集会

9月末に、部署で臨時の職場集会が開催されました。集会の趣旨は10月から変わるごみ収集スケジュールの変更の周知と先日各家庭を回って出てきた要望や不満の声の共有といったところ。参加者は廃棄物管理課の人たち(街の清掃担当者、ごみ収集担当者、最終処分場の常駐者)と、市役所の調整役のような立ち位置の人。もちろん、全員に連絡が行き届いてなかったりして、最初はまばらだったりしましたが、それでも最終的にはほぼみんな揃って、いろいろ意見がたくさん出ていました。しかもみんなの主張が終わらず、12時を過ぎて、お昼休みを少し延長。こっちの話し合うための会議や集会は、これまで私が出させてもらった中では、100%の確率で延長しまくります。主催者側の話がいったん終了すると、様子を見ながら、少しずつみんな意見を言い出して、そのあとどんどんみんな手をあげて自分の意見を言う。はじめはみんな熱心!とか思ったけど、たぶん単に、みんな話すこと、自分の思ったことを人前で話すこと、自分の話を聞いてもらえる場が基本的に好きなんだろうなと感じます。

f:id:reikomiyahara:20171016015321j:plain

先週も会議がありました。これは、日本でいう町内会長のような人たちが15人ほど集まって廃棄物管理課からのお話を聞いてもらうというもの。内容は前半がとなりの県から国立大学チームがきて、環境意識についてのお話、後半が新しいごみ回収スケジュールについての周知。15人ほどといってもたぶん全員ではない。前日までに各町内会長にこの会議があるから来てねっていう案内をしに回っていたけど、これも全部歩いて現在の町内会長が誰なのかを探すところから始まるので、全然終わりませんでした。同僚と2時間かけて探してやっと1人目の町内会長に出会えたくらい。町内会長の名簿みたいのがあったらラクなのに~って思ったけど、太陽が昇って沈むようにメンバーは変わっていくから難しいよみたいなこと言われた気がする。

f:id:reikomiyahara:20171016014458j:plain

f:id:reikomiyahara:20171016014021j:plain

f:id:reikomiyahara:20171016014247j:plain

f:id:reikomiyahara:20171016014712j:plain

この会議も結局お昼までのはずが1時間くらい延長。特に後半戦はみんなどんどん手を挙げて意見を言います。これ全部理解できたらもっといろんなことを感じれるんだろうな~と思いながら、うしろでお腹を空かせて傍聴。やっぱり新しい回収スケジュールのところは市役所内部でさえも少し疑問の声があるのかなんだか変な不穏な空気が漂っています。言葉が通じなくても、そういう雰囲気って感じ取れるものなんだな~とか思ったり。

f:id:reikomiyahara:20171016013827j:plain

この日の午後は市役所内に分別ごみ箱を設置するため、各部署に必要なごみ箱の数を確認。各部署に今いくつごみ箱を持っているか聞いて回りました。みんな親切に教えてくれましたが、やっぱり普段入りなれない部署に一人で入っていって話すのは緊張もしたし、疲れた。とは言え、早いうちに本格的に分別を始めたいし、カウンターパートもやる気になってくれているので、私もゆっくりとできることはがんばります。

