ヤンササ市のごみ事情

まだまだ活動はこれからですが、一応これまでに把握したことについて。

まずごみ収集は週5~6日行っています。形式上は、3つの分別回収があります。黒(再利用不可)・青(再利用可)・緑(生ごみ)のごみ箱を各家庭が購入(1つ約19ドル。これを3つ買うので、けっこう高いなという印象ですが、多くの家庭が持っている、でもふつうのビニール袋で出す家庭もあり、本来ビニール袋は禁止、南米は犬がとっても多くて、そこかしこにいます。その犬がビニール袋をひきちぎってしまっていろんな面で危険だし汚くなるから)、決められたそれぞれの回収日にそのごみ箱を家の前に置き、市役所のごみ収集車が各家庭を回収してまわります。

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写真はヤンササ市のごみ収集車。

各家庭のごみ収集は14:00~。なぜ14:00~なのかと聞いたら、子供たちが学校から帰って来ているからと。これだけでは「?」ってかんじですが、エクアドルの学校はお昼で終わりになり、午後は子供が家に帰ります。そのため、子供たちがお手伝いでみんなごみ箱を家の前に出すみたいなこと言ってて、どういうことかイメージできなかったけど、はじめてごみ収集車に同乗させてもらったときに、車から流れる音楽を聞きつけて家から子供たちが次々とごみを出してくる様子を見て「こういうことか~」と思いました。

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ちなみに流す音楽は、廃棄物管理課完全オリジナルで、歌詞に「ヤンササ」とか、「緑黒青のゴミ箱がなんちゃら~♪」って入っているラテンのノリの音楽。

日によって午前中は教会やコミュニティ、バスターミナル、市場、学校などといった人が集まる場所の大きなごみ箱も回収してまわります。ここのごみ箱は1つの大きなコンテナなので分別はなし。各家庭の分別もあるようでないようなものだと思われます。

f:id:reikomiyahara:20170910175001j:plainごみ収集車の中の人の役割は2つ。1人は収集車の運転手、他の2人はごみを回収する人の計3人。前にも書きましたが、このごみ回収の仕事は体力勝負で大変です。ゴミはむき出しなのでガラスの破片とか危ないしね。回るルートは決まってないようで、決まっているみたい。まだ地理感覚がうすいのでこのルートの把握には時間がかかりそう。かといって今スペイン語で説明されてもわからなそうなので、暇を見つけてはごみ収集車に乗せてもらいつつ、解読できればと思っています。

 

 

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ごみ収集が終わると(終わる前に収集車のごみが一杯になると)最終処分場に行ってごみをおろします。緑と黒のごみは埋め立て地へ、青のリサイクルゴミはもう一度再分別して売れるごみとその他とに分けます。本来緑の生ごみはコンポストという堆肥化システムにいくのですが、今機材が揃っていないので再始動待ちの状態で、現在は埋め立てています。

 

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ごみ箱は1つ19ドルと書きましたが、このごみ箱を購入したいときはみんな廃棄物管理課を訪れます。分別導入が2008年~と言っていたから、その当時はみんな一斉に買ったと思われますが、今はちらほら、買い替えの人や引っ越してきた人、今になってやっと買う人なのかな。購入希望者がくると名前と住所を聞いて、伝票作成。その伝票を基に会計課に行き、お金を支払うとうちの課に戻ってくる。その間にうちの課はごみ箱を倉庫から出しておいて準備。ごみ箱には名前のイニシャルと、住所のブロックNOを刻印して支払済の伝票を見せてもらってごみ箱の引渡し完了。以前ごみ収集担当の同僚がお願いされてごみ箱を倉庫に取りに行っていたから、私も見よう見真似でごみ箱取ってくるよって言ったら快く依頼してくれたので、この前初めてのごみ箱準備を担当しました。そのあと刻印もさせてもらった。私の記念すべき初刻印のごみ箱がヤンササ市民の人の手に渡りました。一見協力隊としての要請内容には直結しませんが、ここでの仕事内容を一つずつ知って覚えて、手伝えるようになることも私の大切な任務です。

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