カルナバル2018

2月10日から13日までエクアドルではカルナバルが開催されていました。国全体がカルナバルモード。それぞれの都市ごとに街をあげて開催されます。

エクアドルのカルナバルはとにかく濡れまくります。ということで私も濡れまくりました。

エクアドルは雨季で、熱帯気候の任地でも昼間でも雨が降るとけっこう涼しかったりもします。カルナバル期間中は昼間は晴れていたので、日差しも照っていましたが、水を全身掛けられると、それでも冷たいし、だんだん寒くなります。「冷たい、寒い」はスペイン語で「frío」(フリオ)というのですが、でも会話の中で「寒い!」と言う時は、現地語を使うことが多いです。エクアドルの山間部シエラでは日常的に話されている現地語ですが、任地では特定の言葉に対してのみ使います。ケチュア語で「寒い」は「chachai」(チャチャイ)と言います。水を掛けられたらみんな「チャチャイ!」と叫んでいました。もちろん私も。

私のカルナバルは、10日は昼間街を歩いていたら偶然遭遇した市役所の同僚に彼の畑に連れて行ってもらったりして、特に家族もカルナバルには繰り出さなかったため、この日は家でゆっくり。11日から家族は濡れるモードに入りました。家でも子供を交えて水を掛け合ったりして、この日は夕方から夜にかけて隣町のサモラで行われているカルナバルに、12日は家族の中のパティという長女の旦那さん家族が集まっていて、パティのおうちでBBQ、13日最終日に任地ヤンササのカルナバルに家族と参加という流れでした。

パティのおうちで水掛け放題。BBQもおいしかった。

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任地の中の地域にchicaña(チカーニャ)と呼ばれる地域があります。任地の中ではまぁまぁ田舎のほうです。家からは車で15分くらいのところ。任地にはサモラ川という大きな川が流れていますが、ここにはサモラ川につながる川沿いの大きな広場があって、ここが任地のカルナバルのメイン会場。その名も「chicaña caliente 2018」。Chicañaは前述のとおり地域の名前、caliente(カリエンテ)はスペイン語で「熱い、暖かい」という意味です。おそらく気温も暑い、人々が盛り上がっている、南米人の情熱などをこのcalienteに掛けて名付けられた模様。川にもジャブジャブ入って、ステイ先の子どもたちと遊びました。野外フェスのようなかんじで常に音楽が演奏されているので、それでみんなで踊って、お酒飲んでというかんじです。横のほうでは、バレーボールとかのスポーツ大会も開催されていました。

水ももちろん掛けられるのですが、それ以外には泡スプレーとか、色のついた粉とかも掛けられます。幸い卵は飛んでこなかったのでよかったです。

水遊びしたい盛りの子どもたちにとっては最高のイベントです。特に泡スプレーは子供たちにも大人気。もちろん川に浸かっていたのもあり、少し濡れるとかではなくほんとにずぶ濡れ。水を掛けられるときは頭から、時々うしろからシャツの中にも注がれます。個人的に参加するまでは楽しめるかかなり不安でしたが、体験してみて私はとてもたのしかったです。1年に1回くらいなら、これだけずぶ濡れになるカルナバルを楽しみにできるなというかんじでした。

 会場ではずぶ濡れになるので、カメラや携帯を置いていっていたため、私が撮ったものではないのですが、少しでも雰囲気が伝われば。

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さて、最近思っていること。これまでは、「エクアドル人」の性格、考え方など、国全体の人間像として捉えるようにしていたところがあったけど、最近は「エクアドル人」という風に捉えるのをやめました。もちろん基本的な部分で違うところはたくさんあるけど、それでもみんなそれぞれいろいろな性格を持っているので、私と分かり合える人もいれば、そうでない人もいます。この先またどうなるかわからないけど、私はみんなと仲良くしたいというスタンスは忘れずに、みんなと友好的に接しているつもりですが、それでも向こうがこの私のスタンスに応じたくないのであれば、いったんしょうがないなと置いておくことにしました。日本人でもいろいろな性格の人がいるように、エクアドル人にもいろいろな性格の人がいるんだろうなということです。考えるとすごく当たり前なことなのですが、最近はこう考えて、私はマイペースに私と友好的に接してくれる人と関係性を築いていけたらいいなと思います。あとは、日本人と考え方が違うのは当たり前だし、違う文化を持っているので、ふだんは彼らの持つ異文化を楽しみながら、私らしく自分は自分でやっていきます。

国民投票

先週の日曜日、エクアドルでは国民投票がありました。内容は人選ではなくて、大統領の今の政策に関する信任投票みたいなかんじのようでした。7つの質問があって、それにSí(はい)、もしくは、No(いいえ)で答えます。Síは今の大統領政権モレノ首相を支持すること、Noは前大統領のコレア氏を支持していることを示すようです。市内にあるいくつかの学校が投票所になっていました。でも聞いたら、ステイ先のお父さんとお母さんは別々の投票所。それぞれ持っている自分の苗字で割り振られているらしいです。日曜の午後、お母さんが出かけたりしてお昼ごはんがみんなの分作れないと、外に食べに行くのですが、この日もお母さんが忙しかったので、昼食を外で食べてから、私は先に家に戻ったけど、お父さんと息子は投票に行っていました。まぁそれもあってか、街にはいつもよりさらに人が多かった気もしました。

