エクアドルのごはん

毎日任地で食べているごはんのこと。エクアドルの食習慣は、朝と夜は軽め、お昼はしっかりというかんじ。朝は果物(パパイヤがとてもおいしい)とパン(チーズ挟んだりする、このチーズもオリエンテ地域独自のものがあり、おいしい)とかシリアルとか、イモや甘くないバナナを炒めたようなものなどを日々ローテーションします。飲み物はコーヒーor100%のフルーツジュース(各家庭でしぼって作るのが一般的)、前回紹介したチョコラテとか。

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お昼は、初めにスープ、スープはじゃがいもや豆など具だくさん。その次におかずとお米、そのほか豆や野菜や揚げバナナなどを添えて一つのプレートにしたメインプレート、100%のフルーツジュース。おかずはお肉(一番は鶏肉、鶏肉めちゃくちゃ食べる。次に牛肉。たま~にお魚、お魚は揚げる)写真にもあるように必ずスープにはアボカドを一緒に食べている。私はたまにだけ。

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このチャーハンのようなごはんは、エクアドルでお誕生日のときに食べる伝統的なごはんらしいです。みんなはこれにケチャップかけてよく食べてるけど十分塩味があるので私はそのまま食べます。

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夜はお昼ご飯の残りなどを使って簡単に済ませます。ステイ先の家族は私が日本人3人目だからなのもあり、エクアドル人ほど量も食べないし、こっちの甘いものを好まないことを知ってくれています。私は好き嫌いはないので、少し塩辛いかなと感じることもあるけど、だいたいおいしく食べています。ジュースやお菓子で甘いものは遠慮するときもあるけど。

そして塩分糖分油分の摂取量は全体的に多いと思います。主食はお米ですが、タイ米のようなパラパラしたお米で、炊き方も塩(家庭によっては油やパクチー)を入れて炊いています。そのため、すでにお米に塩気がある。おかずも日本食に比べたらもちろん塩気が強いです。だから甘いものが欲しくなるのか、デザートやコーヒー、紅茶、ジュース、ヨーグルト、アイスなどの糖分使用量も圧倒的に日本より多い。たぶんこれは日本以外の外国どこにも言えることかもしれません。他の国の同期隊員の話を聞いても砂糖摂取量については半端ないらしい。「砂糖無し!」というのをスペイン語で「sin azúcar」(=シン アスーカルと言う)と言いますが、エクアドルに来てから、何度声を大にして「シン アスーカル」を連呼したことか。そもそも砂糖無しを置いているお店も少ないので、今のステイ先で「砂糖なしのほうが好きでしょ」って甘すぎないフレッシュジュースや無糖のコーヒーが出てきたときは心から感動しました。先輩隊員が日本人の好みを植え付けてくれたおかげです。甘いお菓子やデザートは食べきれない、というか二口目から食べられない。任地でPanela(パネラ)というこちらの砂糖菓子を作っている工場を見に行ったときに、少し試食させてもらったけど、めちゃくちゃ甘かった。cañaという日本でいうさとうきびから作られたものなので、自然の甘味とはいえ、最初の一口以外は辛かったな。一緒にいたカウンターパートはパクパク食べてて驚愕。写真の1本1本がcaña。それをドロドロとしたジュースのような感じで煮詰めて、ブロックごとに固める。

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あとは食べる量の多さの割には野菜も少なめ。語学学校滞在中、クエンカでの1ヵ月のステイ先では野菜はほぼ食べなかった。そこでは自炊の交渉もしていなかったので、自分で果物食べたり、少ない外食(2~3ドルでしっかりとしたお昼ご飯が食べられる)で野菜が食べられるお店をみんなで探したりして、少し大変でした。でも今のステイ先は一般的なエクアドルの家庭より野菜を好む傾向なのもあるとは思うけど、野菜も出してくれるので、ありがたいです。

主食であるお米の他にはイモ類やバナナ類もたくさん食べます。日本にはないイモや緑のバナナ(甘くない)もあります。お米を食べつつ、イモ類やバナナ類が添えられてきたときはお米の量をできるだけ少なめに調節してます。ちなみにイモ類の中ではyucaという白いイモが私はお気に入りです。

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食感はさつまいものような感じで、ほぼ味はないのですが、よく味わうとほんのり甘いっていうかんじでここでは少ないやさしい味がする食材です。これは茹でたり、揚げたりして付け合わせだったり、スープに入れたりして食べます。食物繊維が豊富なのか、お腹の調子も良くなります。日本にないエクアドルの食材で何が好きか聞かれると、だいたいこのyucaが好きって答えています。

あとエクアドル料理に欠かせないのはなんといってもこの「salsa de ají」。

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salsaはソース、ajíは唐辛子という意味。にんにくと唐辛子、赤パプリカをペースト状にして、紫たまねぎ、レモン汁と水、香草を混ぜて各家庭で作ります。スープにも、その他のおかずやごはんにもお好みで添えて食べる。はじめは慣れなかったけど、スッキリとした味になってさっぱり食べられるので、今ではこのソース好きです。

あとは「cui」。テンジクネズミ。塩味で焼いて食べます。

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どちらかというとパーティー料理のようなかんじで、日々のごはんでは食べません。写真は語学学校で先生が作ってきてくれたときの。私は嫌いではないけど、少し独特の臭みがあるので、たぶん苦手な人も多い。ステイ先の家族でも好んで食べない人もいる位ですが、エクアドルの伝統的な食べ物でアンデスインディヘナ料理のひとつのようです。シエラの山沿いの地域だと道路脇のお店で丸焼きにしたのが売っていて、クエンカではよく見ました。モテと言われるエクアドルのとうもろこしを添えて食べます。

f:id:reikomiyahara:20170927011149j:plain先週、ステイ先ではじめてからあげとポテトサラダを作りました。任地には片栗粉がないので上で紹介したyucaの粉から作られた片栗粉風のもので代用してみたら、それっぽくなって、久しぶりに日本の味を少し感じられた。

ここ数日はあまり天気が良くなくて、熱帯気候のここでも少し涼しい日が続いています。