カルナバル2019終了。

今年も無事に2019年のカルナバルが終わりました。

ヤンササのいつものカルナバル会場「Playas de Chicaña」。このように川の近くなので、川に入ってバシャバシャできるし、水も汲み放題。

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今年は3月4日5日の月曜火曜がカルナバル。その前の土日からエクアドル全土でカルナバルのお祝いは始まっていて、合計で4日間のプログラムを組んでいるところがほとんど。私の任地も。今年の私は結局昨年同様4日間とも任地で過ごすことに。

初日はステイ先の長女パティのお家で旦那さん方の親族も集まってのカルナバルお祝い。豚肉を料理して、おいしいお昼ごはんのごちそう。

「Frittada」(フリッターダ)という豚肉の料理。味は日本人向け、少し生姜焼きに近い味もします。

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家族でのお祭り。家で騒ぐ。

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私はこの日騒ぎすぎたので2日目は家でゆっくりしました。

そしてカルナバル3日目にはステイ先次女クマの義理のお母さんたちが持っている田舎のおうちでお昼ごはんをみんなで作ってのんびり。

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そして最終日、任地のカルナバルに参戦というかんじでした。最終日、任地には有名なアーティストが来る野外ライブがあり、昨年以上の人の多さ。私たちは回避しましたが、あとから来た他の家族たちは、カルナバル会場に着く手前から車が渋滞していて家から車でふつうなら15分の会場に着くまで、この渋滞に巻き込まれた人たちは途中で車を降りて2時間かけて到着したとか。

もちろん私はカメラやケータイは置いて行ったので、今年も市役所のHPからの写真で少しでもイメージが伝われば。

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前のほうは人でひしめき合っていますが、少しうしろのほうに行けば、みんな来ている人たちのグループで輪になって、踊ったり、水を掛け合ったりしています。

まぁ予想通りのずぶ濡れ、泥まみれでしたが、これも予想通りのたのしさ。私も知り合いに会うと遠慮なく水をバシャバシャ掛けられたり、はんと今年は泥に突き落とされたりしたけど、それでもやっぱりエクアドルのカルナバルは私は良いと思います。「無礼講」という言葉がふさわしい行事。

他の街では水以外にも、小麦粉や卵も掛け合うようだけど、私の任地では暖かい気候も合わさって、水が一番多いです。エコ。

この日の帰りはみんな帰り道にステイ先の家族やその友達に会い、お迎えが来るまで甥っ子のひとりにあたるフアン・ディエゴと寒い中肩を組んで待ったのも良い思い出。

そしてお祭り後私たちを待っているのがお掃除。カルナバル後は予想どおりの惨状でした。1日では終わらず、2日かかってしまった。私も筋肉痛に耐えながらの清掃。川辺なので、日本の潮干狩りのように掘り起こさないとごみが収集できないのが難点。めちゃくちゃ疲れる。

着いたとき。まさに惨状過ぎて、たたずむしかなかった。

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1日半、みんなでがんばってなんとかここまできれいに。

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カルナバルのあとはもうしょうがないです。年に一度何もかも忘れてみんなでたのしんでベロベロに酔っぱらう、まさにパーリーピーポーになる。そんな中、きれいにして帰ってねと言う方がむずかしい。日本でもハロウィンのあとはごみで渋谷は汚いらしいし。汚すだけ汚してもいいけど、そのあと、どうするかをみんなでもっと考えていってほしいと思います。きれいにする仕事は市役所の廃棄物管理課の仕事だけではなくて、みんなの責任でもある。ハロウィン後の日本は、すぐにごみを拾い出す人が出てくれるけど、ここではみんな知らんぷり。ニュースにもなりません。ケチな同僚2人は掃除しながらも、お金が落ちていないか探すのに必死でした。

結局このカルナバル後の掃除の話も、もっと前から計画が必要です。はじめオルランドに確認したら、この大掃除を管轄するのは市役所の企画部の仕事だと言われたので(いつもの掃除関連はうちの部署だけど、カルナバルという大きな行事だから?カルナバル自体を企画する他の部署の仕事ということになっている?ここも意味不明。たぶん仕事の押し付け合いな気がします。)、直接企画部に確認しに行ったら、「???ちょっと今確認するね」と、市長調整局みたいな部に確認することになって、私が「確認よろしく」と終えた後、少し出かけて戻ったら、結局オルランドが部署で私に「カルナバル翌日はみんなで大掃除だから」と言ってきた件。おそらく市長調整局の担当者から改めてうちの部署=オルランドに掃除をお願いという連絡が来たのでしょう。私がそもそもオルランドに質問さえしていなかったらこの確認の流れさえなかったのでは…と少し怖くなります。なんでそのままにしておくのかということを平気でそのままにする。そのままにしておくことで結局自分たちが困りそうなことも平気でそのままにしておくからびっくりします。結局こんな調子でカルナバル前々日に掃除が決まり、他の部署からの応援もほぼない中、迎えた大掃除でした。途中から他の部署から少し応援をもらって、みんなでがんばりました。

3月8日は「el día de la mujer」。世界的な「女性の日」です。

去年はじめてのお祝いに続き、私にとっては今年2回目。エクアドル人にとってはふつうのこと。1年目は全てが新鮮だったので、こんな風にお祝いされるのもありだな、と思っていたけど、やはり27年間祝ってこなかったお祝いがすべて自分に適用するわけではないらしく、今となってはこれはこれですてきな習慣だとは思うけど、私にとっては馴染まない行事のようです。なんで女性だけが祝われるのかわからない気もする。これはあくまでも私だけの見解ですが。

市役所でのお祝い。ほんとにこういう大好きだね、エクアドル人。

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最前列にいるのは、この前ヤンササのお祭りで選ばれたレイナ(ミス)たちです。

彼女たちが最後にお花をみんなに渡してくれました。

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景品大会があって、当たりたくないと思っていたら、当たった…。まさか。一応頂きました。そして今年のミスヤンササに渡してもらいました。同僚が撮ってくれた写真。

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夜はステイ先のお姉ちゃんとそのお友達とbaile(踊り)に出かけて、彼女たちとたのしみました。

あ、そうそう、それから任地でピアノの先生始めました。たまたま私がある場所でピアノを弾いていたのを知り合いが見ていて、彼の娘に教えてほしいとのことで承諾。少しでも何か彼女に残れば、ピアノの楽しさをもっと感じてもらえたらいいなぁと思いながらやっていきます。

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今日は「3月11日」。東北の震災から8年が経ちました。

今日は学校で残りのクラスがあったのですが、最後少し時間が余ったので、ちょうど前に作っていたパワポを使って、東日本大震災の紹介もしました。f:id:reikomiyahara:20190312063356j:plain

ということでカルナバルが終わり、あとは任地でゆっくり過ごしながら、残っている活動を進められるだけ進められたらいいなぁ、というかんじの残り4か月になりそうです。もちろん合間を縫って、いろいろ国内も回れたらと思います。