投票は18歳~65歳の人に強制義務があって、みんなにとって選挙は「行かなければいけない」もののようです。棄権とかいう選択の余地はなさそうでした。ステイ先のお父さんに若者たちもみんな投票に行くんだねって言ったら、「obligación(義務)だからね。」って言っていました。投票すると、顔写真付きの投票証明書みたいなカードを受け取ることができます。これがきっとエクアドル人の人にとってはとても重要のようです。だからみんな投票に行くのかな。ステイ先の家族の中でロハの大学に行っているため、ふだんは任地にいない子どもたちも、この土日は投票のために任地に帰ってきていたし、ステイ先に遊びに来ては、みんなでニュースをつけて、夕方は開票速報を見ていて、とにかくステイ先の家族は政治の話をよく話しています。

エクアドルには日本でこの前できたマイナンバーカード制度のような1人1人が固有の番号を持つ身分証明書類があります。これがエクアドル人にとっては一番の証明書、「cédula」があります。セデュラと読み、身分証明などの公的な証書、証明書という意味。日本の運転免許証みたいにこれも顔写真付きでプラスチックのカードです。同僚に投票したらもらえる証明書もこのセデュラと同じような意味を持つのかな?って聞いたら、「そうだよ」と言っていました。

ちなみに「cédula」の証明書番号は、いろんな場面で言わなければいけません。スーパーで物を買うときも。市役所で各家庭を訪問したときは、訪問の証跡を残すためにサインをもらったのですが、このカードナンバーも一緒にもらいました。この番号は12桁くらいあって、割と長い。このカードには、番号と名前、出生地、人種(種族含め)、最終学歴もしくは職業、親の名前が書いてあります。任地出身の人は19から始まる番号、ロハは11から、キトは17からなどなど、おそらく出身県であたまの番号が割り振られています。これも前に家を回った時に、だいたいは19から始まる人、時々11から始まる人がいて、でもさらに稀に他の番号から始まる人がいて、同僚が訪問先の人に「〇〇出身なの?」みたいな話をしていたような気がしたので、聞いてみたらそんなかんじのことを言っていました。ちなみに以下のように、エクアドルには24の県があります。

 

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キトから戻り、部署での関係性が良くないと話をしましたが、やられて嫌なこととか、こちらとしては言われたことで、今後関わっていくのは無理かも…なんて思うほど嫌なことが続いた1週間でした。そのときは私ももう我慢の限界になり、ステイ先の家族にすべて話しました。ステイ先のお父さんには娘が3人いますが、長女の旦那さんは前市長さん。そういう経緯もあって、JICAボランティアや日本人にとても理解があります。わたしが家族に話したら、もちろん彼女たち夫婦にも伝わってこの前の土曜日に私の話を聞いてくれました。お昼ごはんを一緒に食べて、午後は家族みんなで川に。蚊に刺されまくりましたが、みんなで水に濡れて、楽しみました。前述の投票があった週末だったので、長女の息子たちも勢ぞろいでみんなで。なんかこう、職場で嫌なことがあったおかげで、ステイ先の家族たちのあたたかさをほんとに改めて感じられた週末でした。きのうも長女の息子、彼は中学生で日本語を勉強している日本大好きの男の子ですが、きっと彼なりに私のことを心配してくれているんだろうな~、私が家に帰ったら彼がいて、「気分はどう?」なんて聞いてくれて、直接私の話を聞いてくれました。市役所でも配属先以外の人たちが私に話しかけてくれるたびに、こういう風に私と挨拶を交わしてくれる人もいるんだなって逆に思うこともできました。2月中には一度事務所に任地に来てもらって、今後のこと、活動のことについて話し合う予定です。

 

そしていよいよ今週末はカルナバル(お祭り)です。代表されるのはブラジルのリオのカーニバルですが、ここエクアドルでも国中がカルナバルモード。なので残念ながら開催中の平昌オリンピックの話題はあまり注目されていません。エクアドルのカルナバルはとにかく濡れまくります。基本は水を掛け合う。派手な街では、通りすがりの車やバスから通行人とかにも掛けるらしい。だから友達だとか、知らない人だからとかも一切関係ありません。とりあえずそこにいる人に掛ける。日本人的には「オイオイ…。」というかんじですが、それをして楽しむのもまたここのカルナバルです。たまに小麦粉のような粉類や卵も飛んでくるそうです。すでに道では子供たちが水遊びを始めていて、きのうとおととい、道を歩いていると、2日連続で知らない子供たちに水風船や水鉄砲で水を掛けられ、私も洗礼を浴びました。無事にカルナバルを乗り切れるのか若干不安が残りますが、いよいよ明日から突入します。

任地でも気合いの入ったカルナバルのプログラムリーフレットが配布されました。

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Los tiempos

タイトルはスペイン語で「久しぶり」みたいな意味です。久しぶりの更新になったのと、2週間近く任地を不在にしていたため、久しぶりに会ったステイ先の家族や市役所の知り合いが私に言ってくれた言葉です。