f:id:reikomiyahara:20171016015117j:plain

赤道博物館の敷地内にあった世界の都市までの距離を表すもの。東京もありました。

2カ月ぶりの首都

任国到着3ヵ月オリエンテーションのため、9月30日から首都に上がっていました。隊員の中でも一番首都から遠い私は、ヤンササ(任地)↔サモラ(任地がある県の州都)↔ロハ(隣の県の州都)↔カタマヨ(空港がある街)↔キト(首都)の順で移動。朝、ヤンササのバスターミナルでバスを待っていると、たまたまごみ収集車で土曜日のごみを収集する同僚に遭遇できたり、家からバスターミナルに向かう途中も他の同僚に会ったり、家族が車で通り過ぎたり、まだまだ慣れない外国人の私にとっては過ごしやすい規模の街だなぁと思いつつ、ヤンササからカタマヨまではバスを乗り継ぎ、カタマヨからキトは飛行機。カタマヨで活動する同期隊員と空港でおちあって、キトへ。今回は初めての上京だったので、週末にロハで過ごすカウンターパートにロハでの乗り継ぎを案内してもらいつつ、お家でお昼ごはんをごちそうになったりもしました。今回のオリエンテーションではこれから定期的に提出する報告書についてや活動に利用できる現地業務費の申請方法、大使館の草の根支援の申請方法など、活動についてがほとんど。これからどんどん活動を本格化させていかないとなぁという思いが強くなって少し焦るけど、だからと言ってすぐに何かができる訳でもなく、モチベーションの持ち方が難しいところではあります。

首都滞在中のお休みにはキトからバスで2時間ほどのオタバロという街を少しだけ観光。

f:id:reikomiyahara:20171011132933j:plain

f:id:reikomiyahara:20171011132507j:plain

エクアドル派遣が決まってからずっと行きたかった街。インディヘナオタバロ族が民族衣装を着て住んでいる伝統的な街で女性たちはみんな、民族衣装を着ていてそれを見るだけでかわいい。男性は黒い髪を伸ばして、うしろで三つ編みをするのがインディヘナスタイル。今回はあまりじっくり見れなかったので、ここには同期隊員もいるし、また次回ちゃんと観光しに来ようと思います。

f:id:reikomiyahara:20171011120941j:plain

f:id:reikomiyahara:20171011121232j:plain

標高があまり高くない任地での生活に慣れていると、標高2800mのキトに上がると時々息がしづらかったり、具合が悪くなるほどではないけど、体調も明らかに変化します。4日の夕方の便でカタマヨに向けてキトから出発したものの、悪天候で着陸できず、グアヤキルというエクアドル最大の街にある空港に一旦行き、その日はそこから結局キトに戻ることに。カタマヨに着陸できない案内が機内に流れたときは一瞬ヒヤッとしたけど、まわりの席のエクアドル人の人がとても愉快な人たちだったので、なぜか機内で私の列だけ笑って盛り上がるという光景になり、なんだかんだそれも楽しかったです。機内でたまたま隣だったキト市役所に務める女性と少しお話して、振替の手続きやキトでのタクシーの手配を一緒にしたけど、結局、振替の飛行機の予約がうまくいかずに、3日ほど首都に延長滞在することに。なのでこの期間を利用して、ついに行きたかった赤道に行きました。黄色い線がある公園は博物館併設の観光用。赤い線が真の赤道。

f:id:reikomiyahara:20171011115936j:plain

f:id:reikomiyahara:20171011115000j:plain

f:id:reikomiyahara:20171011114250j:plain
他にも、初めて会う先輩隊員やちょうど到着した次の隊次の後輩たちにも少し会えたし、任地に帰るのは遅くなってしまったけど、これはこれでよかったと思うことにします。そしてやっとの思いで8日の夜に任地に帰還。やはり遠い。

任地から上がると、キトの街はおしゃれなお店もたくさんあるし、任地では買えない日本食を作るのに必要なものも揃う。でも人も車もビルもいっぱいで、治安も良くないのでさらに気も張って、物価も高いです。キト隊員の人にとってはきっと快適なんだろうなと思いつつも、任地のゆったりしたかんじと暖かい気候とか、ステイ先の家族とか、職場の仲間たちのことが懐かしくもなったり。都会は、住み慣れた日本の安全な都会がいいなと、余計に日本が恋しくなったりもしました。f:id:reikomiyahara:20171011124408j:plain

