Yantzaza集合!

11月21日、22日は環境教育部会を私の任地で開催、エクアドルの環境教育ボランティアがYantzazaに集合しました。ふだんはキトや他の街に旅行に行くときにしか会わない日本人たちが私の任地に7人も来て、市役所で会議を行うのはなんだか自分でも不思議な気分になりましたが、でもそれ以上にとてもたのしかったです。

環境教育部会は私たちの隊次が到着したあとに先輩隊員が立ち上げてくれて、1回目は先輩隊員の任地であるトロンカル市というところ、2回目はキト、3回目は今年の6月に勉強会という名目でカウンターパートや同僚たちも呼んでキトで大きめのイベント、4回目もキト、そして今回私の任地という2018年の部会の活動内容でした。6月の勉強会以外で2回キトで行っているのは、いつも公務で首都にあがるときに合わせて定期的な情報共有の部会を行っています。

 そして今回私の任地でやることになった経緯は、いろいろあるけど、一番は私の任地が分別のシステムが一番進んでいるということ。また最終処分場の管理も他の街に比べるときちんと管理されているところもあるので、私の任地の廃棄物管理システムを見ることで各隊員の任地での今後の活動に生かすということがありました。

私の任地には分別の制度があり、分別の種類は3つです。生ごみとリサイクルごみとリサイクル不可のごみ。これはエクアドル国内で見ても分別制度としては進んでいる自治体だと思います。なんでもオルランドが言うには3つの分別を持っているのは、国内で私の任地とガラパゴス諸島のどこかの市だけだとか。個人的にはまだ信じれていないこの情報の信ぴょう性はいつか裏を取りたいと考えているところです。他の市では、分別制度が一切なく、すべてすべて一色淡だったり、あっても生ごみか一般ごみの2つまで。しかもその2つの分別があっても、もう何がなんだかわからなくなって、住民もすべて一緒に出して、回収する方も一応生ごみの日であっても出されたごみをとりあえずすべて回収するみたいなことになっている自治体も多いです。そういう点で、私の任地でどういう風に分別制度が機能しているのか見よう!ということになりました。私も今たまに学校で分別練習のゲームを行ったりしているので、その授業見学もしてもらうことになりました。

ということで、招致側として2日間のスケジュールを立て、調整したりと部会2週間前くらいからは忙しい日々を過ごしました。1日目の朝は市長にみんなでご挨拶、そのあと今回の部会では新隊次が1人増えたので、顔合わせも兼ねた各任地の情報共有を1日目午前中に行い、午後はオルランドに分別制度を導入したときとそれまで、これまでのヤンササの廃棄物管理業務の歴史についてを話してもらいました。その後、現在地元金融機関とコラボして行っている分別啓発イベントがありますが、その検証作業に同行してもらい、その後最終処分場へ案内。

f:id:reikomiyahara:20181201044557j:plain

f:id:reikomiyahara:20181201044934j:plain

処分場へ。この再分別用のベルトコンベアーが私の任地のように機能しているのはとてもすばらしいほうです。他の街では、機械があっても(寄付されたのに)使われていない、使われるためのシステムがそもそもないとか、それが現実だったりします。

f:id:reikomiyahara:20181201045622j:plain

f:id:reikomiyahara:20181201045844j:plain

処分場では2人目のカウンターパート・マヌエル中心に案内してくれて、現カウンターパート・ホアンカルロスも付き添って一緒に説明したり、忙しいのに時間を割いてくれました。この日はこれまで関わった3人のカウンターパート全員に協力してもらいました。

2日目の午前中は私が毎週授業を行っている学校でクラス、今回はせっかくなので他の市で道徳授業を中心に行う隊員に協力してもらい、一緒に授業、午後は市役所に帰ってきてみんなでまとめというかんじでした。

f:id:reikomiyahara:20181201051157j:plain

f:id:reikomiyahara:20181201050311j:plain

f:id:reikomiyahara:20181201054421j:plain分別ゲーム。部署の同僚も協力してくれました。

f:id:reikomiyahara:20181201053817j:plain

f:id:reikomiyahara:20181201050104j:plain

他の街で「道徳教育から環境教育を考える」(これはきっと隊員ならみんな共感するはず)という理念で授業を行っている隊員とコラボ。彼女メインに今回は「みにくいアヒルの子」から差別、いじめについての話とロールプレイを行って、見てもらったりしました。