 

さてさて、前述のとおり、1月後半は17日から首都にあがり、先輩隊員の中間報告会や環境部会に出席後、同期隊員の任地にいくつか見学に行って、日曜日に任地に戻ってきました。

中間報告会とは着任1年後に各隊員が行う活動報告の場です。カウンターパート同伴でスペイン語で行います。もう、見てるだけで、半年後の自分に何か話せることがあるのだろうか…と不安でしかありませんでしたが、今はまだ考えないでおきます。

事務所の新年会や在エクアドル日本大使館での新年会にも参加させてもらい、ここでも非日常の日本食に感動しながら、音楽隊としても参加し、楽しませてもらいました。

 そして首都から遠い南部隊員の私はこういうオフィシャルの上京の機会を利用しないと他のキト近郊の都市にも行けないなとのことで、キトに近い同期隊員の任地を3か所訪問しました。みんなエクアドル北部に位置する都市。どれもキトのバスターミナルからは3時間以内の都市で、首都へのアクセスの良さに改めて感動。1つ目はイバラ市。

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観光用?とかいう電車が1日に1本走るとか走らないとか。
ここはエクアドルの中でも大きい都市で、エクアドルで4.5番目の都市、幼児教育隊員が1人います。彼の配属先の幼稚園で幼児教育×環境教育×音楽のイベントを行いました。園のご希望で浴衣を着ました。

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ごみをごみ箱に捨てるアクティビティ

音楽や習字の紹介も。

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園の先生たちと隊員みんなで記念撮影。とてもすてきな職場。

翌日にはコタカチという都市、その次の日にはオタバロに移動して、どちらも午前中は同期隊員が活動する学校を見に行かせてもらい、午後は少し観光も。コタカチの学校では、一緒に行った同期の環境教育隊員と少しごみのお話をする時間ももらいました。コタカチという都市はこじんまりとした都市ながらも、インディヘナが多く、静かな穏やか、きれいな街でした。皮製品が有名なところで、また来たい!というかんじです。オタバロは今回で2回目。やっぱり市場や民族衣装が魅力的なところ。どちらも外国人が多いので、おしゃれなカフェがあったり、これまた任地では味わえない時間でした。

コタカチの中心部。

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オタバロの学校も。男性は長い髪の毛をうしろで三つ編みにしています。インディヘナの男の子。制服も女の子にはインディヘナ用とノーマル用があります。

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これは社会の授業の一環の平和の授業。道徳の授業がないエクアドルではとても貴重な内容だと思います。でもおそらくこの先生だからたまたまやってくれた内容で、全員が聞ける訳ではない。

オタバロの公園にはエクアドルの国鳥のコンドルがいました。想像よりもはるかに大きくてびっくり。

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両脇にとうもろこし。

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無事に首都に戻ってきて、事務所で面談してもらったりしつつ、2日ほど首都でゆっくりしました。半年過ぎると、首都でしかできないことをこの間にしておこう!という気持ちが高まり、任地に持って帰る用のお味噌を買ったり。そして何より気分転換になったのは、映画を見たこと。中南米を中心に現在公開されている「coco」というディズニーピクサーの映画を見ました。中米にいる隊員何人かのすごくよかったという前評判を聞いて、機会があったら見てみたいなーと思っていたものでした。スペイン語だし、そもそも何も理解できずに終わることも想定していましたが、ディズニーということもあって、子供向けで、音楽も良く、映像もきれいで、感動的なとっっってもすてきな映画でした。メキシコでの「死者の日」のお祭りが舞台の家族の絆のお話で、昨年の11月に任地でも行われていた「死者の日」の風景とも重なって、すごくおもしろかったです。私がキトに住んでたら何度でも見たくなってしまいそう。ちなみに日本では3月中旬ころに「リメンバー・ミー」という邦題で公開されるようです。もし興味がある方は見てみてください、そしてぜひ私に感想を教えてください~。

 というかんじで、まぁまぁ長期の首都+北部滞在期間が終了して、先週末無事に任地に戻りました。ステイ先の家族はいつもあたたかく迎えてくれて、ほんとにうれしい。でもそれとは対照的に配属先での人間関係は良くなくて、さらに悪化しているのかもしれません。前よりさらに朝出勤したくないな~という気持ちが強くなっています。今の一番の原因は部署にいる秘書女性との関係性。月曜日に険悪ムードになってしまう一件があって、それ以来私はふつうに接していたけど、何か向こうも抱えているかんじで、理不尽なこともあったし、何より感じが悪いです。活動がもっと忙しくなれば気もまぎれるしそれどころではなくなるのだと思いますが、結局学校授業はまだ始まらずに、ごみ箱売る作業を手伝うくらい。この1週間、気まずい秘書の女性と同じ部屋にずっと居るのはもうつかれたので、どうにかして外に出れるように交渉できるといいです。

 先日エクアドル北部のコロンビアとの国境付近ではテロが起きました。日本大使館からの非常事態宣言も出ているらしいですが、隊員がいる地域とは離れており、無差別のものではないようなので問題はないと思っています。引き続き気を引き締めて生活します。

最後はコタカチ山の写真。頂上は雪が積もっています。同期隊員曰く、頂上が白くなった日は、コタカチの子どもたちも騒ぐようです。

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フェリス クンプレアニョス!