来週はいよいよ同期のお見送り。「うん?同期なのにお見送り?」と思うかもしれませんが、そうです、同期のお見送り。

私たち2017年度1次隊は私を含めて9人。そのうち現職参加という制度を利用している隊員が5人。エクアドルの同期の現職参加隊員はみんな先生です。幼稚園から小学校、中学校、特別支援学校などさまざまな先生たち。働いていた場所も日本の北は北海道から九州までさまざま。彼らは帰国後、元のそれぞれの職場に戻って、日本の学校の新年度にあわせてお仕事が再開することになります。しかも約2年のエクアドルでの働き方から、日本の先生という元の激務に1週間もせずに戻ります。時差ボケとか言ってられないです。そんな5人の同期隊員現職組が無事に1年9か月のエクアドル生活を終えようとしています。彼らのお見送りをしに行くのに合わせて、少し他のまた知らないところを見て、帰ってくる予定です。

ということで次回はそんな同期の最終報告の様子や、その際に訪れたところについて書きます。

今日の任地。

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お祭り週間

2月22日早朝5時半頃、エクアドルで少し大きめの地震がありました。

マグニチュード7くらい。2回は任地を含むオリエンテ地方を震源とするもの、3回目はグアヤキルの沿岸部を震源とするもの。

オリエンテ地方を震源とするものも、任地からは少し離れた都市ではあるものの、それでも揺れは長くおさまると思っても大きくなっていく地震でした。みんなで外に家の外に出て、様子を見る。となりの家もみんな。わりとみんな裸足だったり、サンダルで外に飛び出していたけど、私はちゃんと靴を履いて。こういうのを見ると、地震大国の日本での防災教育の成果も出ているのかもしれません。同僚にも逃げる時は絶対靴履いてねと勧めておきました。

任地をはじめ、国内でも大きな被害はなく、その後特に余震もないです。びっくりした出来事。

ちょうどこの地震があった2日前からヤンササではお祭りが始まっていて、なんだか地震とともにお祭りも始まった、そんなかんじでした。

このお祭りは任地ヤンササがひとつの州にまとまったことを記念するお祭り。2月26日が記念日。ちなみに州は県の次に大きい行政区分です。

スペイン語では「Cantonización」という風に表します。

なので私の任地は簡単に言うと通常「サモラ・チンチペ県ヤンササ市」なのですが、正確には県の次に州(Cantón、読み方はカントン)が入り、サモラ・チンチペ県ヤンササ州ヤンササ市となります。私の配属先である市役所やステイ先の家、いつも行く学校はヤンササ州ヤンササ市にありますが、その他の2つの自治区がまわりにあるのでそれを含めてヤンササ州となります。

今年はヤンササ州38年目。となりの州に比べると5年ほど先輩になるけど、それでもまだまだ若いヤンササです。

このお祭り期間は1週間ほど続きますが、まぁだいたいのプログラムはすべて市役所が管轄しているので、市役所内はバタバタ、みんなお祭りに向けて忙しそうにしながら過ごしていました。

22日から大使館の方が視察に来てくれて、それと合わせて何人かボランティアも集合し、週末は任地を案内しながら日本人で過ごしました。そして3週間後に帰国する現職同期のおつかれさま会も一緒に。ケーキを作りました。

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お祭りの一環のミスコン。今年のミスヤンササが決定。エクアドル人はミスコン大好き。現地では「reina」(レイナ)と呼びます。

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メスティーソ(白人とインディヘナの混血)、インディヘナ(任地にいる山岳インディヘナ「サラグロ」とアマゾンインディヘナ「シュアル」からそれぞれ候補者が選出されている。

25日にはこれまたお祭りの一環で市場の出展があり、ここで私は任地ではじめて日本文化紹介をすることにしていました。エクアドル人との協働はほんとに当日になってこれまで言っていたことと違うことをしてくるので、訳がわからなくなることが多いのですが、それも想定内。同僚にも手伝ってもらい、途中でステイ先のDavid(日本大好き、私の甥っ子)の応援もあり、無事に終了しました。私もとてもたのしかった。こういう機会をもう少しまた持てたらうれしいです。

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出展後はとなりでダンスのコンテストが始まる。

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そして迎えた26日当日。

この日は恒例の「行進」があります。スペイン語では「desfire」。

それぞれの組織ごとにみんなで街を練り歩くやつ。エクアドル人はこれが大好き。それぞれ団体ごとに制服や決まった服装があるので、みんなそれを着ます。

先頭はこの前決まったミスヤンササや市長、市役所の要人などなど。

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そしてそのうしろが私も参加する市役所のグループ。市役所の女性陣も雇用形態によって制服を持っている人と、そうではない人がいます。私はもちろん制服なし。同僚何人かに浴衣参加をオススメされたので着ようか迷ったけど、直前にステイ先の家族と相談して、ふつうのワンピースで出ました。周囲には市役所に日本からコラボしに来ている人がいるということを示す機会にもなるよと言われたけど、今回はヤンササのお祭りなので、日本文化をこの行進の中で押し出す必要はないかなと私自身も考え、浴衣はなしにしました。またどこかの機会で。

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生徒たちもそれぞれの出し物をしながら。

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これはサラグロ族のインディヘナ民族の子たち。かわいい。

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こっちはアマゾンのインディヘナ民族シュワルのみなさん。

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ロハからも参加している方々。

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これまでお祭りのプログラムはいろいろと遅れて始まるものがほとんどだったので、遅れるだろうなと予想し、少しゆっくり家を出ました。同僚のディエゴと待ち合わせして、そうしたら意外にもすでに始まっており、途中ですれ違う市役所の同僚に「遅れてるぞ!」と言われながらも途中から行進にそっと入りました。他の部署の同僚が「ここに入りな!」と声をかけてきてくれて、ありがたかったです。

そしてみんなと一緒に一応私も行進。行進が終わり、教会前の中央公園を少しぶらぶらし、家に戻って、まだまだ続く行進を家の前で家族と鑑賞。そして最後はミリタリー。軍隊の登場。シェパードなどの犬も引き連れ、最後にその軍隊のパレードを見て、終了。

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プログラムには無料の市民全員に向けた炊き出しが行われたのですが、昨年の、待っても待っても炊き出しが始まらず、やっと始まったと思っても、長蛇の列で待ちくたびれ、結局何ももらわずに家に帰った記憶から、今年はさくっと帰宅し家で家族と過ごしました。そして午後はステイ先の家族のひとり、4番目のお姉ちゃん(Cuma)と私が作りたかったケーキ作りをして、わりとゆっくり。

私は今年は見には行きませんでしたが、夜にはお祭りのファイナルということで、中央公園にはアーティストが来て、ライブ。そして踊り。中央公園に近い私の家まで深夜2時くらいまで音楽がガンガンかかっていました。

翌日の公園周りはごみですごいことになっているだろうな、と思っていました。日本もお祭り後もまぁそうなのかな。ハロウィンとか。でもそれでも自分がこうして廃棄物関連の仕事に関わると、ほんとに「あぁ…」と感じました。

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ということで、今年は私も掃き掃除に参加。ほぼ午前中いっぱいを使って、私を入れて、街の掃き掃除担当の同僚たちと5人で。途中でごみ回収車の応援もあったりしながら、なんとか終了。掃き掃除担当の同僚はとても感謝してくれて、それだけで参加してよかったかなと思います。こっちではふつうはオフィスで仕事をする人はこういう肉体労働の仕事にはほぼ参加しません。

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同僚のディエゴがこのごみの状況を見て作ってくれた画像(著作権無視)。エクアドルではスマホSNSはけっこう隅々まで浸透していて、それこそ生活的、経済的に豊かではないと思われる人でもみんなスマホは持っています。それを使って拡散しようとディエゴががんばって作っていました。