キトで食べた韓国料理にみんなで感動。久しぶりのごま油風味。おいしかった〜。また首都に上がったら絶対食べよう。

もうすぐ3か月☺

通勤に使っている道を勝手に紹介。と言っても家から市役所までは徒歩5分もかからないです。勤務時間中でもちょっと忘れ物取りに帰れる距離です。

f:id:reikomiyahara:20170930112405j:plain

f:id:reikomiyahara:20170930112204j:plain

いつも通る道は2種類あります。ひとつは屋根がついている部分が多いので、雨の日や日差しが強いときなどはよく通っています。

f:id:reikomiyahara:20170930111900j:plain

 

f:id:reikomiyahara:20170930111336j:plain

f:id:reikomiyahara:20170930111009j:plain

写真の5階建ての建物が市役所です。ちなみにわたしがいるのは2階。この通りが任地で一番の大通り。街の中心の道です。
こっちのルートには途中で露店販売をしているおじいさんがいて、毎日通るうちに挨拶するようになりました。数日間通らなかったら、この前久しぶりに通ったとき「最近見かけなかったからどうしたのかと思ったよ~」なんて言ってくれてうれしかったです。今度名前を聞こう。

f:id:reikomiyahara:20170930121106j:plain

 話は変わり、先週、minga(ミンガ)と呼ばれている街の清掃活動に参加しました。普段は毎日街に落ちるごみ(中心部や大通り沿いのみ)を拾う作業を主な仕事とする同僚が何人かいますが、今回その人たちが集まってみんなで大規模な掃き掃除をするみたいな内容でした。2か月に1回ずつくらい開催されるような様子。私もいれて全部で10人ほど。2日間にわたって。大きな市場が開催される場所のあたりからバスターミナルまでの大通り沿いと、そこから病院に続く道。大通り沿いは道の真ん中に溜まる砂や砂利を掃いて取り除く作業。翌日は大通りの反対側と病院方面まで。これらの道は舗装もされています。

f:id:reikomiyahara:20170930113642j:plain

f:id:reikomiyahara:20170930113941j:plain

大通りを掃いていると、市役所の知り合いやごみ収集車の同僚、ステイ先の家族がトラックや車で通って、手を振ってくれたり、クラクションで合図してくれたり。そんな中、途中から私はどうしても砂より歩道に落ちるプラスチックのごみやお菓子のごみが気になったのと、砂を見続けるのも見飽きたので、歩道脇の草むらに落ちてるプラスチックごみも1人で勝手に集めてました。もちろん1人ではすべて集めるのは無理だし、どうにも手がつけられないほどの場所もあったけど。

f:id:reikomiyahara:20170930112952j:plain

 

f:id:reikomiyahara:20170930113416j:plain

明日は10月1日。ごみの回収スケジュールが変わる日です。ほんとは任地で様子を見たかったけど、来週、首都の事務所で到着後3か月オリエンテーションがあるため、明日首都に向けて出発します。久しぶりに同期隊員にも会えます。エクアドルに着いて3か月。到着した頃や任地に着いてすぐは、3か月オリなんてまだまだ先…と思っていたけど、最近は毎日どんどん早く過ぎていきます。 

9月の活動

ここ2~3週間ほどの活動について。

まずは先週から始まったお宅訪問活動。今のごみ回収スケジュールが少し変わるため、そのアナウンス(新スケジュールと分別表のシールを渡す)と3種類のごみ箱に分別もちゃんとしてね。っていうお願いがその趣旨。同僚とお手伝いに来てくれてる大学生2人も入れて計6人、それぞれ2人1組になって、3組に分かれて回ります。大きい街ではないとは言え、草むらをかき分けたり、砂利道を歩きながら家に入って、飛んでくるのは早いスペイン語だけで、吠える犬(狂犬病もこわい…)もたくさんで、家を1軒ずつ回るのはけっこう疲れた…というのが一番の感想です。