タイトルはスペイン語で「¡Felísz cumpleaños!」と書いて、「お誕生日おめでとう!」という意味です。先日、無事にエクアドルで誕生日を迎えることができました。

前日に同僚女性に「明日何の日か知ってる?」と念押しをしたので、当日朝、部署に入るときに、何人か私の誕生日を知ってくれていた同僚は「フェリス クンプレ~!」って言ってもらいました。ちなみに「フェリス クンプレ」は略。

 15時過ぎになると、ごみ収集の担当者たちが仕事を終え、たまたま別の用事で戻ってきたところに、ケーキ買ってこよう!という流れになって、同僚たちが買ってくれたケーキを何人かで食べました。夜には前カウンターパートのオルランドが誘ってくれて、夕食をごちそうに。そして、任地の名物でありながら、まだ一度も食べたことがなかった「ancas de rana」をついに食べることができました。その名も「蛙の足」。フライになっています。から揚げみたいな衣の味で、食感は鶏肉のささみに近いようなかんじ。骨がたくさんあるので、あまり身がたくさんというかんじではないけれど、から揚げ好きの私にはごちそうでした。

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この週の日曜日のお昼には、家族にもお祝いをしてもらいました。家の屋上(エクアドルの家は多くの家に屋上があります。でも屋根があって半屋上というかんじで、吹き通しになっています。ここで洗濯物を干したり、ステイ先ではカカオもここで乾燥させています。)でお肉とバナナを焼いて、おいしいお昼ごはんを作ってくれました。日本の家族や友人、先輩、他の国にいる同期たちからもお祝いのメッセージをもらって、うれしかったです。ありがとうございました。

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ここではよく、私の名前は書くと「reico」とか「reyco」って間違われることが多いのですが、ステイ先で用意してくれたケーキはちゃんと合ってて、うれしかった!

 

ここでエクアドル流のお誕生日のお祝い方法を紹介します。

まずおめでとうの言葉は前述のとおり、「¡Felísz cumpleaños!」(フェリス クンプレアニョス)です。若者たちや、少し軽いかんじで伝えるときは、「¡Felísz cumple!」(フェリス クンプレ)と言っています。ケーキを食べるのは同じ、ここでもケーキを食べます。甘めではありますが、まぁ一切れだったらおいしく食べられるかな、というかんじですが、一切れ以上は私は食べられません。スポンジケーキの間にはジャムが塗られているのがエクアドルのショートケーキ。ふつうにろうそくを立ててフゥーとします。歌も歌ったりもします。ここまでは世界共通のわかりやすい流れです。そしてここからがエクアドル流。フゥーとしたあと、もう一回写真撮るから、ケーキに顔近づけてねみたいなかんじでお笑い番組のようなフリをして、祝われる側が顔を近づけたところで、ケーキに顔を突っ込まれます。日本でもたま~に見るけど、ここでは必ず習慣としてやるらしい。突っ込むと言っても、まぁ鼻と口がケーキに付くぐらいだけど。そのあとみんなも食べるから、一応遠慮も見られます。私も今回ケーキに顔を突っ込みました。ちなみに突っ込んでくれたのは、ステイ先の娘のこども、8歳の女の子。この子は他の家族の誕生日のときもいつも突っ込み役で、今回思った以上にけっこう強めに上の写真のケーキに突っ込んでくれました。あとは年齢の分だけベルトでおしりを叩かれるという習慣もあるらしいけど、まぁこれは笑い話みたいなかんじでふつうに断ることができます。

 そんなかんじでお祝いをしてもらって、ありがたい1週間でした。

明日からは、首都に上がらなければいけない予定がいくつかあるので、キトに行きます。エクアドルの協力隊員が全員集合する日もあるし、今回私はそのまま残って、2回目の環境部会とキトより北部にある同期隊員の任地の幼稚園で少しお手伝いさせてもらったり、他の隊員の任地に遊びに行ったりする予定です。JICAの公式行事以外では今回3日間職場にお休みをもらったのですが、先週、そのお休みを取るのにもカウンターパートや秘書の女性に交渉するのが大変でした。交渉の末にやっと取れたお休みなので、たのしんできます。

marcelo(マルセロ)