そして市長選挙戦も盛り上がっています。きのうはそれぞれの候補者が一同に集まり、それぞれの政策を述べるという討論会、ディベートが行われていました。スペイン語では「debate」。

それを地元のケーブルテレビが生放送していましたが、こちらもSNS利用。そのテレビ局はFacebookを使っても放送していました。私の家にはそのケーブルテレビ局のチャンネルが入らないので、Facebookを使って見ることに。そしてなぜか私のスマホで家族で討論会視聴。私も興味はあったけど一人だったら見てなかったと思うので、彼らと一緒に視聴する機会になって、よかった。果たして市長のポストは誰の手に。投票日は3月24日。

 

ひさしぶりの学校。お祭りモードと試験、試験休みが重なり、約1ヵ月ぶり。

 

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そして今年もやってきたフルーツ「ヤラソ」の季節。私の大好きなフルーツのひとつ。

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ステイ先のお兄ちゃんの誕生日。無事にケーキに顔を突っ込みました。初めて顔を押す係。

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家の猫。最近は私がごはんをあげるので、私の部屋の近くで寝る。

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さてさて今度はいよいよカルナバルが始まります。今年はどんなカルナバルになるのかな~。

売り子さん

エクアドルのバスの中。ターミナルや大きめのバス停に泊まると必ずやってくる売り子の人たち。

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いきなり乗ってきてペラペラ喋って、挨拶して、いきなりチョコや飴の小さい袋を一人一人手渡ししてきます。はじめて乗った時は手に取ったらマストで買わなきゃいけなくなるのかとビクビクし、でもだいたいのエクアドル人がまずは受けっているのでたぶん大丈夫かなと、おそるおそる受け取った記憶があります。渡されるときに、売り子の人は「買わなくて大丈夫だよ~」みたいなことを言っていたのですが、最初はそれすらも聞き取れていなかったので、ほんとにおそるおそる受け取ったのを覚えています。そして渡した後にもまた少しペラペラ喋る。ここでの喋りはお菓子の広告や、これからのバスの旅のお供に必要だよと、売り文句を調子よく喋り、また一人一人回収もしくはお会計。喋りの中にはもちろん広報だけの人、ただ仕事としてやっていて、お水やアイス、軽食やフルーツなどを売ってる人、キーホルダーのようなお土産類を売る人、特産物を作って売りに来る人、中にはほんとに貧しいからという理由、安定した仕事がない、コロンビアなどの近隣諸国から来て仕事がないけどお金が必要だとか、家族が重い病気で…とかそういう状況を述べる人(どこまで本当かわからないけど。)、障がい者でここでの収入を生計にしている人などもいます。だいたい売るものは50セントから1ドルほどのもの。中にはさらなるまとめ買いを売り出し文句にしている人もいますが、通常はだいたい1ドルまで。

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日本だったらなかなか買わないんじゃないかなとか思うけど、ここでは見てるとけっこうみんな買ったりしています。キリスト教の関係からか、やはりみんなこういうところは慈愛の精神が強く、貧しい環境の人や貧しいけど家族が重い病気で治療費が必要みたいな場合はいつもより買う人も多く、そういう気持ちを込めて買ったりもしているのか、あとはみんなお金ないない言う割には「財布のひもを締める」ということはしないので、少し欲しいと思ったらすぐ買ってるという基本的なエクアドル人の性格も見られます。

バスの中にいきなりガンガン入ってきて、スペイン語でワーワー喋って、いきなり手渡し、そしてそそくさと回収し去っていく、この光景は日本では絶対に見れません。

まだエクアドルに慣れないころ、特に任地着任前のクエンカでの語学学校滞在中の1ヵ月間はなかなかエクアドルのすべてのことに慣れるのに疲れていて、そんな中初めて乗った長距離バスでこの売り子文化を目の当たりにしたとき、何も聞き取れないスペイン語でワーワー喋ってきて、いきなり問答無用で渡してきて、さらにどっと疲れが増した、というかほんとにこの国でやっていけるのかと不安になった思い出があります。

これまで私は、ほんとうにお腹が空いて死にそうだったときと、中学生くらいの男の子が学校に行かずに働いていると言って売りに来てくれて、その子の喋りは静かで丁寧で聞きやすかったので買おうかなと思い買ったケースなど、何回か買ったことがあります。

あとは私は買わなかったけど、前にクエンヵに行ったときにそこから出るバスで一度、ほんとうに芸人のように喋りだけでガンガン笑いを取り、乗客と会話するように話しながらやっている人がいて、「こういう人もいるんだな~」と感心したことがあります。やはりその人の売り上げは多く、多くの乗客が買っていたように思います。後にも先にもここまでこの売り子さんが短時間、数分の中でバスの中の空気を作って彼のテンポに乗客を持ち込んで、そしてちゃんとそれが売り高につながっているんだろうなと感じれたのは、今のところこの人だけです。きっとその人もそういうのが好きなんだろうとも思いますが。

今は通常の売り子さんからで、手にするのもめんどくさいときとかは、いらないよって初めから断ったりもしています。断ると無理に渡してきたりはしないのでそこはありがたい。

どんなことも仕事になると、そういうのが感じられる光景。

見てるとほんとにおもしろい習慣がたくさんある。日本では絶対にできない、絶対に馴染まない、いろいろな習慣が。

 

ここ最近はほんとに雨ばっかりで、任地のまわりでは土砂崩れのニュースが多いです。ロハサモラ間が通行止めになったりもしています。先週ロハに出るときにCPの車に乗せてもらいロハに出たときはいつも通る幹線道路がバス以外は通行止め、代わりに主に以前使われていた古い道を通ることになり、プラスで時間もかかり、道もガタガタの山道のところを2時間ほど走りました。帰りに任地に戻るときはバスだったのでふつうの道を通りましたが、崖崩れを修復する作業が行われていて、そのとなりを止まりながら通るのも少しハラハラしました。

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いつもより増水中。

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また、任地では先々週、土砂崩れにより山沿いに建っていた家が飲み込まれてしまい、家の中にいた男の子が亡くなってしまったという悲しいニュースもありました。市役所から歩いて行ける近い場所、同僚とも訪問したことがある一帯。衝撃的なニュースでした。

 

今月は学校はテスト週間。そのあとは1週間ほど子どもたちはお休み。そして地域のお祭り、カルナバルがやってきます。ということで先週と今週はやろうと思っていた授業も少し延期になったり、いろいろ予定が変わる、無くなるということが多かった。まぁもともとこちらでは、予定は「未定」です。

他にはうまくいけば、3月末くらいから少し動きだしそうな計画をオルランドと立てたり、同僚に手伝ってもらい、その話を関係者にしに行ってみたり。どうなるかわからないので期待はせずに、でも少しでも形になればいいなと思います。

先週末にはZaruma(サルマ)という街に行きました。ここはロハ県のとなり、エル オロ県というところです。El oroと書いて、「エル オロ」と読み、意味は「金」という意味。

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この名前から由来しているように、この県にある今回いったサルマという街も以前は金採掘がすごく盛んな街だったそうです。やはり少し経済的に潤っているかんじもしました。海側の街にも少し近いので、そちらのほうへ抜ける人たち、そちらから来る人達でにぎわう、そんな雰囲気がしました。気候はコスタ気候なので、日差しも強く暑かったです。コスタ方面へのアクセスはまぁまぁありそうでしたが、ロハから来るバスの本数は少なく、行って帰ってのトンボ帰りになってしまったけど、おもしろかったです。サルマに行くためには、ポルトベロ(Potrovero)という街まで行き、そこからタクシーで15分ほど。