f:id:reikomiyahara:20170927002555j:plain

f:id:reikomiyahara:20170927003850j:plain

わたしはカウンターパートのオルランドと2人で街の一番北側から中心地にだんだん向かって下りてくるルート。中心地以外はまだまだ田舎と呼ばれる区域(と言っても中心地から車で10分ほど)で、家も暮らしぶりも中心地とは違います。説明は、①ごみ収集のスケジュールが変わるよ②3色の分別用ごみ箱持ってる?(持ってなかったら市役所で買えるから買ってね)③持ってない場合、今ごみはどうしてるの?④持ってる場合は分別ちゃんとよろしくね…と、少しずつ話が広がっていく流れです。ごみ収集車に乗ってると、家の前に出された所定のごみ箱を回収して回っているので、ごみ箱を持っている家庭がけっこう多いなぁと勝手に驚いていたけど、間違いでした。中心地から離れるほどまだまだごみ箱に捨てるという概念がうすく、生ごみは家の庭や裏の草むらに、その他のごみは庭で燃やすということをしている家庭が多かった。生ごみは最悪時間が経てば土に還りますが、それでも土に還るまでは虫が湧いたり犬が荒らしたりして、生活環境的に良くなかったり、その他のプラスチックなどのごみを燃やすのはもっと環境にも健康にも良くないです。その他のごみも家の周りにそのまま捨てられてることも多い(たぶん捨ててるという意識ではなく、不要なものだからその辺にポイッてする感覚なのかなぁ)。生ごみを庭に捨てる家庭にはコンポストという堆肥化システムの家庭向けのものがあるので、その導入の検討(無料)をお願いして、その他のごみ(ここではリサイクルの可否によって2種類に分けられている)はそれぞれごみ箱を買って、燃やさずにごみ箱で収集に出してねというお願いをします。説明をすると、そもそもここまでごみ収集車が来てないんだけどなんで?とか、来るとしてもすごい遅いからもっと早く来てほしいわ、とか、ごみ箱買わなきゃいけないの?そんなお金ない、または買いたくない。燃やすことの何が悪いの?などなどいろいろ言っていた様子。やはりごみ収集車が来ないとか時間が違うとか、このあたりの意見は収集車に乗りながら感じていた部分だったので、そうだよなぁってかんじ。日本みたいな収集場は無く、それぞれ家の前に点々と出されるごみ箱を一つ一つ回収して回るので、見落とさないようにするのは回収する側にとっても大変。収集車の運転手さんは3人いて、曜日によって交代制。それぞれ1人の中では決まった個人的なルートがあるようですが、3人の回り方を1つのルートとして揃えることはしていない様子だし、大きな収集車で、細い脇道にごみ箱が置いてあっても見過ごして通り過ぎちゃうことだってあるんだろうなぁ…と感じてました。このルートに関しては少し何かできないかなぁとは思っているものの、今はまだ様子を見ます。あとは、ごみ箱を買ってほしいというお願いはお金が絡むのでみんなシビア。明らかに嫌な顔する人、そんなお金ないと怒る人もいました(たしかに住民からしたら1個19ドルのごみ箱は高いんじゃないかなぁと思う、他の市では無料で配布している所もあるらしく、オルランドに無料で配布できないの?って聞いたら、無理無理って流された。この辺は市の財政力の話だし、ボランティアが一人でどうにかできる問題ではないのでいま私が悩んでも仕方ありません)。あとは今まで燃やしてるんだからそれでいいでしょっていうかんじで聞かない人とか。もちろん中には、買わなきゃいけないなら、今度市役所に行くねと言ってくれる人もいます。たいていはけっこう積極的に聞いてくれるし、少し怒っている雰囲気を出してた人も、最後はここの挨拶である握手と「またね」っていう言葉と笑顔でお別れするのでやはり人当たりのすてきな街です。何回かに1回はオルランドから「次説明よろしく」と振られるので、タジタジになりながらも、メモした台本片手に読みながら説明。そのあと色々突っ込まれたり、少し不機嫌な人とかに当たって、何言ってるのこの人みたいな目で見られて聞いてない様子だと私もキャパオーバーなので、オルランドにバトンタッチ。その1回でどっと疲れがでます。中心部に近づくほど、みんなごみ箱持ってたり、あそこの道がいつも汚いんだとか、ごみに対する意識が少しずつ高まっていくのを感じました。昼間に回るから仕事で不在の家も多く、そういう家には分別表の紙をパラっと門の中に落とすだけ。そもそもこのままどっか飛んでいったらごみになるじゃん(オルランドは全然気にしてない)って思ったり。回り漏れてる家もけっこうありそうだし、明らかに説明しきれてない感が否めない部分もあるけど、でもいろいろな人の生活環境が見れて、この土地のことをさらに知る機会としては、私にとってすごく貴重な経験でした。