 昨年12月いっぱいでうちの部署では何人かの契約が終了し、離職しました。そのうちの1人がマルセロ。ごみ収集担当者でした。この契約形態で市役所で働いている労働者層はうちの部署ではごみ収集か街の清掃の職に就いていますが、彼らは最大でも1年の契約でしか働くことができません。日本でいう派遣社員やパートタイマー、アルバイトのような位置づけで、はじめは6か月の契約なんだけど、6か月過ぎたところで、更新するかどうかっていう話になって、市長に認められた人は1年まで延長することができるらしい。国の法律的にはもう少し長く働ける法律があるということも聞いたことがあるのですが、任地では最大でも2年まで。でも2年というのもかなり稀なケースで基本は1年。このマルセロは本当は今後も契約をすごく延長したがっていて、何回か上司に頼んでいたようだったけど、市の決まり事なのか、6か月目で1回更新をしてすでに1年働いている身なので、結局延長は認められませんでした。この前環境部会で聞いたなかでは、ボランティアがいる他の市では、この層の人たちも長い期間で雇用している市もあるようで、みんなで雇用形態が安定しているのはいいねって話していました。そういう意味では、ヤンササは小さな街だけに、その分いろいろな人に雇用機会が行きわたるような体裁を重視した市長の方針なのか、もっと働きたい人がいても、なかなか継続できないのが現実のようです。この層の人たちのお給料も、市役所の仕事なだけに、ボランティアの私の月の手当よりも高いお給料なので、体力勝負で大変そうだな~とは思うけど、その分ここで続けたいということなのかもしれません。前にマルセロに「この仕事更新したい?」って聞いたら、「もちろんもちろん。」と返ってきたので、そういうことのようです。マルセロは小柄なガテン系ってかんじだけど、勤務態度もとてもまじめで、日本人の私にも友好的でした。だから私も質問しやすくて、マルセロが回収するごみ収集車に乗ることも多く、そのたびに歓迎してくれて、少しずつ親交を深めることができました。祝日にごみ収集が入るときも、嫌がりながらも、あとからこそっと上司に「やっぱり出勤だよね?」って確認しにきて、働いてくれとお願いされると一番はじめに静かに納得してくれていました。私よりもいくつか年上らしく、走りまくる体力勝負の収集の仕事は若い人が重宝される中、年齢を感じさせない働きぶりでした。そんなこともあり、個人的には同僚の一人として私もマルセロには延長してほしかったのですが、難しそうです。難しそうと書いたのは、実は今もまだ上司や市役所の人事関係の上層部に相談に来ていて、清掃のポストが空いているからそこで働けないかと頼んでいる最中のようです。でもおそらく無理なのかな~という雰囲気。こういうかんじで、ごみ収集や街の清掃担当者たちとは、せっかく仲良くなっても、契約が切れて頻繁には会えなくなってしまうということもあり、これからもあるんだろうなと思います。小さい街なので意外と街でばったりということも多いとは思いますが。

この更新の話はいつも期限ギリギリに通知されます。例えば今回12月末までの契約の人たちの更新の有無が正式に通知されたのが12月28日。そこから新しく来る人の手続きとかバタバタやります。日本的には更新されない場合を考えて、次の仕事を見つけておかなきゃ…とか考えるとあまりにもギリギリすぎる更新スケジュールなんじゃないかなとか思うけど、ここでは大丈夫らしくこれが普通のようです。おそらく更新されなかったらそのとき考えるということのようです。更新期限を迎える時期を見るのが初めてのときはみんな不安にならないのかな…なんて見ているだけの私がソワソワしてしまったけど、意外とみんなのほうが何も気にしていない風。

いつ書こうかなと思っていたことがあって、エクアドルでの労働に少し関係がある話なので、紹介しておきます。エクアドルには「ingeniero,ingeniera(インヘニエロ(男性)、インヘニエラ(女性)」という概念があります。意味は直訳すると「技師」。技師という言葉からイメージされる理系・工学系の技師ではなく、おそらくここでは専門的な知識を持っているということの総称で使われています。これは、titulo(ティトゥロ)という大学を卒業すると得られる称号を持っている人のことで、縦社会で形式を重んじるこの国では、とても重要視されているしくみです。労働者層の人たちや大学に行かずに働いている人たちは持っていません。市役所でも見ていると、インヘニエロの称号を持っている人には必ず名前を呼ぶときに「インヘニエロ、〇〇さん」と呼んでいます。これだけでもこの国の体質がイメージできるのかな~とも思ったり。あ、でもエクアドルネームを覚えるだけで精一杯の私はいちいち誰がインヘニエロかまでは覚えられないので、付けていません。ちなみにエクアドルの若者風に略すと「インへ」。このtituloがきっとこの国ではひとつのステータスになっているようで、初対面でもふつうにガツガツ聞かれます。「あなたは何のtituloを持っているの?」って。私もこれまで何回聞かれたことか。任地に来るまでまったく知らない概念で、はじめてtituloの話をしたのはステイ先の家族とでしたが、そもそもtituloってなに?ってところから始まって、私も全然イメージできずに、向こうも大学出てるならtitulo持ってるんでしょ?っていう頭で聞いてくるので、そのときの話の噛み合わなさと言ったら今でも思い出すと大変だったな~と笑えてきます。他の街に同じタイミングで赴任した同期たちも同じことになっていたようで当時の同期ラインではtituloの質問攻めがすごいけどみんなはどう答えてる?そろそろ回答に疲れてきた…みたいな話題で相談しながら盛り上がっていたのを覚えています。