ここが経由地点のポルトベロ。

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今回のバス。

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そしてサルマに到着。

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サルマの教会。

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これまで行った金が採掘される街はだいたい山の斜面に街が広がっている、そんなイメージ。坂の街並みがきれい。

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ロハから4時間ほど。でも道はガタガタのデスロードでしたが、無事に行って帰ってこられてよかった。

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経由地ポルトベロに行くまでに止まった小さな集落。ここもまだロハ県カタマヨ市の一部。

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こちらは良い天気でバスからの景色はきれいでした。

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カタマヨ市に住む同期。彼女とは一番任地が近い同期メンバーとして、いつもたくさん助けてもらい、たくさん一緒にエクアドルのいろいろなところへ出掛けました。そんな彼女は現職でのボランティア参加ということで同期として同じ訓練を受け、同じ日に日本を出発しましたが、私より4か月早い来月帰国し、すぐに元の職場で働きます。あと1ヵ月ほど、任地こそ異なりますが、もう少し一緒にエクアドル南部生活を共にします。

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帰りに彼女の任地カタマヨで飲んだ「agua de coco」(ココナッツの実の中のジュース)。通称「Pipa」。甘くなく、すっきりする味。この実を街のお店で冷やしてくれていて、それを買って飲むというスタイル。

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街の小さなお店には防犯でこういう檻がついているお店も南米には多い。好きに中を見られないし、本当に欲しいものを手に取って見てゆっくり考えることができないのでたまに不自由。でもふつうに出入りできるお店もあります。

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今週末は任地のお祭りにあわせて、日本人が何人か任地に集まってくれそうな予感です。たのしみ。

政治っぽい話

先週くらいから雨季が本格化しており、涼しいだけではなく、雨がザーザー。

昼間も夜も明け方も。特に夜から明け方の雨が強い気がします。任地のまわりでは土砂崩れも起こり、道がふさがれている様子もSNSを通して情報があがってきたりしている今日この頃です。ここまで雨季が本格的じゃないときは、雨が降ってもすぐ晴れて太陽が出たりもするのですが、雨が止んでも基本曇っています。

市役所の事務所から。雨が激しく降っています。

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任地の川の向こう側、少し高台になっている地域からの眺め。その名も「barrio visto hermosa」。「きれいな景色」という名前が付けられた地域。市役所からタクシーで5分くらい。前に部署にいた同僚が住んでいます。

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さて2月に入り解禁されたもの、それは「公の選挙活動」。3月中旬ころの全国統一選挙に向けた活動。エクアドル全土であります。今回の選挙は地方自治体で、各県の県知事と県内のそれぞれの市長です。私の任地で言うと、サモラ・チンチペ県の県知事選とヤンササ市の市長選になります。

各知事、市長の任期は通常5年で、現知事、現市長たちの任期は2014~2019年でした。そしてこの3月に選挙が行われ、その後いろいろな手続きを踏むのか、正式に5月から着任、新たな任期が始まります。

ということで今回はせっかくの5年に1度の機会にエクアドルにいるので、この選挙活動の様子を書こうと思います。なかなか細かいところまで理解しきれていない部分もありますが。

各候補はエクアドルにもある政党のようなところから出馬します。候補者は各県知事候補、各市長候補がそれぞれ同じ政党グループからセットで立候補しているようです。知事と市長が別の政党同士で当選してしまう(ねじれ国会的なイメージ?)こともあることもあるらしいけど、ほぼないのではないかなと思われます。そしてそれぞれの市長候補は自分の右腕になるような人々、市役所の中では「consejal」と呼ばれますが、日本語に直訳すると「評議員」となります。市長に近い存在の人で市民から直接いろいろな相談を受けたりもする、いわば市長と市民の橋渡しができる立場の人で、何かと形式を重視するエクアドルで市長のポストを形式づくる人。でもうちの市役所では市長が市役所にいる日は市民も自由に市長と直接市長室で会って相談することができ、たくさんの市民たちが市長室の待合室で順番待ちをしている様子も見受けられます。

この評議員という人についてもう少し説明すると、任地ヤンササ市には中心部と2つの農村地域を統括しており、それぞれChicaña、Los Encuentrosという名前のこの2つの農村地域にもある程度独立した村役場のようなものがあり、そこで日々地域の統括業務を行っています。この評議員と呼ばれる人たちは、ヤンササ市の中心部からだけではなく、この農村地域から選出しなければいけなかったりもするようです。現に今の市長は5人の評議員たちを抱えていますが、5人のうち2人が市内中心部、1人がChicañaという1つの農村地域、あとの2人がLos Encuentrosというもうひとつの農村地域から選出されています。なぜだかこの評議員のオフィスは私の部署の向かい側にあるので、私は評議員さんたちとは全員仲良くなって、適当だけどみんな楽しくていい人たちです。数人が日本語で挨拶してくれます。農村地域から選出された2人の評議員さんと。

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コネや人脈が大切にされるここでは、きっとそれぞれの地域に住む住民が一番に相談できる身近な存在を置いておけるよう、それぞれの地域からも選出しているという意図を感じます。ということで市長候補は、この評議員候補に値する人も選出し、擁立して共に選挙戦を戦います。なので日本のそれより団体戦感覚が強い気もします。というか日本の政治家が話しているような「派閥」「〇〇グループ」という話がここでは選挙活動を通して市民にまで浸透しています。それだけコミュニティが小さいということ、あとは当選したときの利益が彼ら市民にも直接的に関わるので自然と力が入るのでしょうか。直接的な利益が関わるというのは一番は働き口。例えば市役所で働く中で長期雇用とされていない人は、市長が変われば、その派閥に一気にすべて一新されます。自分を雇ってくれた今の市長を応援するという人が市役所内には多いけど、それでもいろいろな経緯やツテがあるのか、市役所の中でも現市長とは別の派閥を支持している人もいます。中でも本格的に他の派閥の一員として選挙活動を行う場合は、いったん市役所の職から離れていった人もいます。仕事といえばもっともな理由、まぁ白いといえば白い理由と思ったりもしますが、でも本当の実力や努力が実らない、そんな構造にもつながっている気もします。前市長時代に実力もあって、めちゃくちゃがんばってても新市長になったら登用されず、がんばらなくても結局は人脈とコネが左右したりもします。きっと他の部分では黒いやり取りももしかすると行われている可能性もあるのではと私は思っています。「支持してもらうかわりに、当選したら〇〇するよ」みたいなやつとかお金とか。日本では国の政治家ベースでしか発生しないそんなやり取りも、市民と近いところで市民も交えて横行してしまうのもここの特徴なのかもしれません。

(書いたようにそもそものコミュニティが小さい、狭い、候補者が近い存在という環境的な部分とやはりまだまだ貧しさからくる目の前の利益の優先という経済的な部分、そして自分たちの利害が関わると規律とか忘れる、悪いことを悪いと思わない、そんなエクアドル人の性格の一部分?もあるかもしれません。語弊がないように補足しますが、もちろん全員ではないし、特に経済面と性格面ではエクアドル全員ではありません。経済的には裕福な人もいます。でも日本人のような道徳心を育てるのはなかなかむずかしいように思います。これは国自体の教育の話。)

