お宅訪問

先日、知り合いのお家にお邪魔しました。彼は、私の前任者ボランティアの存在も知っていたようで、市役所の人ではないのですが、私が市役所をうろうろしていたときに知り合い、友達になりました。

彼はサラグロというロハとクエンカの間の街を発祥とするインディヘナ(サラグロ族)の人です。男性も髪の毛を長くして、後ろで三つ編みをし、ズボンは七分丈の黒いズボンというスタイル。女性は民族衣装を着ています。男女ともに黒いハットを被るのが正式なスタイル。

このサラグロ市から流れてきて、私の任地であるヤンササ市に移り住んできているサラグロ族の人々が多くいます。県内サモラ・チンチペ県の中では、県都であるサモラ市やシエラとの県境に接するヤクアンビ市というあたりにも多いのですが、やはり人々の流れはすごい、ここオリエンテのヤンササ市まで流れてきており、任地ではこのサラグロ文化もアマゾンの文化と並んで、ヤンササを代表する多様性のひとつになっています。

 彼が住んでいるのは街の中心から市内バスで20分ほど下ったところ。

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場所はSan Sebastián(サン・セバスチャン)という地域。小さいコミュニティです。このコミュニティ行きのバスは1日に2回、市の中心のほうとを巡回していて、朝一と夕方。この日は朝7時に教会前の中心のバス停から乗り、13時半に通るバスに乗り、14時過ぎには家に帰ってくるという健康的なコース。

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彼らのお家はバスが通る道から外れて、少し山の中に入ったところ、バスから降りて歩いて15分ほどのところにありました。

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着くとジュースを作ってくれます。フルーツがそこかしこで取れるエクアドル、特にこのオリエンテ地方では朝ごはんにジュースは欠かせません。私も朝のジュースはもう習慣化して、自分でもいろいろなフルーツを混ぜて、基本はステイ先のお母さんが混ぜるバリエーションを真似して、作るようになりました。

このフルーツはグアヤバ。

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お父さんやお母さんはとってもかわいらしい方々で、なんだか絵本から飛び出してきたような、そんなかんじでした。妹さんにも会うことができて、とても親切な方でした。

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彼らの敷地内では牛を4頭飼っていて、お父さんが日々お世話をしているようです。私が到着したときにはすでに牛の面倒を見にすでに出発していて、お父さんがいるというあたりまで案内してもらい、挨拶をして、帰ってきて、簡単な朝ごはんをごちそうになりました。甘いバナナを煮たものとチーズと天然の卵。良くあるオリエンテ地方の朝ごはん。

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そして家の周りの畑を案内してもらいます。

敷地内を移動するための橋とかもある。

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caña(カーニャさとうきび)から砂糖や蜜を作るための機械。

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魚(ここではtirapiaと言います、ティラピアと読む)を取り、お料理して食べて帰ってきました。

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お家を裏側から見るとこんなかんじ。

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今回とても親切にしてもらったし、彼らの雰囲気もとても穏やかで、すてきな人たちだったので、もう一度任地を離れるまでに訪れて、何かお礼ができたらと思っています。

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市役所で週2回行っているSaul(サウル)への日本語教室。

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日本語に比べてスペイン語は比べられないほどの動詞の活用形を持っています。例えば「行く」という動詞の原形は「ir」(イール)ですが、主語が「私」のときは「voy」、「君」だと「vas」、「あなた」だと「va」、「私達」は「vamos」、「あなたたち、彼ら」では「van」と主語によってすべて変化し、これは過去形、未来形、命令形などの区別によってもすべての主語によってまた別の異なる活用をして変化します。それも小さな変化を重ねる。なのでそのあたりの活用への対応力に関しては、訓練されているのか、もともと頭の回転がはやいのか、難しい部分もそういうものとして受け入れ、理解してくれているように感じます。やはり小さいころからスペイン語を話す人は基本的に外国語を学ぶ能力が高いのかもしれません。動詞の形が変わることに関してはごく自然に受け入れますが、逆に日本語を書くことに関しては少し抵抗があるのかなと感じます。日本語を書くと、エクアドル人のお決まり文句、「棒ばっか書いてる~、まるでただの記号だ」と言われる。同僚のディエゴもいろいろなフレーズを覚えてくれて、部署内で日本語が飛び交う場面が増えました。うれしい。

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部署の秘書、パオラも自分のPCのデスクトップに日本語フレーズのメモを貼ってくれて、都度使ってくれています。

私の部署は廃棄物総合管理課ですが、この私たちの部署を統括する上部部署に環境総合部というのがあり、そこの部長が先日定年退職することに。平日の夜に簡単な夕食会を行い、部署内でも送別パーティー。このメンバーは他の部署と比べ、比較的いつも接していたみんな。前カウンターパートのフアン・カルロスもいます。写真の後列左から三番目のおじさまが今回定年退職をされたマヌエル氏。ヤンササで部会を開いたときにいろいろと協力してもらいました。

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