例えば…この国の大学で法学部を卒業すると、みんなが「弁護士」のtituloを持つことができます。そして「弁護士」のtituloを持っていればみんな「弁護士」として働くことができます。だから街には弁護士事務所がたくさん、飽和状態なんじゃないかと思うほどだけど、離婚の数が圧倒的に多いし、感情的で情熱的な生活の中ではいろいろトラブルも多いということか、弁護士が溢れかえっているという話は聞きません。「あなたは何のtituloを持ってるの?」と聞かれたら、「日本にはtituloというしくみがないんだけど、大学では法律学を勉強したよ。」と答えるのですが、「じゃぁ弁護士だったんだ。」と100%で返ってきます。で、「いや、弁護士ではなく、〇〇の企業で働いていたよ。」と答えると、法学部を卒業してるのに弁護士として働かないということ自体がエクアドル人にとってはあまりピンとこない部分もあるようで、tituloを持っていないと答えると、じゃぁ大学をちゃんと卒業してないってこと?っていう話の流れになってしまうこともあります。だからそこで日本にはtituloというしくみがないんだよということを再度説明しますがちゃんと理解してくれているのかは不明。日本で弁護士になるためのしくみとエクアドルのそれとでは全く異なっているので、大学を卒業しただけでは弁護士になれないというようなそのあとの流れとかまで説明することもあるんだけど、やっぱり他の国の文化のことは分かりづらいようで、そもそもtituloという文化がないということにみんな「?」みたいな雰囲気になる。だから任地に来てすぐは、この話になると説明したあとの反応がすでに予想できたので、いちいちtituloの話になるのがめんどくさかったときもあったけど、さすがに今はもう聞かれることも少なくなったし、まぁ向こうの反応にも慣れました。日本人からするとtituloって何だよってかんじですが、エクアドルではとても大切。少し前に書いた記事で紹介したユリという女性、彼女はこれから大学に行くんだけど、この国で働くためにはtituloがとても大切だから大学に行く必要があるんだと強く私に話してくれました。同僚のエドウィンも契約を更新できるかどうかの話のときに、インヘニエロの称号が不足してるとかなんとか上層部から言われていたようだったし、見ていると必要なんだな~と感じる場面がたくさんです。

少し話は飛びましたが、こういう側面からもエクアドル社会を観察したりもしています。

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ここ最近の私はというと、今のカウンターパートとの協働が全くできていない状況です。一番はもちろんわたしの語学力ではありますが、ここまできたらそれだけではありません。カウンターパートの外国人ボランティアに対する理解があまりにも感じられなくて、彼も上司に昇格して以来、日々の目の前の実務で忙しいのはわかるし、たくさんの仕事をしている?というのはわかるのですが、その分私との活動に関しては、実際彼のスペイン語は早すぎて、1回では理解できずに、そういうこともおそらくめんどくさく感じるのか、コミュニケーションが取りづらいと感じる場面、明らかにバカにされていると感じる場面、私といい関係を築こうと思っていないんだろうな~と感じる場面も多々あって、正直なところ、ついていけないというのが本音です。昨年末頃から事あるごとに仕事の進め方も考え方も日本とは根本的に違うから…と一番は相手を尊重したいという思いと「異文化理解」という言葉で飲み込んで、まずは受け入れるようにはしていたけど、ただ目の敵にしたいだけなんじゃないかとまで感じることもあります。このままでは今後の活動を含めて私のこれからの1年半がいろいろマズイのではとも感じています。このあたりについては、私も自分のために考えて、いろいろな人を頼りながら進めてみます。

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そして、先日無事にエクアドルで1回目の誕生日を迎えました。今回は少しまじめな話になったので、次回は誕生日のときのことを書こうと思っています。

 

 

 

 

ウマ

今回はタイトルのとおり、「ウマ」を紹介します。文字からでは何も想像つかないと思いますが、エクアドルの食べ物のひとつです。発音は日本の「馬」と同じではなく、ウにアクセント。正式名称は「uma」と書いてウマ。でもだいたいの人は「umiita」と書いて「ウミ―タ」と言ったりします。ウミ―タとは、ウマの愛称で、前にスペイン語のところで少し書きましたが、人や物への愛着を持ってかわいらしく言いたいときの言い方。ここでは、この愛着呼称を人に対してだけではなく、家とか紙とか生活の周りのほとんどすべての物に対してもこの変化形を使うのでかわいらしいというか私からするとおもしろいな~というかんじです。

どういう食べ物かというと、原材料はトウモロコシ。日本で目にする黄色い実のトウモロコシではなく、エクアドルには実が白色のトウモロコシもあって、その実を使います。まずトウモロコシの皮から剥いで、一粒一粒取り、その実をすべて濾す。

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そうすると、トウモロコシの実からも牛乳のような液体が出て、全体がドロドロのペースト状のものになる。

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それを塩、砂糖、バターで味付けしたあと、ひとつひとつもう一度とうもろこしの皮(葉)に流し込んで、包んで蒸かして完成。

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多少バターは使いますが、とうもろこしが原材料だから、パンよりは太らないかもと思っています。味わうと少し甘いかんじだけど、そもそも原材料に使うトウモロコシが白い実の品種のもので、このトウモロコシは日本で食べる黄色いトウモロコシのような風味は持っていません。スープとかにも入れることが多いのですが、ほんのり甘いかな~っていうくらいで、日本の黄色いトウモロコシのコーンの風味ほどは強くないです。塩と砂糖、バターの加減で塩味にしたり、少し甘めにしたり、あとは中にチーズを入れたりできます。朝ごはん、夜ごはん、おやつに食べる軽食というかんじです。この写真は朝だけど、夜ごはんに食べるときは私は野菜炒めとかを作って付け合わせて食べています。