 

では、話を戻して、現在任地における市長候補者は私が認識しているだけで、4人=4グループです。エクアドル第一の都市グアヤキルでは候補者が20人いるとかなんとか、きのうニュースで言ってました。

それぞれのグループは彼らの党を象徴するカラーを持っているので、色で紹介していきます。

  1. 「グループ赤」
  2. 「グループ白」
  3. 「グループレインボー」
  4. 「もうひとつのグループ白」

となっています。

まず①の「グループ赤」。

市長候補のお名前は「Manuel Valdivieso」(マヌエル バルディビエソさん)。

この赤いシャツの人。

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この人は任地にある学校の先生。ステイ先の娘の旦那さんは前市長さんで、彼も応援しているグループです。余談だけど、彼が市長時代にはじめて最終処分場を作るというプロジェクトが入り、作られました。それまではみんな川にすべて捨ててたらしい。うそでしょ…。でもそういう習慣化された中で、このままじゃだめだと、実際にスイスNGOの援助を受けながら、最終処分場が任地に作られました。こういうところからもこの前市長さん、私のステイ先の義理の息子さんにあたりますが、任地にまだまだ当時足りなかったインフラ整備を推し進めていたのかなという私のイメージ。

このマヌエルさんも本職はこの学校の先生です。ステイ先の家族たちはこのマヌエル候補者に高校時代習っていた人もいるし、何よりも前市長として働いていた娘の旦那さんの派閥ということもあり、この「グループ赤」を支持しているかんじがひしひしと伝わってきます。部署に新たに来たディエゴも彼を支持しているとのこと。高校の先生の資格を持っているディエゴも、学校関係の何かを通して彼の考えに共感したみたいなかんじのことを言っていました。やはり学校機関、教育というのは人々に大きな影響を与える可能性を秘めた大事な分野ということを実感します。エクアドルに来てから「教育」についてこんなにいろいろ考えたり感じたりすることになるとは思いもしませんでした。

ちなみに私は市長立候補者マヌエルさんとは面識はありません。

グループの標語は「Mi proyecto eres tu.」(「私のプロジェクト、それはあなた。」)シャツの色は赤。f:id:reikomiyahara:20190206040656j:plain

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みんな赤色です。聴衆の前に座っているのが、市長立候補者や評議員候補者、その他有力支持者です。

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そして②の「グループ白」。市長候補のお名前は「Maria Lalangui Cabrera」(マリア ラランギ カブレラさん)。そう、マリアという名前からも察するように女性候補です。初の女性候補者、もちろんもし彼女が当選したら初の女性市長の誕生です。

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このグループは現市長の派閥からの立候補です。ということで現市長の派閥ということはこれまでも市役所で働いていました。所属は「obras publicas」という部署。これは「公共事業部」。エクアドルの市役所の中ではこの公共事業部の権力は相当なもので、まぁきっとまだまだ開発されていくところが盛りだくさんだから、自然と彼らの仕事が多く、いろいろな資材も持てる、大きな予算も持てるということから権力が強くなるのだとも思いますが、需要がたくさん、とにかく重要ポイントとなる部署。前から私は勝手に「やり手」感を感じていたけど、話すと私に気を遣ってくれるのか柔らかいかんじで、何度か会話したこともありました。彼女は私の着任時からこの公共事業部の長として、ヤンササのインフラ事業をマネジメントしていました。任地で日本大使館の草の根支援を受けた橋のプロジェクトにも主要人物として関わっていたようだし、そういうこともあってか、まぁいろいろ経験豊富で見識もたくさん持っているからか、はたまたこうなる市長選も見据えていたのか、それはわからないけど、私に対してもとても親切ですし、会うと丁寧に挨拶してくれます。ということで私も彼女とは面識がある。3ヵ月ほど前に任地で環境教育部会を開催し、はじめにみんなで市長挨拶に行きましたが、この場にも彼女は来てくれて、今の市長が彼女の存在の大切さを私たちに語っていました。市役所における公共事業部のマネジメントがいかに鍵を握るかも、このときの話からなんとなく感じ取られました。現在は前から比べると少し生活の基盤的な事業がある程度進んだということなのか、今の市長は観光開発という観点から街の繁栄を狙っている気がします。人々が集まれるスポットや滝の遊歩道を整備したりなど。

 

こんな風に車を使っての行進による選挙活動も。この行進では車はクラクションを鳴らしまくる。きのうは夜中にクラクション行進してました。ここでは騒音という概念がないのでしょうがないけど、けっこううるさい。

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選挙活動の会合ではそれぞれいろいろなコミュニティを回ります。中心部から農村部まで。

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これは若者グループの票を集めるためなのか、この政党を支持している若者たち向けのイベント。こういうプログラム内容を見るとほんとに普段出さない試行錯誤力というか、いろいろなアイディアが出されているなと感じます。

そして先に書いた評議員候補のひとりとしてマリアが擁立したのは、同様にこの公共事業部でこれまでも彼女の右腕として働いていた同僚でした。

このグループ名は「creo」。ということで今の市長もcreo党の人。Creoとは「信じる」という動詞の一人称形。標語は「Yo creo en ti Maria.」(「私はマリア、あなたを信じる。」という意味。)です。シャツの色は白。

 

そして3つめ。「グループレインボー」。

このグループはエクアドル全体でもインディヘナ民族が主に支持しているグループです。任地でもこのグループがひとつの勢力になっています。

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マフラーにレインボーのストールを使うのがこのグループの象徴。グループ名は「Pachakti」と書き、「パチャクティ」と読む、おそらくインディヘナ民族の言葉です。そして標語は「Yantzaza, es de trabajo.」(ヤンササ、仕事から。)まぁ訳は直接的すぎますが、たぶん仕事からすべてが始まるとかそんなイメージだとは思います。

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他の同期が住む山岳インディヘナが多く住む街に遊びに行ったら、このパチャクティのレインボー看板を多く見かけました。さすがインディヘナが多い街。

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私の任地にもサラグロという街を起源とする山岳インディヘナ「サラグロ族」やオリエンテ地域を起源とするインディヘナ「シュワル族」がいるので、彼らの支持を集めていくのだと思われます。市長候補者とは私は面識がありません、最近開設された街の集会所オフィスにはよくいるのを見かけるけど。

 

そして「もうひとつの白グループ」。

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このグループは他の3つからすると少し勢いですでに負けてしまっている気がしますが、少ないながらもがんばっている気もします。でも市民からは「負けるのわかってるのに…」という少しネガティブな意見も聞きます。このグループの市長候補として立候補しているのは私の任地着任時に市長の調整役で一番市長に近い人物として働いていました。なので私も面識があります。

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今でも道ですれ違うと名前を呼んでくれます。実際は少し擁立しているメンバーも少ないように感じますが、それでもきっと最後まで戦い抜くのだと思います。

他の街でもこのグループ名の看板「Libertad es pueblo.」(「人々は自由だ」みたいなかんじ)は目にします。こちらもイメージカラーは白。

というのが現在の任地で選挙戦の中心となっている人々。

最近では街のところどころにそれぞれのグループの拠点となる事務所ができています。顔写真入りの看板を掲げたり、そういうかんじは少し日本にもあるような気もしますが、やはり市民の巻き込み力がはんぱない。熱くなる市民もやはりラテンの血なのでしょうか。

