環境教育部会と発熱
12月5日~8日にかけて、環境教育部会がありました。環境教育部会というのは環境教育という職種で活動している人たちのためのJICAエクアドル内の部会。一定人数を超えると部会としてJICAが承認してくれます。現在エクアドルに環境教育隊員は8人。以前も多かったみたいだけど、いったん落ち着いて、私たちの隊次からまた増えだしたので、先輩がこのタイミングで部会を立ち上げてくれました。1回目の開催地は先輩隊員の任地トロンカル。場所はエクアドルの中で海側のコスタ地域に入ります。家族にヤンササよりも暑いよ~と言われて行ったけどほんとに暑かった。暑いだけではなく、今の時期湿度100%というかんじでした。
任地は熱帯と言われる地域で暑いとは言われているけど、朝晩はさらっとするので、気持ちいいです。涼しい瞬間も感じることができます。でもそういう瞬間もあまりなく、行ってみた感想としては個人的には任地の気候の方が好きです。
バス移動は約13時間。ヤンササからクエンカまで8時間、クエンカからトロンカル4時間半くらい。そして到着後、2日目のプログラムを行いながらも、ほんのり悪寒が。お腹も少し痛かったり。お腹はまぁ気にしないとしても寒気は嫌だなぁと思いつつ夜まで過ごし、ホテルに戻りましたが、その頃には熱が出るなという確実な寒気で節々が痛くなってきました。そこからはもう地獄。今回に限って体温計を持参しておらず、薬のこととか調べたかったんだけど、たまたまホテルのWifiもダウンしてて、ネットもつながらず。翌日朝、先輩隊員に借りた体温計では39.2℃。トイレに行くために立ち上がるのも一苦労で、意識が飛ぶんじゃないかという位に体中から熱が放出されていました。でもみんなが解熱剤や水、りんご、アイスを休憩の度に差入れしてくれたおかげもあり、かなりの速度で回復。翌日には平熱に戻りました。ただ熱が下がったあとも、体全体の骨は酷使されすぎて痛かったです。お腹にも少しきていたので、なんらかのウイルス+疲れかな~。その後もう1日先輩隊員のホームステイ先に移動して休ませてもらい、9日に合流して、帰るついでに寄ることになっていたマチャラという大きい都市に寄りながら10日に帰宅。マチャラもコスタ地域に入り、暑かったです。コスタの暑さはあまり好きではないかもしれないけど、グアヤキルという最大都市もあり、まだまだ訪れる機会はありそうです。マチャラ周辺のバナナとカカオ畑は圧倒でした。世界1位のバナナ生産国であることを感じられる風景。でもこの畑でも季節労働で肉体労働をしながら暑い中働いている人がたくさんいるんだろうな~。
せっかくなので先輩隊員の任地トロンカルについて少し。
トロンカル市はカニャール(cañar)県の中の都市。ここはcañaというさとうきびの生産が最大の産業です。人口1万4000人ほどの任地と比べると人口6万人と規模も大きいです。さとうきびが一大産業になっているだけあって、大きな製糖工場があります。製糖工場には季節労働者が多く集まります。ここで問題になるのが環境汚染。工場からの汚水や煙で汚染されているのか、空気が良くないかんじでした。いろいろ話を聞くと少し健康被害も出ている可能性もありそうな。調査はされていないようですが。日本の北九州で受けた環境研修をそのまま映したような状況、戦後の日本の工業発展で起こった環境問題と似たような状況が起こりつつあるのかもしれません。あとは先輩隊員の学校での出張講義とか聞いたり、終始勉強になることばかりでした。ヤンササの様子もちゃんとみんなに報告できました。
先輩隊員のステイ先の家族もとってもすてきな人々でした。体調不良ですべてのプログラムに参加することはできなかったんだけど、大事に至らず無事にみんなと同じタイミングで任地に戻ってこれたので良しとします。
マチャラとその付近の写真たち。
海鮮たくさん。
ペルー国境の街へ。橋の真ん中あたりが国境とかなんとか。でもここの川にはごみ捨て放題でした。看板に感動。
活気もありつつ、カオスな雰囲気も持つ、おもしろそうな街でした。