f:id:reikomiyahara:20170927004411j:plain

f:id:reikomiyahara:20170927004140j:plain

市役所に戻って、なんとなく撮った写真を眺めてたら、今回それぞれのごみの収集曜日も変わるのですが、いまのごみ収集車に大きくこれまでの回収曜日も書かれていることに気づく。慌てて、オルランドに、収集車の曜日を新しく修正しなくていいの?って聞いたら、「あ!修正しなきゃね」ってなって、シールを注文しようって言ってたけど、10月1日までに届くのかは謎。届くといいなぁ。
他には、これだけ分別がんばろうって言ってるにも関わらず、市民がたくさん訪れる市役所内の分別が一切なかったので、市役所内に分別BOX置くのはどう?って聞いたら、市長に申請しよう!ってオルランドが言ってくれたので、その申請書を作成してみたり…みんなと挨拶、部署で雑談したり…となりの部署のカルロスに日本語教えたり…とかしながら、日々過ごしています。
 

エクアドルのごはん

毎日任地で食べているごはんのこと。エクアドルの食習慣は、朝と夜は軽め、お昼はしっかりというかんじ。朝は果物(パパイヤがとてもおいしい)とパン(チーズ挟んだりする、このチーズもオリエンテ地域独自のものがあり、おいしい)とかシリアルとか、イモや甘くないバナナを炒めたようなものなどを日々ローテーションします。飲み物はコーヒーor100%のフルーツジュース(各家庭でしぼって作るのが一般的)、前回紹介したチョコラテとか。

f:id:reikomiyahara:20170927001529j:plain

お昼は、初めにスープ、スープはじゃがいもや豆など具だくさん。その次におかずとお米、そのほか豆や野菜や揚げバナナなどを添えて一つのプレートにしたメインプレート、100%のフルーツジュース。おかずはお肉(一番は鶏肉、鶏肉めちゃくちゃ食べる。次に牛肉。たま~にお魚、お魚は揚げる)写真にもあるように必ずスープにはアボカドを一緒に食べている。私はたまにだけ。

f:id:reikomiyahara:20170927011214j:plain

f:id:reikomiyahara:20170927001235j:plain

f:id:reikomiyahara:20170927001422j:plainf:id:reikomiyahara:20170927001011j:plain

このチャーハンのようなごはんは、エクアドルでお誕生日のときに食べる伝統的なごはんらしいです。みんなはこれにケチャップかけてよく食べてるけど十分塩味があるので私はそのまま食べます。

f:id:reikomiyahara:20170927062242j:plain

f:id:reikomiyahara:20170927062221j:plain

夜はお昼ご飯の残りなどを使って簡単に済ませます。ステイ先の家族は私が日本人3人目だからなのもあり、エクアドル人ほど量も食べないし、こっちの甘いものを好まないことを知ってくれています。私は好き嫌いはないので、少し塩辛いかなと感じることもあるけど、だいたいおいしく食べています。ジュースやお菓子で甘いものは遠慮するときもあるけど。