そして車。広報グッズの一つにあるのがシール。みんな車のフロントガラスやうしろのところに支持する立候補者のシールを貼ってアピール。

こんなかんじ。

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任地に着いたときは、まだ何もわからずに「なんで自分の名前を車に貼ってるのか意味わからん。そこまで自分の車だと主張したいのか、はたまた盗難防止か…」なんていろいろな想像がふくらんでましたが、選挙活動の一環でした。これは広報のためが一番な気もするけど、「この家は〇〇の派閥でこっちは●●」とわかりやすくなってしまい、それはそれでめんどくさそうだなと私は思いますが、エクアドル人は貼るのがふつう。

これは市役所のマーク。Yantzaza市がオリエンテのインディヘナ民族「シュワル族」の言葉で「蛍の谷」という意味を表す言葉であることから、任地の象徴は「蛍」。それを象ったマーク。

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中には、それぞれの市長の任期を印刷しているものもあって、そういうものは任期終了後残っていても使えません。もったいない。

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これは3R広報用の巾着リュック。学校で何か授業をしたあとに賞品であげようとかカウンターパートが言うから、前市長の任期入ってるけど、いいんだよね?と一応確認すると「あ、だめだ…」とのこと。使えるのにもったいない。結局全然3Rできてない。

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土日に、ある家の周りに同じ候補者のシールを貼った車がたくさん止まっているのとか見ると、一目瞭然。ここであの候補者の会合が開かれると。なんだかその光景はびっくりしてしまいましたが、これまで日本で私に身近じゃなかっただけで、日本の選挙活動もそういうところもあるのかな。どうなんだろう。でもここでは宗教信仰がふつうな分、人々の信仰心の強さとか、そういう自分が支持するものを積極的に表現するとか、そういう雰囲気もここまで選挙戦に熱くなることに通じているのかなとも思います。日本の選挙よりはやはりすべてが身近です。

もちろん全面的に支持者をオープンにしている人もいるし、中には迷っているのか、はたまた隠しているのかそんなかんじの人もいます。

たまに「Reikoは誰を応援するの?」と聞かれることもありますが(冗談半分だとは思う)、そもそも選挙権もないし、市役所配属ですが、市役所からお給料をもらっている訳でもないので、いつも「No soy parte de nadie.」(私は誰にも属してないよ。)と私も冗談半分で返します。

今回載せている選挙関連の写真はSNS上にアップされていたものを引用しました。

投票まであと1ヵ月と数週間。果たして結果はどうなるのかな~、また報告します。

「もう一人の同僚」

さてさて、もう2019年の12分の1が終わろうとしています。1ヵ月は早いなぁ。

2月末には市のお祭りがやってくるということで少しずつイベント企画中といった雰囲気が感じられます。これはそれぞれの町内会ごとにミスを選出し、最終的に全体のお祭りで市のミスを決定するという催しの一環。

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先日家族の畑に付いて行って唐辛子を収穫し、キムチを作ってみました。もちろん日本で売っているキムチのようにはならないけれど、辛みの浅漬けみたいになって、私のごはんにバリエーションが加わりました。

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畑に咲くお花や成っているフルーツたち。

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畑の前の道路。家からバスで15分ほのところ。

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最近のオフスについて。この前の記事で、オフィス内の人事変更について記載しました。まずは上司のオルランド。秘書のパオラ。そして「もう一人の同僚」になったディエゴ。

他の市役所配属のみんなは、街の規模が大きければ大きいほど、部署の人数も増えるので関わる人数も増えますが、私の任地は大きくないので、常駐者は私以外で3人。もちろん常駐者以外で関わる同僚、市役所内で挨拶を交わす同僚もたくさんいますが、実際に部署で私の活動に関わってくるのはこの3人。

そして必然的に活動で関わる人となるのは上司か「もう一人の同僚」。秘書の女性はオフィス内では何かを話したり、いろいろ質問し合ったりしますが、基本は外に出ることはないので、活動そのもので関わることはありません。でも現在いる秘書の女性、パオラはとっても親切でやさしい女性、私より年下だけどしっかりしてて、すてきな女性です。

この前私がキトに行っている間に舞い込んだ学校からの環境教育授業の依頼。私は参加できなかったけど、これまで私がやってきたごみの分別ゲームをオルランドに見せて私はこれまでこんなかんじでやってきたと話したら、「やりたい」と賛同してくれ、私の自作のゲームアイテムを貸していた件。キトから帰ってきて、半分期待せずに「どうだった?やってくれた?」って聞いたら、「やったよ」といううれしい答えが。彼ら自身手ごたえも感じてくれた反応でした。よかったよかった。こういうゲームを使った手法もあるとオルランドの頭の片隅に残ればいいなと思います。

オルランドは以前のとおり、私の言う意見をいろいろ聞いてくれたりもするし、その点では引き続きありがたいです。でも何か講習会や学校で授業をするとなると基本あまり同行はしてくれないので、私が学校に行くときに同行してくれる人物、必然的には部署内のこの「もう一人の同僚」になりますが、このポストに入る人物が私にとっては肝となる人物。これまで2人、このポストには入っており、今いる同僚ディエゴは3人目です。1人目はエドウィン(男性)、2人目はアンドレア(女性)、そして今働いているディェゴ(男性)。1人目のエドウィンとは約10か月働き、そしてアンドレアとは約4か月働きました。学校での授業はエドウィンと始めましたが、彼も私のパートを尊重してくれたりとか、いろいろ手伝ってくれたりもしたし、私が来てすぐの頃やオフィスにいたくなかったときには彼の巡回に連れ出してくれたりもしました。年齢も同じくらいで、基本的には気の良い人物でしたし、親切にしてくれた印象も強いですが、最後のほうは金銭面などの問題が垣間見れたりもして、信頼をおけるかというとそうではなかった気もします。でも私の活動を進めるうえでは手伝ってくれたことに他ならないのでいろいろ感謝はしています。

エドウィン

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そしてアンドレア。彼女とはそもそも一緒に過ごす時間が少なかったのもあり、あまり学校での授業を一緒にはできませんでした。もちろん私が「付いてきてほしい」と強く言えば付いてきてくれて手伝ってくれたけど、「Reikoも私の仕事を手伝ってくれているから、私もReikoの活動をこうして手伝う」というようなニュアンスで捉えていて、私との協働を自分の仕事とは捉えていなかったかんじだったので、私もそこまで強くは言わず、私が1人でできる範囲内で学校には行ってきました。人物面ではいろいろ私を気にかけてくれたこともあったし、仕事以外の話もしたり、この前街で会ったら手を振ってくれて、私もとても懐かしく感じました。

アンドレア。

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そして3人目。今一緒に働くディエゴ。彼は2年前に大学を卒業し、高校の先生の免許を持っているらしい。初めこそ少しスカしたかんじでしたが、ちゃんと話すようになってから、今のところ、このディエゴが一番私との活動を前向きに楽しんでくれているかんじがします。アニメが好きらしく、それで日本にけっこう興味があるのもあってか、日本語にも関心大。一番うれしかったのは、「アンドレア(←彼にとっては前任者にあたる)も君の学校の授業に付いて行ってた?」と向こうから聞かれました。個人的には仕事が増えると思われるだろうな…と思ったりもしたけど、私が「アンドレアも行ってたよ、できればあなたにも付いてきてほしい、私のスペイン語の手伝いをしてほしい。」と答えると、「もちろんだよ!」と予想とは裏腹にそこからはかなり乗り気な答えが返ってきて、アンドレアのときは最小限に留めていた一緒に回る授業の回数を増やしました。そして彼もいるからこそできることもやることにしました。

