任地変更?

前に職場ですごく嫌なことがあったと書いたことがあります。そのときは内容は記しませんでしたが、今回はそのときのことと、これまでのことも含めて一応書こうかなと思ったので、書きます。

すごく嫌なこと…今年に入って、配属先での人間関係が良くなく、実は先月までは任地変更する可能性も含めて事務所と話していました。人間関係というのは、配属先の部署にいる女性秘書との関係性…この一点につきます。カウンターパートのスペイン語が早すぎてコミュニケーション取るのは少し難しいですが、それ以外は特に問題ありません。ほんとに悩みの種は彼女との関係性だけ。

先月一度調整員にも来てもらい、面談したりとか、少しバタバタしていました。

 

もともと性格がきつい人だな~と思ってはいたものの、前まではふつうに接してもらっていました。彼女は自分の思い通りにならないと、理不尽に怒っていたし、その程度が激しかったので、彼女の怒りの矛先が私に回ってこないといいなと感じていた矢先に、ちょっとした事件が起きてしまい、彼女の怒りを買ってしまいました。

「あぁ、やってしまった~。」と思いつつ、私の中では不可避だったし、この事態になってしまったことはもうしょうがないです。私が前にした部署の仕事のお手伝いでひとつ間違いをしてしまって、ため息をつきながら、いや~な雰囲気で、それを指摘されたので、私は素直に謝りました。何回も。しかも手伝ったのは、私がどうしてもやりたいと言ったことではなく、部署に誰もいないときにお客さんが来て、どうしてもその時にしなければいけなかったことでした。

この一件の前から感じ悪い対応が始まっていたので、きっとそれまでも市役所の規定とは別で行動する私のことが気に入らなかったのか、私も正直はっきりとした原因はわからないけど、私の何かが彼女の中でだんだん気に入らなくなっていて、ちょうどこのタイミングをいいことになんだかよくわからないけど怒りを最大級にぶつけられました。彼女がキレて最終的に大声で私に言い放ったこと。

 

「あなたはエクアドル人じゃない!あなたは日本人!だからあなたはここではもう何もできない!」

そしてとなりにいたカウンターパートに向かって、

「彼女はもうここでは機能しないわ。」と。

 

それを言われたとき部署にはカウンターパート、彼女、私の3人だけ。これを聞いていたカウンターパートの顔も少し曇っていた気がしますが、私はもうスペイン語で返す言葉を考える余裕も力もなく、言わせるだけ言わせておこうとそのままにするしかできませんでした。

 

でも、彼女が言ったこと、もちろん事実です。私はエクアドル人ではなくて日本人です。まだまだスペイン語が不自由なのでみんなと同じように動くことは不可能です。言われなくても私だってそんな事実はわかってます。エクアドル人と同じように働けると思ってここに来た訳でもない。でも改めて人から言われると、「何もできないんだから、違う国の外国人がこっちのコミュニティに入ってこないで」と言われている気がして、なんだか存在自体を否定する言葉だなと思いました。いつ思い出しても胸の奥が痛くなるし、何より腹立たしい。

 

そこまで私を怒っておいて、まだ何が気に入らないのか知りませんが、その日から彼女ももう完全に私に対しての態度がわかりやすく冷たくて感じ悪い…誰が見てもわかるくらい。時々日本人をバカにするようなことを言われたりもするし、私が何か変なことをしでかさないか確認を他の人にしたりとか、すべてが感じ悪い。ごみ収集関係や他の部署の同僚が私の部署にいるときに、すべては理解できなくても、私に対するなんか良くないことを彼女が話してるんだろうなということもなんとなくわかります。先週も、「そこの中国人が…」みたいな表現をされたりとか、いちいち突っかかってくるというか。道を歩いていて何も私のことを知らない人は私に向かって「Hola, china」(やぁ、そこの中国人)と言います。基本的に中国と日本や韓国は同じ国だと思っている人がほとんどなので、初対面なら「またか…」と流して「Hola」と笑顔で返します。何回かすれちがっていてある程度顔見知りになったら、「私は日本人だよ」と返すようにしています。でも彼女はこれまでもいたJICAボランティアのことも知っているし、私は半年前からいて、そして何より私たち日本人が中国人と呼ばれることを嫌がることすらも知っています。ただ混同してしまっているのとは訳が違う。だからわざと言ってるんです。ただの嫌がらせか周りのエクアドル人を笑わせるための冗談のつもりかよくわからないけど。

事務所にこれまでのことや言われたこととかを相談したら、一度は任地変更も検討することになりましたが、「任地変更か~。」と考えだしたら、なんだか私の中では納得いかなくて、1人との関係が問題でここを後にするというのはなんか違うなと思ったし、これまでここで過ごしてきて築いたものがゼロになるというのも悔しいので、このまま任地は変えずに過ごしていきます。この選択がこの先どうなるかはわからないけど。

ステイ先の家族にも相談できるし、彼女のことを知っている人はみんな「気にしなくていいよ」と言ってくれているので、彼女に対しては毎日の挨拶は私から行っていますが、それ以外は最低限の関わりにとどめています。私が最低限の関わりにとどめても、彼女が私の行動にいちいち文句をつけてくるので避けようがないときもあります。

 

今月から部署にお手伝いに来ているおじさまがいて、彼は前まで市役所の他の部署で長い間働いていたようで、市役所内にも知り合いが多いです。とても気さくなおじさま。私から何も話さなくても、部署の雰囲気と彼女の私への対応と私の様子を見て、私に「気にするな。君はたんたんと自分のことをしなさい。」と私に言ってくれ、それ以降も気にかけてくれます。もう1人の同僚も同様に私に言ってくれます。他の部署の人も、私に友好的に接してくれるので、そのおじさまも言うように、たんたんと過ごしていくしかありません。

そのおじさま。

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彼女のおかげで、流す、気にしないということが日本にいたときよりもできるようになったと思います。嫌なことを言われたら、その都度家族や他の人を頼って話を聞いてもらったり、この環境とうまく付き合っていけるようにします。これもこの任地だからこその経験ということにしておきます。

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