そして塩分糖分油分の摂取量は全体的に多いと思います。主食はお米ですが、タイ米のようなパラパラしたお米で、炊き方も塩(家庭によっては油やパクチー)を入れて炊いています。そのため、すでにお米に塩気がある。おかずも日本食に比べたらもちろん塩気が強いです。だから甘いものが欲しくなるのか、デザートやコーヒー、紅茶、ジュース、ヨーグルト、アイスなどの糖分使用量も圧倒的に日本より多い。たぶんこれは日本以外の外国どこにも言えることかもしれません。他の国の同期隊員の話を聞いても砂糖摂取量については半端ないらしい。「砂糖無し!」というのをスペイン語で「sin azúcar」(=シン アスーカルと言う)と言いますが、エクアドルに来てから、何度声を大にして「シン アスーカル」を連呼したことか。そもそも砂糖無しを置いているお店も少ないので、今のステイ先で「砂糖なしのほうが好きでしょ」って甘すぎないフレッシュジュースや無糖のコーヒーが出てきたときは心から感動しました。先輩隊員が日本人の好みを植え付けてくれたおかげです。甘いお菓子やデザートは食べきれない、というか二口目から食べられない。任地でPanela(パネラ)というこちらの砂糖菓子を作っている工場を見に行ったときに、少し試食させてもらったけど、めちゃくちゃ甘かった。cañaという日本でいうさとうきびから作られたものなので、自然の甘味とはいえ、最初の一口以外は辛かったな。一緒にいたカウンターパートはパクパク食べてて驚愕。写真の1本1本がcaña。それをドロドロとしたジュースのような感じで煮詰めて、ブロックごとに固める。

f:id:reikomiyahara:20170927005800j:plain

f:id:reikomiyahara:20170927005515j:plain

f:id:reikomiyahara:20170927005252j:plain

あとは食べる量の多さの割には野菜も少なめ。語学学校滞在中、クエンカでの1ヵ月のステイ先では野菜はほぼ食べなかった。そこでは自炊の交渉もしていなかったので、自分で果物食べたり、少ない外食(2~3ドルでしっかりとしたお昼ご飯が食べられる)で野菜が食べられるお店をみんなで探したりして、少し大変でした。でも今のステイ先は一般的なエクアドルの家庭より野菜を好む傾向なのもあるとは思うけど、野菜も出してくれるので、ありがたいです。

主食であるお米の他にはイモ類やバナナ類もたくさん食べます。日本にはないイモや緑のバナナ(甘くない)もあります。お米を食べつつ、イモ類やバナナ類が添えられてきたときはお米の量をできるだけ少なめに調節してます。ちなみにイモ類の中ではyucaという白いイモが私はお気に入りです。

f:id:reikomiyahara:20170927062259j:plain

食感はさつまいものような感じで、ほぼ味はないのですが、よく味わうとほんのり甘いっていうかんじでここでは少ないやさしい味がする食材です。これは茹でたり、揚げたりして付け合わせだったり、スープに入れたりして食べます。食物繊維が豊富なのか、お腹の調子も良くなります。日本にないエクアドルの食材で何が好きか聞かれると、だいたいこのyucaが好きって答えています。

あとエクアドル料理に欠かせないのはなんといってもこの「salsa de ají」。

f:id:reikomiyahara:20170927000943j:plain

salsaはソース、ajíは唐辛子という意味。にんにくと唐辛子、赤パプリカをペースト状にして、紫たまねぎ、レモン汁と水、香草を混ぜて各家庭で作ります。スープにも、その他のおかずやごはんにもお好みで添えて食べる。はじめは慣れなかったけど、スッキリとした味になってさっぱり食べられるので、今ではこのソース好きです。

あとは「cui」。テンジクネズミ。塩味で焼いて食べます。

f:id:reikomiyahara:20170927001452j:plain

どちらかというとパーティー料理のようなかんじで、日々のごはんでは食べません。写真は語学学校で先生が作ってきてくれたときの。私は嫌いではないけど、少し独特の臭みがあるので、たぶん苦手な人も多い。ステイ先の家族でも好んで食べない人もいる位ですが、エクアドルの伝統的な食べ物でアンデスインディヘナ料理のひとつのようです。シエラの山沿いの地域だと道路脇のお店で丸焼きにしたのが売っていて、クエンカではよく見ました。モテと言われるエクアドルのとうもろこしを添えて食べます。

f:id:reikomiyahara:20170927011149j:plain先週、ステイ先ではじめてからあげとポテトサラダを作りました。任地には片栗粉がないので上で紹介したyucaの粉から作られた片栗粉風のもので代用してみたら、それっぽくなって、久しぶりに日本の味を少し感じられた。