ディエゴ。

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エドウィンアンドレアも本当だったら必要ないけど、手伝いが必要だと言うから付いて行く、自分の仕事に対するプラスαの仕事という捉え方が強かった気もしますが、今のところ、このディエゴは「これも自分の仕事である」と捉えてくれています。授業の日の前には「明日はどんなかんじでやるか」とかを話し合う時間を作ったりもして、エクアドル人にほぼない「計画性」ももしかすると少しだけ持っている気がします。少しだけ。「日本語勉強したい」と口だけになる人も多い中、日本語もかなり積極的に覚えてくれようとしていて、「おはよう」「はい」「いいえ」と数字は私に日本語で返そうとしてくれます。

水がどうやって汚れていくかを見る授業。

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ということで、また新たな、そしてもしかすると協力的な同僚ができたかもしれません。任期が終わるまで彼と協働できればいいけど、果たしてどうなるのかな~。

授業の途中で、国の健康管理局のような部門の人たちによる巡回注射がお知らせなしにいきなり入ってきて授業中断。これもエクアドル流。この日は一学年の女子のみ。

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そしてサロメへの日本語クラス。引き続き継続中です。思ったより続いているから、けっこうすごいです。たぶんノートを見返しているのか、私がすっかり忘れていると思って、「あの単語なんだっけ~?」と聞くと、意外と返ってくる単語もあって、びっくり!サロメに浴衣を着てもらって、その家族と。とても喜んでくれました。

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サロメが私の誕生日に作ってくれたカード。

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遅くなると、いつも夕食を出してくれる。この日はエンパナーダ・デ・ベルデという一般的な軽食。緑色のバナナを茹でてすりつぶして生地にして、チーズを入れて包んで揚げたもの。

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山の民に出会う旅

今月あたまに先輩隊員の最終報告会がありました。この隊次の先輩たちとは隊次が近かった分、首都から遠い私でもなにかと一緒に過ごす機会があったし、いろいろと本当にお世話になりました。また日本で会えますように。

JICA事務所で報告会後の打ち上げ。

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最後にみんなで首都の隊員連絡所で。日本へ行ってらっしゃいの前。夜中。f:id:reikomiyahara:20190126061726j:plain

この最終報告会への出席は義務ではありません。義務ではないので自費で上京。飛行機にすると高くなるので、思い切ってバスで行くことに。南から北へバスで14時間ほど。遠かった。そしてせっかく長い道のりをかけて首都へ来たので、この機会を利用して、他の同期の環境教育隊員の任地を訪れることに。観光地ももちろんいいけど、私は観光地化されていない隊員がいる小さい街に行くほうがなんとなく好きです。

ざっと今回の道のりはこんかかんじでした。

青が任地からキトまでオリエンテを抜ける往路、オレンジが同期の任地を寄りながらの山間部を通った復路。

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今回キトから南下しながら訪れた街は3つ。現在8名いるエクアドルの環境教育隊員のうち、山の地域に3名の環境教育隊員がそれぞれの街の市役所で活動しながら住んでいます。

これらの街に行くにはどれも、エクアドル中央山間部のハブになるような「リオバンバ(Riobamba)」という大きな街を通ります。ここもロハのように都会です。ちなみに首都キトからリオバンバまではバスで4時間ほど。

最初はグアモテという街。ここはハブの街リオバンバから1時間。

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ここにも観光用の列車が走るけど月に何回とか、いつ来るかとかはずっと住んでる同期でも把握不可能。

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最近できたという展望台からの眺め。

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グアモテはエクアドルの中でも標高がとても高い地域、街の中心部でも3100~3200メートルあるという、私では絶対に適応できなかったであろう街。インディヘナの割合がほとんどを占めます。市役所に並ぶ市民もインディヘナが多い。

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この街では毎週木曜日に大きなferia(市場)が開かれるということで、木曜日に合わせて訪問。ふだん静かなグアモテも木曜日だけは活気づくという同期の言うとおり、たくさんの人でした。山間部なだけあり、売られているものも様々。動物もたくさん。

動物市。

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ここで一応買い取りされる動物の履歴をつけているけど、何を買うかは買う方が言うだけでいいみたいなので、たぶんいろいろめちゃくちゃ、お金もちゃんとしたお金を取れているのかは不明。標高3000メートルの街は寒い。夜はもっと寒い。ここでこのグアモテ隊員の同期は洗濯機なしの手洗い洗濯、誰か洗濯機がある隊員の街、もしくはキトにあがるタイミングを有効活用しなくてはならないという洗濯生活を送っています。ちなみに私を含めて9人いる同期隊員の中で洗濯機なし生活を送るのは、このグアモテ隊員ともう1人の2人。そしてグアモテの大変なところ。それは言葉。インディヘナが大半を占めるこの街はスペイン語と同じくらい(むしろそれ以上?)山間インディヘナの現地語「ケチュア語」を習得しなければなりません。そしてほぼ辞書なし。聞き取りと書き取りだけでボキャブラリーを増やしていっています。すごいなぁ。グアモテはインディヘナの街であるのと、小さい街ということも合わさってか、少し閉鎖的なかんじがしました。私たちが通ると「China, Chinita...」(中国人だ、アジア人だ…)とコソコソと話すかんじ、もちろん他の街でもあるけど、とりわけこういう雰囲気が強かったように思います。

f:id:reikomiyahara:20190125074641j:plainそして約1日後、もうひとつの街へ移動。

バスで一度グアモテからリオバンバへ戻り、そこから別の方面にバスで2時間。エクアドルを象徴する日本の富士山的存在である「チンボラソ山」の麓を通ります。

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残念ながら雨季のため、曇っていて山は見れず。そして着く街はグアランダという街。ここは県庁が置かれる県都になっていたり、日本のボランティアだけでなく、韓国やドイツのボランティアなども入る大きな街。

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少しおしゃれなカフェもある。グアランダには同期の環境教育隊員と最近さらに2人、他の職種でも到着しており、夜にはみんなで集まってゲームができるボランティアコミュニティも成長中の街でした。

ここで活動を行う同期の環境隊員は、日々学童でたくさんの授業をしています。彼女のモットーは「道徳の授業」。「人を大切にできない人は自然も大切にできない」という、みんなが共感する納得のすてきな方針です。

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到着した日は彼女の学童での授業をお手伝い&見学。

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翌日はグアランダに近くのもうひとりの環境隊員が住む街サン・ホセ・デ・チンボという街を少し見学、グアランダからバスで30分ほど。

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そして他に2つの街(村というかんじの小さなコミュニティの街)を訪れました。ひとつはサリーナスというチョコレートが有名な街。

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チョコレート工場。

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そしてもうひとつはシミアトゥグというかわいいかわいい刺繍が有名な街。

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そして翌日から帰路へ。まずはグアランダからリオバンバへ2時間。リオバンバからバスでクエンカへ6時間半。クエンカからロハに5時間。安全のためと疲れがMAXだったのもあり、ロハで一泊休み、翌日任地へ無事に帰りました。