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はじめてこのウミータを食べたのは、語学学校で滞在していたクエンカのホームステイ先のごはんで出してもらったとき。このときは、まさかの白ごはんとこのウミータの組み合わせで、どう頑張っても白ごはんと一緒には食べられなくて、完食できずに、ウミータの印象もあまり良くありませんでした。任地にやってきて、ここではごはんとセットで出ることはなくて、ウミータを食べる時は主食として食べ、付け合わせで半熟卵とかチーズとか玉ねぎと唐辛子のさっぱりするソース(salsa de aji)をかけたりして食べます。この食べ方が私には合っているらしく、任地に来てからというもの、ウミータを味わって食べることができるようになって、大好物になりました。クエンカで食べたときは、ごはんとセットだったということが大きかったのか、克服の兆しが見えないほど、もう食べたくないと思ってしまっていました。でも任地で出してもらって最初は断れずに少しずつ食べるようになって、作る工程を見ながら自家製のものを食べる機会があったといった理由からか、当初のイメージとは一転し、今ではなんと、とってもおいしく食べられるようになりました。日本にいる時からもともと食の好き嫌いがほぼなかったので、嫌いだった食べものが好きになるというこの経験自体が私には新鮮でおいしく食べられることになったことが今はなんだかうれしいです。

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一応黄色い実の日本でも見るトウモロコシもあって、日本同様茹でてふつうに食べます。この場合、食べ方はチーズを添えるのがエクアドル流ですが、私はトウモロコシだけ、もしくはこっちで買える醤油をつけて食べる方が好きです。

時々市役所にもこのウマを売る女性が来て、同僚の女性がその売りに来た女性からウマを買います。ある日、同僚女性がウマを買ったときに彼女の子どもも隣にいて、その子も「いい匂い~!!」って言って喜んでいました。その時のその子の目がキラキラ輝いて笑った顔はかなり印象深くて今でも覚えています。小さいころから慣れ親しんだ味はテンションあがるよね~と私も日本の食べ物を思い出しながら見ていました。

ウマとは別の話題になるけど、こういう風に女性職員の子どもが部署にいるということがここでは日常の光景です。最初私はびっくりしたんだけど、見ていて、すごく自然な流れでみんな部署に入ってくるので、いつからかこの光景にも慣れました。ヤンササには学校がいくつかあり、市役所のすぐとなりにもあります。エクアドルの学校は基本午前中いっぱい。お昼ごはんからは家に帰ります。宿題があるときは部署で宿題もします。親の家に帰っても親が不在という場合、たしかに親の職場に立ち寄るというのはまぁわからなくもない流れです。そもそも職場に小さい子がたくさんいるという光景は日本からするとイメージしにくいし、物理的にもいろいろ問題があると思うので、もちろん日本では無理ですが、ここでは、働くお母さんたちにとっては優しい環境がふつうにあります。ここの人からしたらこれが普通だから、きっとなんとも思ってないはず。日本人らしく「連れてきてもいいですか?」っていう感覚ではなく、「連れてきて何か問題ある?」的な感覚な気もします。この女性同僚の子どもたちとはけっこう仲良くなったり、周りの同僚たちも特に一番下の男の子のことはよくいじったりしてたのしんでます。この子が部署のパソコンを使ってテレビゲームをするんだけど、このときにこの子が興奮しながら発するスペイン語は分かりやすくて聞いていて単純におもしろくて理解しやすいです。よく顔を合わせる他の部署の女性職員の子どもたちとも仲良くなったりもできました。

ウマ以外にもまだまだ紹介したいおいしいエクアドルごはんがあるので、また紹介します。

グアヤキルデビュー

あけまして おめでとうございます。

2018年、今年もよろしくお願いします。

 

さてさて、エクアドルでの年越しですが、私は今年はグアヤキルという街に遊びに行ってきました。そこに長年住む日本人の方のお宅に何人か隊員でお邪魔して、ワイワイ過ごそうという年越し企画。いったんその話の前に、年末の仕事納めイベントについて紹介します。

29日が金曜日で、この日が年内最後の出勤でした。とはいえ、市役所自体は朝から閉めて、車で3分ほどのところにある運動場にみんな集合。12月上旬から始まっていたチーム対抗のスポーツ大会。この集大成となる競技をいくつか行ってみんなでたのしむ日。男女別だったチームがそれぞれ男女1つずつを合わせたチームに拡大され、男女混合のチーム対抗になります。集大成とはいっても、レクリエーション的なかんじで、二人三脚とか卵投げとか、早食い&早飲み競争とか、短いトライアスロンとかそんなかんじです。