ここ数日はあまり天気が良くなくて、熱帯気候のここでも少し涼しい日が続いています。

カカオと畑

任地ヤンササはエクアドルの中では標高が低く、あたたかい地域です。エクアドルは全部で4つの気候地域に分けられます。①コスタ(海沿い、1年を通してすごく暑い、日差しも強い)②シエラ(アンデス山脈沿いの地域で、寒い、朝晩はさらに冷え込む)③オリエンテ(アマゾン気候であたたかい、晴れると日差しが強い、熱帯地域で雨も多い)④ガラパゴス世界遺産ガラパゴス諸島)の4つです。

f:id:reikomiyahara:20170925030735g:plain

ヤンササ市は③のオリエンテ地域(地図の緑色の下の細くなっているあたり)ですが、その気候で栽培される果物のひとつ、カカオについて紹介。カカオは中央アメリカから南アメリカの熱帯地域を原産とします。それぞれの家の庭でカカオを作っている(育てている?)ことが多いです。ステイ先のお母さんは畑仕事が大好きなようで、家から車で10分ほどのところ(すでにこのあたりは中心地ではなく、あたり一面緑が生い茂る場所)に日本でいう家庭菜園を持っています。もちろん家の敷地内に庭を持っている家庭も多いです。そこでイモ類や、果物、唐辛子を作りつつ、鶏も飼っている。家で出た生ごみは、鶏のえさ(穀類)と混ぜ合わせて鶏たちに食べさせています。鶏たちが産んでくれた卵もいただきます。

 

 

f:id:reikomiyahara:20170925030945j:plain

f:id:reikomiyahara:20170925031008j:plain

maíz(とうもろこし)

f:id:reikomiyahara:20170925031726j:plain

f:id:reikomiyahara:20170925032413j:plain

お花もきれい

f:id:reikomiyahara:20170925032724j:plain

f:id:reikomiyahara:20170925033521j:plain

カカオは2種類あって熟すと赤色と黄色の実ができます(赤の方がよりおいしいらしい)。

f:id:reikomiyahara:20170925033442j:plain

f:id:reikomiyahara:20170925033349j:plain

f:id:reikomiyahara:20170925031850j:plain

割るとこんなかんじ。白い部分ひとつひとつが実です。ドロドロしている。

f:id:reikomiyahara:20170925034837j:plain

この実はこのまま食べる(種以外を吸う)こともできる。味は甘さの中に少しすっぱいかんじがある柑橘風味。この種の部分を乾燥させて、炒る。炒った後で一粒一粒皮をむきます。この時点で香ばしい良い香りがします。種自体に少し油分を含んでいるかんじ。ちなみに皮むき作業は手が真っ黒になります。

f:id:reikomiyahara:20170925033618j:plain

 

f:id:reikomiyahara:20170925033806j:plain

少し虫みたいですが、一粒一粒カカオの種です。

皮をむいた種は濾器で濾していきます。濾すと、油分も合わさって、ドロドロとしたペーストに。家族総出で濾す。

f:id:reikomiyahara:20170925033824j:plain

ペースト状のものを水、ミルクで溶いて、好みで砂糖を少し入れて完成。砂糖無でも十分おいしいです。この日は夕方からみんなで作業し始めて、できあがったのは夜ごはんのあと。飲み物なんだけど、すごくジューシーで、濃い。とってもおいしかった。前の先輩隊員2人も大好きだったって家族が言ってました。飲んで納得です。

f:id:reikomiyahara:20170925033846j:plain

 そのうち自分でも作れるようになれたらいいなぁ。

とまぁ、先週は初めての自然のカカオのチョコラテに感動しました。

こちらではここ2週間ほど、メキシコでの地震や中米を襲っていたハリケーンが毎日のトップニュースで自然災害の多さを感じます。ドミニカ共和国に赴任している同期隊員も一番ひどい数日間はみんな首都に避難していたらしい。もちろん最近の日本の周りも私が出発したときよりこわいことになっていて、日本のニュースを見るたびにヒヤヒヤ、ひどくならないことを祈っています。

 