アンデスを感じながら、任地では絶対に感じられない山間部の景色、寒さなどなど、おもしろい旅でした。

エクアドルの桜

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写真は「chonta」(チョンタと読む)という果実。チョンタの季節がやってきました。スープに添えたりして、各自皮をむきながら食べる。食感は芋っぽい、少しパサパサしたかんじ。私は好きです。
 

今回は年末に見に行ったエクアドルの「Guayacan」というお花を紹介します。

「Guayacan」というお花、「グアヤカン」と読みますが、一番お花がきれいに咲き誇る時期は8日間ほどしか続かないという、エクアドルの黄色いお花。最盛期を迎える前やあとも入れると約3週間といったところな気もします。エクアドルの桜と私は呼ぶことにしました。この花が咲く場所は限られていて、おそらくエクアドルに2か所。ひとつは首都に近いほう、もう一つがとなりの県ロハ県にあります。なのでロハ県のほうは任地に近い分、人におすすめしてもらったり、いろいろなパンフレットで見たりして、見に行きたいな~と思っていました。一番近くに住む同期の同僚とかから、今年は年末にもう咲き始めているという情報を入手し、思い切ってその同期と突撃することにしました。あとはもう1人オリエンテ地域に住む先輩隊員と3人で。

ロハ県とはいえ、場所はほぼほぼペルーに近い場所。ということで遠かった。

ロハ県はエクアドルの中で最南部、けっこう大きい県です。赤い所。

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そして今回行ったお花の見所がある街は「Zapotillo」というところ。ロハ県を拡大した地図。一番左下、すぐ下からペルー。

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早朝に先輩隊員と任地で待ち合わせ、出発し、通り道である同期の任地で同期とおちあって、そこからが長旅。その同期の任地からは車で約5時間かかりました。そしてそのお花が名物となる村は上の「Zapotillo」からさらに奥に入って、「Mangahurco」(「マンガウルコ」と読む。なんだかかわいい名前。)という村。

村の手前の道。

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砂埃がすごくて、車は埃だらけに、少し窓を開けるだけで髪の毛も埃だらけ。

でも長時間かけただけあって、そこにはとってもきれいな黄色の景色が広がっていました。

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2時間ほど見て、写真を撮って、再度5時間の道のりをかけて帰ってきました。

 

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遠くの奥の方まで黄色い景色が広がるかんじがなんとも言えない感動。

f:id:reikomiyahara:20190116050206j:plainそしてこのあたりは「Chivo」(ヤギのこと)が有名。落ちた花びらを一生懸命食べていたけど、私たちはこのChivoも食べる。ここでは名物料理となっています。人間って何でも食べるな。とはいえおいしく食べました。ユカイモとサラダとごはんを添えて。

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これで5ドル。ふつうは2.5~3ドルくらいが相場のエクアドルのプレートごはん。ヤギ料理はエクアドル料理にしては高め。

1日だけだったけど、内容の濃い、またエクアドルの貴重な一面を知ることができました。ほんとに限られた時間しか見れない光景だけに、咲いているかわからない不安の中、思い切って行ってよかったです。

 

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さてさて、2019年の部署は少し人事が変わり、ふだん過ごす部署内の顔ぶれが実は一掃されました。他の隊員の配属先に比べ、うちの市役所、特に私の部署は周りの人材が変化に変化を重ねていますが、もう私も頻繁に起こる市役所の人事異動には、もうそんなに驚かなくなったし、文句を言っても何もどうもならないのでしょうがないです。これもエクアドル

私の部署には最低でも私以外に3人常駐します。1人は部署をマネジメントする上司、1人は廃棄物の管理を行う検査員、そして書類作成などを行う秘書。上司にあたる人物が私のカウンターパートですが、これまで3代目のカウンターパートを務めてくれていたホアンカルロス。彼はこれまでずっと兼任しながらうちの部署のマネジメントと、忙しく働いていたけど、兼任がはずれることになって元の部署(とはいえ、大きく見て私の部署を統括している上部部署)に戻っていきました。そして私が着任したときのカウンターパート、この人と2年間過ごすと信じて疑わなかった人物であり、これまでも環境部会やJICAの研修会などでは関わってもらってきた人物・オルランドが私の部署の上司として戻り、イコール私のカウンターパートに戻りました。4代目というのか、2期目といったところですか。うん。まぁJICAボランティアのことをいろいろ知ってくれている人なので私にとってはマイナスな変更ではないかなと思っています。いろいろな人間関係があるので、他の人にとってはよくわからないところもあるけど。そして今から約1年前に一度私に対して意地悪をしかけてきた人物、部署の秘書の女性。年齢は私の母親くらい。その女性とは昨年の今頃から実際3ヵ月ほど険悪ムードが続いていたのですが、その後何かのきっかけで態度は元に戻り、それからというもの、ふつうに、むしろ前よりもさらに仲良く接してくる日々が続いていました。私に対してはおそらくもうマイナスな感情は抱いていないと思われます。でも、その後新たに来た他の女性の同僚ともけんかしたりして、いろいろめんどくさい人物だなということになったので、ふつうに接していたけど、信頼は置いていませんでした。でもまぁ今も市役所で会うと挨拶してくれるし、親切に接してくるので、よかったということにしながら、前のことは置いておいて彼女との会話も楽しむことにしています。そして今回、この彼女もついに異動、新しく秘書の女性が来ました。きれいでとっても親切な人。それからもう1人、検査官役の男性、ごみ回収を行う部署内の同僚たちも契約が終わり、彼らも顔ぶれがほぼ一掃。少し仲良くなって、打ち解けてくると次の契約期間がきてしまうので、残念な部分もあります。部署では私の誕生日にケーキでお祝い。左が新しい秘書の女性paola。そしてオルランド。一番右の人物はたまたま休憩しにきていた道路清掃員の同僚。新しい検査官の男性はこの時まだ決まっていなかったので、今後紹介できたらそのときに。

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外国人である私にとって、オルランドとはいろいろ話がしやすいので、残りの期間を最大限生かせるように彼と協働ができればいいなと思っています。

今週後半からは半年に一度の公務があるので、キトにあがります。今週後半にある学校から環境クラスの依頼がオルランドのところに舞い込んでいましたが、残念ながら私は不在。オルランドが発表の準備をしていたけど、やはりまた一方的な講義形式でやるということだったので、私がこれまで行っていたゴミ分別ゲームのやり方を説明、素材たちを見せると、「その素材貸して。」と言われ、貸すことに。私は立ち会えないけど、私の発案したゲームを彼がやってくれそうな予感です。ふむふむ、果たしてやってくれるのでしょうか。どうかな。まぁ今回やってくれなくても、近日中にはオルランドにやっているところを見せたい。

こんな素材たち。手描きのごみのカード。

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今日行った学校は年末ぶり。子どもたちとひさしぶりに会うことができました。一人の女の子が私にくれた絵。きれいに塗られています。

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市役所の運転手さんsalomon。私を含め、うちの部署の人物をよく乗っけてくれる。

最終処分場に作られたハンモックを試す。私が写真を撮ると、「誰にも見せちゃダメだよ」と警告されたけど私のブログには載せます。

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この前は先輩隊員のお見送りに行ったついでにふだん行けない他の同期の遠い任地を回ってきました。この様子はまた次回以降に。