これまで半年ほど継続して行っているこの学校。そんなに大きな規模の学校ではなく、少し田舎、先生がとても熱心(だから私の授業を受け入れてくれたのかな?)、いろいろな意味でここで授業を継続することができてよかったなと本当に思っています。ここの子どもたちと接するのも日常になった気がします。

処分場に行くための車の手配だったり、会議室の予約などなど、同僚にお願いして協力してもらう場面も多々あったけど、これも良い経験でした。会議室もね、3週間ほど前から書面で予約申請していたのに、事前に確認すると「わからない」とか「他の会議入れたかも」みたいなことになったりして、意味わからなかったけど、まぁなんとか予定通りおさえることができました。

カウンターパートは1日目の午前中にコーヒーとウミータというエクアドルの一般的な軽食を差入れしてくれて(前々から差入れするからと私に言ってくれていました。)、彼なりに他のボランティアに対して「ようこそYantzaza!」の気持ちを表してくれているのが伝わって素直にうれしかったです。ウミータは人数分より多めに用意されていたのですが、すぐに余っているか確認し、その後そそくさと余りを自分たちの事務室に持ち帰っていったのはエクアドル人らしいなと思いました。1日目処分場の移動のときはいつにも増して車の時間など向こうから確認してきてくれたりと、気にしてくれているのが伝わってきてありがたかったです。

お昼休みもまとめのための資料準備、日本人はまじめかも。

f:id:reikomiyahara:20181201051706j:plain

なんとか予定していたとおりのプログラム内容で2日間を終えることができたので、一安心。なかなか他の市ですぐに応用するということは難しい部分も多いのはわかっていることだけど、それでも「百聞は一見にしかず」でこれまで私が言葉でしかみんなに伝えていなかったことを実際に見てもらえたのでよかったかな。

 

任地では9月頃から隔週木曜日に「Noche de Talento」というイベントが行われていました。「Noche」は「夜」、Talentoは「才能」という意味。市役所の文化振興課主催のアート、芸術イベントで、絵画、ダンス、音楽の発表会です。

f:id:reikomiyahara:20181201052540j:plain


大きなイベントなので、発表したい人がみんなできるという訳ではなさそうですが、この文化振興課の同僚とこの前一緒に演奏したことがきっかけで、私をプログラムに盛り込んでくれて、ちょうど私の出番が部会2日目の夜とかぶり、他の隊員たちにも見てもらうことができました。音響設備もしっかりした舞台で、とてもたのしく、気持ちよく文化振興課の先生をする同僚2人と演奏することができたし、また任地に日本人がいることをアピールすることができたかな。ここではエクアドルの曲を3曲、聴きに来ていた市役所の同僚たちもとても気に入ってくれました。ふだん不愛想な隣の部署のおじさんが演奏後に私に「グー」と合図してくれたのは少し驚いたけどうれしかったです。

f:id:reikomiyahara:20181201053348j:plain

そしてこの同僚2人と演奏したあと、もう1曲時間をもらい、ステイ先の日本語を勉強するDavidと2人で日本の曲を演奏しました。曲はDavidが大好きなスキマスイッチの「奏(かなで)」。彼にとってとてもツボな曲らしく、私が任地に到着したときから「奏」推しでした。

熱唱後のDavidと母Patiと環境教育隊員たちで記念写真。私も参加記念にTシャツと賞状を拝受。

f:id:reikomiyahara:20181201054555j:plain

そして11月16日から約2週間開催されていた隣の県ロハでのお祭り「Artes Vivas」。このお祭りへ日本文化紹介のブースを出すことになっていましたが、任地での環境部会のあとで部会メンバーもお手伝いしてくれるということで、みんなとロハへ移動してお祭りへ参加。この様子はまた次回以降で。何はともあれ、環境部会 in Yantzazaが無事に終わってよかったです。

部会2日間を終えて、翌日、みんなでロハに移動する前に、観光スポット「Guayacanes」という滝スポットへ。部署を統括する地域開発局の上司が遊歩道の定期巡回とごみ回収を兼ねて案内してくれました。ありがとうございました!

f:id:reikomiyahara:20181201053704j:plain

f:id:reikomiyahara:20181201054801j:plain

みんなで。