これは早食い競争が始まる前の緊張の時間。奥のカラフルな被り物をしている男性が私たちのチーム。

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私は流れで短いトライアスロンに参加することに。自転車(男)→25メートル自由型(女=私)→25メートル自由型(男)のリレー。自転車の人がめちゃくちゃ早かったおかげで私たちは1位えを獲得。そのあとは「año viejo」用の人形を作りながらカラオケ大会になったり、踊りだしたり、終始盛りあがっていました。
お昼ごはんが出る出ると言われていたけど、まだまだ準備される気配がなかったので、私はちょっと疲れたため一息つこうと一度ステイ先に帰り、ごはんを少し食べ、また戻りました。そのあともダラダラ過ごしつつ、遅めの炊き出しごはんの時間になり、そうこうしていると今日も街のごみ回収してくれる同僚たちが参上。

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彼らにもお昼ごはんを渡しつつ、バーッと食べるみんなを見送ります。そして「año viejo」用の人形を使った寸劇をいくつかのチームが披露。私は寸劇には参加しませんでしたが、政治関係のネタをおもしろおかしく揶揄したような内容で、直前に決めた内容にしてはうちのチームはけっこうウケを取っていて、何かに選ばれていました。写真は自粛しますが、このあと女装した人たちがたくさん出てくる。エクアドルの年越しでは男性が女装をするという習慣もあるらしい。

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そのあとはもうひたすら踊ってビール飲んでというかんじ。ほんとはみんなで作った人形を燃やしてほしかったけど、結局この日は燃やさず。燃やす燃やすと言われ続け、それを待っていたけど、燃やしそうな雰囲気ではなかったのであきらめて18時過ぎに私は帰りました。そんなかんじでこの日のお祭り騒ぎは終了。でも最後は虹が出ていました。

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そしてグアヤキルデビューの話。30日早朝、ステイ先の家族がまだみんな眠る薄暗い中、私は1人グアヤキルに向かって出発。ヤンササ→ロハ→クエンカ→グアヤキルの順で合計13時間の長旅。クエンカで先輩隊員と合流して一緒に向かいました。グアヤキルとは、首都のキトを上回るエクアドル最大の都市です。コスタ地域の海沿いで気候はとても暑く、海沿いに行けばリゾート感覚の風景も味わうことができます。最大の都市なだけあり、とってもとっても都会ですが、外国人も多い、悪い人も集まる、その分とってもとっても危険な街です。もちろんふつうに観光はできますが、かなり注意しないといけません。クエンカで待ち合わせした先輩隊員にも「気を抜くとすぐヤラレル(=すぐスラれる)くらいの気持ちで臨まないとほんとにヤラレルから。」と言われ、任地の田舎に慣れた私はさらに緊張が高まる中、目的地グアヤキルに到着。

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バスターミナルは空港なんじゃないかと思うほど大きくて、マクドナルドもありました。久しぶりの近代的な建物や都会の雰囲気に少しテンションがあがりつつも、ターミナルから今回お邪魔する日本人の方のお宅にはタクシーで。すでに年越しモードの街では遠くのほうで花火があがっていました。お家で久しぶりの日本食風のたくさんのごちそうと、30日夜、31日と過ごしました。

半年ぶりのお刺身~!海苔、納豆がある奇跡。

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31日の昼間は街中のいたるところに「año viejo」用の人形を見に。一般的なのが、ふつうのおじさん風の人形。他にもアニメのキャラクターや巨大人形がたくさん。みんな車で運んでいます。

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何かが違うけどドラえもんもいました。
年明けすぐに2年の任期を終えて帰国する先輩隊員たちのお疲れ様会を兼ねて、私は他の先輩と何曲か演奏。2年間お疲れ様でした~!

そして今回お邪魔したお宅に住む在エクアドル歴30年のおじさま。このおじさまは今は日系企業で勤務されていますが、若いころは船乗りとして船の上で仕事をしていたそう。船の上で何でもできるようになることを想定して船学校で勉強するそうなので、何でもできるよと言っていました。お家のお釜にあるグリル用の金網も自分でプレスして作ったらしい。日本との時差マイナス14時間のエクアドルで、再放送の紅白を見ながら31日夜はみんなでワイワイ。紅白を見ていると一瞬エクアドルにいることを忘れるんだけど、近くで花火がいきなりあがる音が続くので、そのたびにみんなでエクアドルにいることを思い出していました。

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山肌に立ち並ぶカラフルな家々もきれい。そしてグアヤキルにはトンネルもありました。そういえばアンデス山脈の山々を超えて走るエクアドルのバス移動ではトンネルにはなかなか出会ったことがありませんでした。キトの空港まわりと今回グアヤキルで通ったくらい。
年越しの瞬間は、家の外に出て、街のあちこちであがる花火と、人形を燃やす炎と火薬のニオイと煙に包まれながら新年を迎えました。

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そして1日の朝にみんなで出発し、それぞれ帰路に。

帰りのロハのバスターミナル。

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無事にグアヤキルデビューを終えました。

ちなみにスペイン語で新年の挨拶は「¡Felíz año!」(フェリス アニョ)です。「Felíz」が「幸せな」という形容詞、「año」が「年」という意味。新年初めて会う人とは「¡Felíz año~!」と言って、ハグをします。グアヤキルからステイ先に戻って家族と、仕事が始まった2日朝から、市役所のみんなともこの挨拶で2018年が始まりました。

今年も健康にたのしく過ごせますように。