名前

エクアドル(スペイン、南米などのスペイン語圏)では1人につき、名前をたくさん持っています。

1人4~5個は持ってる。4つというのは4種類ということではなく、パーツです。日本でいう苗字の部分が2~3個、名前の部分が2個というかんじ。全部まとめてその人の1つの名前です。

名前を教えて、ここに書いてってお願いすると、「◎◎◎ 〇〇〇 ▲▲▲ △△△…」みたいになる。前の2つがファーストネームなのですが、どちらを呼ぶべきかは不明で、おそらくどちらでも大丈夫。うしろ2つはファミリーネームで父方母方どちらの苗字も持つみたい。しかも同じ苗字もたくさん、名前も同じような人が多い。名前だけでは判断できないので、そのあとに苗字とかどこの家でお父さんやお母さんが誰々とか親戚がどこどこって聞き合って、「あそこの娘さんね~」みたいな話をよくしてる。

課内の同僚と家族の名前の呼び名は覚えたけど、それ以外はほんとに少しずつ。しかも予想はしていたけど、私にはやっぱり覚えにくくて、発音やアクセントも難しい。

同僚に私の名前短くない?みたいなこと言われて、日本は苗字と名前1つずつしか持たないんだよって言うとびっくりしていました。名簿から自分の名前を探すとき苗字と名前1つずつだけの短い名前でどうやって探すんだって言ってたけど、私からしたら苗字だけじゃなくて名前も同じ人が多すぎるよってかんじです。エクアドル人からしたら日本の名前が短く感じるらしい。

 少し話は変わって、この前、市役所内の安全管理の一環なのか、所内で働く(働いていた)人たちの個人情報の更新手続きのような期間がありました。所定の個人情報の用紙に必要項目を記入してそれぞれ提出します。その所定の用紙というのが、基本的な個人情報の他、人種(白人、インディオ、混血、アフリカ系など)、学歴、家族構成、緊急連絡先、預金口座、証明写真、障がいの有無(親族内も含め)などなど、日本だったらここまで書いたら逆に問題になるんじゃ…というかんじのまさに個人情報の塊のような紙です。日本みたいに持ち帰って1回で書いてくるなんてことはなくて、出勤のときに書いて、出して、でも項目が不足してて、また次の日に書き足して、でも口座番号とか奥さんの電話番号とか今わからない、証明写真も印刷できないよとか、いろいろゴタゴタしつつ、みんな1週間くらいかけてちょっとめんどくさがりながらそれぞれ完成させていました。個人的にはその様子は見ていてなんだか微笑ましかったです。ちなみにその書類を普通に机の上に置きっぱなしにして行くから、みんなの個人情報が誰でも見放題な状況。逆にこっちがヒヤヒヤしたけど、これも習慣の違い、特に気にしている人もいませんでした。部署内でも他の個人情報の名簿などは誰でも見れるようなかんじで乱雑に置いてあって、そのあたりはゆる~いかんじのようです。あ、でも、ちなみにその用紙、性別欄の下にはちゃんとジェンダーとしての性別欄が記載されていたのは、なるほど~と勉強になった部分。

最近感じているのは、みんな話すときに、肌の色の話とか障がいの話とか、かなりオープンに話します。差別とか差別用語という概念がそもそも無いのかなと感じるくらい。その人の特性というかんじで明るく話してくるその雰囲気にここの人のいろいろ気にしない陽気さを感じます。

 活動の方は、10月1日からごみ収集の新しいスケジュールが始まるので、各家庭の分別状況の把握と啓発も兼ねて、同僚と家を回る活動がうちの部署で始まりました。(私はまだまだついて回って、聞いているだけ。時々次喋って!って振られるのでそのときはゆっくり話す。)この話はまた次の機会に。

f:id:reikomiyahara:20170918023524j:plain

f:id:reikomiyahara:20170918023551j:plain

写真は全然関係ないけどある日の夕暮れと、この前家の前で起きた交通事故の様子。ステイ先の家族とやじうましました。f:id:reikomiyahara:20170918023617j:plain