前の呼び名は覚えたけど、それ以外はほんとに少しずつ。しかも予想はしていたけど、私にはやっぱり覚えにくくて、発音やアクセントも難しい。

同僚に私の名前短くない?みたいなこと言われて、日本は苗字と名前1つずつしか持たないんだよって言うとびっくりしていました。名簿から自分の名前を探すとき苗字と名前1つずつだけの短い名前でどうやって探すんだって言ってたけど、私からしたら苗字だけじゃなくて名前も同じ人が多すぎるよってかんじです。エクアドル人からしたら日本の名前が短く感じるらしい。

 少し話は変わって、この前、市役所内の安全管理の一環なのか、所内で働く(働いていた)人たちの個人情報の更新手続きのような期間がありました。所定の個人情報の用紙に必要項目を記入してそれぞれ提出します。その所定の用紙というのが、基本的な個人情報の他、人種(白人、インディオ、混血、アフリカ系など)、学歴、家族構成、緊急連絡先、預金口座、証明写真、障がいの有無(親族内も含め)などなど、日本だったらここまで書いたら逆に問題になるんじゃ…というかんじのまさに個人情報の塊のような紙です。日本みたいに持ち帰って1回で書いてくるなんてことはなくて、出勤のときに書いて、出して、でも項目が不足してて、また次の日に書き足して、でも口座番号とか奥さんの電話番号とか今わからない、証明写真も印刷できないよとか、いろいろゴタゴタしつつ、みんな1週間くらいかけてちょっとめんどくさがりながらそれぞれ完成させていました。個人的にはその様子は見ていてなんだか微笑ましかったです。ちなみにその書類を普通に机の上に置きっぱなしにして行くから、みんなの個人情報が誰でも見放題な状況。逆にこっちがヒヤヒヤしたけど、これも習慣の違い、特に気にしている人もいませんでした。部署内でも他の個人情報の名簿などは誰でも見れるようなかんじで乱雑に置いてあって、そのあたりはゆる~いかんじのようです。あ、でも、ちなみにその用紙、性別欄の下にはちゃんとジェンダーとしての性別欄が記載されていたのは、なるほど~と勉強になった部分。

最近感じているのは、みんな話すときに、肌の色の話とか障がいの話とか、かなりオープンに話します。差別とか差別用語という概念がそもそも無いのかなと感じるくらい。その人の特性というかんじで明るく話してくるその雰囲気にここの人のいろいろ気にしない陽気さを感じます。

 活動の方は、10月1日からごみ収集の新しいスケジュールが始まるので、各家庭の分別状況の把握と啓発も兼ねて、同僚と家を回る活動がうちの部署で始まりました。(私はまだまだついて回って、聞いているだけ。時々次喋って!って振られるのでそのときはゆっくり話す。)この話はまた次の機会に。

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写真は全然関係ないけどある日の夕暮れと、この前家の前で起きた交通事故の様子。ステイ先の家族とやじうましました。f:id:reikomiyahara:20170918023617j:plain