年越し in 任地

さてさて2019年、あけましておめでとうございます。

昨年もたくさんの人にお世話になりました。ありがとうございました。何よりも無事に2018年の1年をエクアドルで大きな病気もなく過ごすことができました。

2019年になり、任期の終わりが少しずつ見え隠れするようになってきたのかな~と思ったりもします。これまでもそれはそれでいろいろ変化があった毎日に思いますが、今年は今年でまた少し変化があるんだろうなと感じる新年の幕開けでした。

 

年末は南部の同期と先輩隊員で前から行きたかった場所に遊びに行きましたが、この様子はまた次回以降で。

ちなみに年末最終出勤日には、午後からスポーツ大会&飲み会。踊りもね。

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そして年越しはタイトルのとおり、今年は任地で過ごすことにしていたので、31日には任地に戻ってきて、夜の街全体で行われる年越しイベントに参加しました。

エクアドルの年越しで恒例行事といえば、「人形を燃やす」こと。その年の悪いことを燃やして、新年に良いことがやってくるようにという意味。この人形は買うか、手作りするかですが、売っているものも元をたどれば手で作られているので、すべて手作りと言っても過言ではなさそう。

ロハの露店で売り出しセール中の人形たち。

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手作りするときは、古着などを着せたり、そして顔は家族の顔だったり、政治家の顔だったりと様々。燃やされる訳なので、貼られる顔は何か悪い行いをした人なのかなとか勝手に思っていたけど、聞いたら別にそういう意味ではないとのことで、深い意味なく誰でも貼っていいらしい。アニメなどのキャラクターもいます。

露店では服も大売り出し。たくさんの人でにぎわっていました。なんか師走感があった。

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ちなみにもう一つ、男性が女装をするという習慣もある。正確に言うと未亡人に扮して、お金をもらいに行くというもの。出会ったら問答無用で募金しないといけないらしい。なんじゃそりゃ。

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31日はステイ先で夜ごはんを食べて、ちなみにこの夜ごはんはいつもと同じ、何も変わらない食事、変わらない様子でみんなそれぞれ好きな時間に食べてたので、私もいつもと同様自由に好きな時間に食べました。家族によっては会食したり、そんな様子も見受けられました。

それぞれ家ごとに人形を作ったり用意したりして、12時になるときに家の前で燃やします。それとは別で、それぞれの町内会ごとにも大きめの人形装飾を行っている家があり、それが見どころということなのか、夜ごはん後にみんなでそれぞれの町内会でどんな人形を作っているのかを視察。政治家と今年いよいよ本格的に始まる全国統一県知事市長選挙に関連する人物の人形が多かったように思います。

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そして視察したあとは、中央公園で集合。親戚が中央公園の向かいに住んでいるので、彼らの家の前に並べられた椅子に座り、談笑したり、まわってくるお酒を飲んだり、お菓子をあけたりして12時になるのを待つ。中央公園に設置された特設ステージでも生演奏が行われ、人々は踊ります。

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12時直前、特設ステージでは音楽演奏は終わり、マイクパフォーマンスを行っていましたが、これもなんか政治関係、選挙関係のことを話して笑いを取っていたりしましたが、私はあまり理解できず。そしていよいよみんな人形を燃やし始めます。

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そしてこの燃やされている人形の上を3回飛ぶと新年良いことがあるらしい。私も飛べ飛べと囃し立てられたので、飛んでおきました。

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新年になった瞬間は「Feliz Año」(あけましておめでとう)と言って、みんな一人ずつとハグをして無事に新年を迎えました。

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そしてまたしばらくしてから特設ステージがある中央公園の中へ。そこでステイ先の家族のそのまた親族や市役所の知り合いなどに会って、お酒を飲みながら踊って、朝の4時過ぎに解散。中央公園近くにある家に戻ってからも、外は引き続き騒がしかったです。

そして翌日1月1日。この日ゆっくり起きて、朝ごはんを食べた後、ステイ先の娘の旦那さん家族と一緒にごはんに連れて行ってもらいました。となりの街にできたお食事処に行き、そのまま少しドライブに出かけ、帰ってくるという1日。街は静かで、所々歩いている人がちらほらいるくらい。この静かな1日の様子は日本に似ている気もしました。

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こうやって、野外レストランとプールが一緒になった場所「Hosteria」が、ここでいう家族や友人たちとみんなで少し豪華な食事を食べて、休日をゆっくり過ごす憩いの場。ここは隣町だけど、任地の中にもいくつかこういうスポットがあります。

帰りに食べた「miel con queso」。チーズとはちみつを一緒に食べるというエクアドル南部独特の食べ方。甘いけどこれはこれでおいしい。

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写真撮影スポット。家族が撮ってくれた。これはエクアドル熱帯地方のインティヘナ民族「シュアル族」のおじさん。

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こちらはエクアドル山間部発祥のインディヘナ「サラグロ族」のおばさま。

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そしてエクアドルは1日のみが国民の祝日なので、2日目からは仕事も学校も通常再開。いつものように、朝礼もなんらかの新年の集会もなく、会った人個人個人と「あけましておめでとう」と挨拶を交わし、何事もなかったかのように日々が始まりました。

そんなこんなで任地で迎えた年越しも無事に終えることができました。

そして4日は誕生日ということで、お昼ごはんにステイ先の家族がお祝いしてくれました。少し豪華なごはんとケーキを用意してくれて、みんなで食べて、恒例のケーキに顔を突っ込んでもらいました。突っ込んだあとのケーキ。

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お昼ごはんから市役所に戻り、お菓子をもらったり、部署内でもケーキを食べたり。

来週、ついに一番隊次が近い先輩隊員たちの帰国報告会がキトであり、それに合わせてその報告会の傍聴とお見送りのためキトにあがりながら、まだ行ったことのない同期隊員の任地、エクアドルの山間部を見て回ったりして任地に戻る予定です。

そんなかんじで任地を少しあけるので、上司には新しい活動の提案書を提出し、添削をお願いしてきました。これもエクアドルならでは、意外と書類主義で何かアクションを起こすとなると形式ばった書類が必要。12月はガラパゴス以降、クリスマス年末年始が続き、少しだらだらして過ごしてしまったので、またこれから任地にいる時間を有効活用して前向きに活動を進めていかなければいけません。果たして最後の半年はどんな時間になるのかな。どんなことを思うのかな。何はともあれ、今年も健康安全第一で過ごしていきます。