Isla de Galápagos~前編~
エクアドルにいるからには絶対に訪れておきたい場所、世界遺産のガラパゴス諸島。そう、ガラパゴス諸島はエクアドルにあります。スペイン語でIslaが「島」、ガラパゴスは「ラ」の部分にアクセントがつき、「Galápagos」となります。
12月の1週目に1週間お休みをもらい、ガラパゴス諸島に行ってきました。メンバーは環境教育の同期と後輩隊員で私を含めて5人。この中には今回ですでに2回目のガラパゴスという強者もいて、いろいろ教えてもらいながら内容を決めました。ガラパゴス諸島では島に入る人はみんな、島への入島料が必要です。外国人は100$、くぅ~、高い。この入島料はエクアドル人も払うのですが、エクアドル人だと20$と100$に比べると格安。そしてこれはなんと私たちのようなエクアドル在住者もエクアドル人と同等の扱いになり、20$で入れる!ということで余計に「この期間に行っておかなきゃ」という気持ちにさせてきます。
ガラパゴス諸島は島なので、本土から島に入るには飛行機。島間の移動は船がメインです。エクアドルには主には4つ国内空港があり、首都キト、最大都市のグアヤキル、第三の街のクエンカ、私が首都に行くときによく利用する一番任地から近いロハ空港の4つ。ちなみにこの中で国際便が出ているのはキトとグアヤキルからのみ。そしてガラパゴス行きの便が出ているのもキトとグアヤキルのみ。最大の街のグアヤキルは国内空港の中では一番海に近いところに位置しているので、キト発の便も一度グアヤキルを経由してそこでさらにお客さんを乗せてガラパゴスへ入ります。ガラパゴスまではグアヤキルから飛行機で約1時間。
ということで、まずは陸路移動。任地ヤンササから12時間かけてグアヤキルまでバス移動、翌日朝にグアヤキルの空港からガラパゴス行きの飛行機でついにガラパ入り。
ガラパゴス諸島は諸島と言われるだけあり、いくつかの島から成ります。諸島の部分を拡大するとこんなかんじ。この島々がガラパゴス諸島。
今回は右のサンクリストバス島、左の大きいイサベラ島、真ん中のサンタ・クルス島の3つを訪れました。グアヤキルからサンクリストバル島行きの飛行機でまずはサンクリストバル島に降り立ち、ここで2泊、そして船で一度サンタ・クルス島へ、ここで少し観光しこの日のうちにイサベラ島へ。移動の日も入れてここで3泊ゆっくり観光。そして最後にまたサンタ・クルス島に戻り1日半ほど過ごして、ここからまた飛行機でグアヤキルに戻るという行程でした。サンタ・クルス島がガラパゴス諸島の中では一番の中心となっています。サンクリストバル島、イサベラ島はサンタ・クルス島に比べると人も少なく、ゆったりした時間を過ごせます。島間移動はすべて船。前にプエルトロペスという海岸の街で船に乗ったときに相当な船酔いをしたので、今回は酔い止めでしっかり対策をして船に。前ほどひどくはならなかったけど、それでも私は酔ってました。
ガラパゴスでは、島に降りて少し歩いたらもうアシカやイグアナがいたり、テレビでしか見ないだろうなと思っていた世界が広がっていました。あとはほんとに欧米に海外旅行に来ているかのような物価の高さ。きっとこの世界遺産を保護するための維持費もたくさんかかっているのだろうと察しますが、これだけ高かったら現地のエクアドル人はやはりなかなか来れる観光場所ではありません。実際には日本で過ごしていたころの物価とガラパゴス物価はそう変わらない気もしますが、特にごはんや乗り物の物価がエクアドル本土では安いので、それに慣れた今、すべてが高く感じました。そして旅行客は欧米人がほとんど。島では英語が公用語なのかと思うくらい旅行客には英語での案内がふつう。ガラパゴス出身のエクアドル人や本土から働きに来ているエクアドル人も英語が達者。みんな英語で話しかけてきます。物価、言葉から外国にいるような、そんな気持ちになりました。英語がほぼ聞き取れなくなった今、一緒に行った隊員と中学英語の復習をしながらガラパゴスの島を歩いたりもしました。
ガラパゴス日記は写真も多いので2回に分けて書きます。まずは前編~サンクリストバル島・サンタ・クルス島編~。
12月2日朝にグアヤキルを出発し、サンクリストバル入り。少し散策するだけですでにアシカ。
そして翌日、いよいよ2日目。この日に島の1周ツアーに参加。ガラパゴスでのシュノーケリングです。
ウミガメもふつうに泳いでる。
こんな壮大な岩も。
この岩は「León dormido」と言って、「ライオンが寝ている」という名前がついているらしい。
アシカがたくさん。
トカゲも。
私たちも休憩。写真の奥に座っているのが私です。
ごみ分別も任地同様一応3種類ありました。
3日目早朝には船でサンタ・クルス島へ移動しました。2時間ほど揺られ、サンタ・クルス島に上陸。
ここで午後に出発するイサベラ島への船の待ち時間を利用して、「チャールズ・ダーウィン研究所」へ。
ここで長年ボランティアをしているというパナマ出身のいかにも研究者風のおじさま。
研究所内はイグアナスポットが多かった。
イグアナ同士や何か外的に対して威嚇態勢を取ると、イグアナたちは顎をガクガク震わせる。それがけっこう恐怖。
フィンチという鳥。
研究所を一周して港付近を少しだけ散策。港近くの海鮮市場。
市場のうしろにはアシカ、ペリカン、イグアナ。
伊勢えびも。
そしてイサベラ島へ向けて出発しました。イサベラ島に着き、また翌日からの行程を決め、夜ごはん。島に入るときには、禁止のもの、密漁したものを持ち込んでいないかチェック。植生保護のためりんご一つでも見せなければいけなかったり靴についている泥もきれいに払わないといけなかったりします。
そして翌日、イサベラ島1日目。イサベラ島は一番面積が大きく、なんだか一番ゆったりしていました。
イサベラ島の教会。
市役所管轄の市場。ここで朝ごはん。定番の大好きなエンセボヤード。
この日は午前午後ともにツアーに参加しました。午前は「トンネル」と呼ばれる岩が凸凹に形成されたおもしろい場所を一周し、その後いくつかシュノーケリングスポットに行くもの。
タツノオトシゴ。スペイン語では「caballo del mal」。直訳すると「海の馬」。
そして奥には眠っているのか休んでいるのかサメ。
午後はカヌーを漕いでシュノーケリングをして帰ってくるというもの。ここではペンギンも見れて感動。
そしてイサベラ1日目が終了。後編へ続きます。