中間報告会と日本祭り


f:id:reikomiyahara:20180829065019j:plain


1週間ほどの首都滞在が終わり、無事に任地に戻ってきました。今回の滞在目的は、健康診断や安全対策のお話など諸々の会議、そしてなんといってもメインは中間報告会と「日本祭り」への参加でした。中間報告会は派遣1年を迎えるボランティアの活動発表の場、ということで私も報告対象者として、1人15分、配属先の同僚とスペイン語で発表。報告形態はいろいろ自由でしたが、まぁふつうに私がはじめに10分ほど報告し、そのあとで同僚にコメントをもらう形にしました。

f:id:reikomiyahara:20180829063736j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829064002j:plain


f:id:reikomiyahara:20180829064013j:plain

緊張したけど、他の隊員にも聞いてもらえて、発表もできて、いい機会、いい経験になったと思います。今回の報告対象者は私の隊次である2017年度1次隊9人と、私たちの3か月後に到着し、まもなく1年を迎えそうな2次隊7人の合計16人。前回聞いた中間報告会は4人だったので、これまでに比べたら人数が比べ者にならないくらいに多く、ボリューム満点の報告会でした。環境教育の同じ職種以外の隊員の活動は同期を含めてもなかなかじっくり聞いたり写真を見る機会がないので、みんなの発表が直接聞けたのもすごくよかったです。半年前の先輩隊員の前回の報告会では、「中間発表、何話せばいいの?」状態でしたが、気づくともう自分たちの報告会が終わっているので、時間が過ぎるのは早いです。

2017年度1次隊の同期9人。まずは1年を変わらずこのメンバーで迎えることができて何より。

f:id:reikomiyahara:20180829083420j:plain中間報告会が無事終わり、気持ちの面ではだいぶ軽くなり、そのまま翌日から2日間は「日本祭り」に参加。本来例年はもう少し早くこの報告会が開かれており、他の国の同期達は少し前にすでに続々と中間発表を終えていました。エクアドルは今回この日本祭りに合わせてJICAの公務を設定し、お祭りでの活動も公務に組まれていたので、他の国の同期隊員から比べると少し遅めの報告会でした。

f:id:reikomiyahara:20180829065357j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829065916j:plain

手前の白いドームの中がお食事処。お寿司、ラーメンなどもありましたが、高かったので見物だけ。「厳選」という看板がおもしろい。
この「日本祭り」は前にも書きましたが、エクアドルと日本の外交関係100周年をお祝いする大きな行事。8月25日26日の2日間、8月26日にちょうど100周年目を迎えました。

開会式での一枚。関係者要人による「鏡開き」。日本大使や大使館、外務省の方、実行委員長、さださんも奥にいらっしゃいます。

f:id:reikomiyahara:20180829075015j:plain

会場の中にはたくさんの日本関連のブースが集まっていました。主に私達ボランティアがお手伝いさせてもらったのはもちろんJICAブース、と、その他、書道コーナー、ゆるキャラの展示コーナー、日本の伝統おもちゃの展示コーナー。

ゆるキャラマップ。なんとエクアドルにもゆるキャラがいたということを今回知る。

f:id:reikomiyahara:20180829090413j:plain

この中でも私がお手伝いさせてもらったのは、JICAブースの中の環境教育コーナーと日本の伝統おもちゃの展示コーナー。環境教育ブースでは生ごみの堆肥化手法コンポストの紹介とか私達がどこの街で活動しているかとか、古新聞で折り紙の紹介とかを行いました。

JICAブースに構えられたお神輿。

f:id:reikomiyahara:20180829090004j:plain

各環境隊員マップ。

f:id:reikomiyahara:20180829082130j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829065931j:plain

コンポストコーナーに人が群がる。

新聞紙再利用方法の紹介ボード。

f:id:reikomiyahara:20180829082436j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829090142j:plain

1日目は法被で。

f:id:reikomiyahara:20180829090703j:plain

2日目は浴衣で。

f:id:reikomiyahara:20180829081238j:plain

日本のおもちゃコーナー。意外とスペイン語で説明するのがおもしろかった。

そしてJICAブースの中の環境教育部会コーナーのお隣は医療部会コーナー。簡単健康診断を行っていたり、それぞれの食事やジュースのカロリーやお砂糖の含有量の見える化の展示もあって「へぇ~」と思うことがたくさんでした。みんながんばってたな。

f:id:reikomiyahara:20180829080656j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829080641j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829081249j:plain

お祭り1日目の開場前に現地に到着、開場まで2時間ほどブース設営の準備。会場には音楽ステージもありましたが、そこでは様々な公演が行われていました。そこで1日目の開場とともにNHKさだまさしさんの番組「生さだ」の生中継収録が始まりました。

f:id:reikomiyahara:20180829054312j:plain

環境教育ブースにそこまで人来ないでしょと、その間に生さだ見に行こうと思っていたら、意外にも開場とともに環境教育のブースにも人だかりができ、収録観覧どころではなくなってしまいましたが、みんな思った以上にコンポストに関心を持ってくれたりして、よかったよかった。交代の時間を使って、会場内も見学しつつ、感動したのは久しぶりの抹茶アイス。日本のコンビニで買えるような棒アイスがこちらでは30円~80円ほどですが、さすがお祭り会場価格、抹茶味ということもあり、3ドルとかなり高騰していましたが、買ってよかった。ほんとに日本の抹茶アイスでした。他のごはんはすべて高値だったので、帰ったら本物の日本のごはんがいつかは食べられるので今回は断念。

f:id:reikomiyahara:20180829065341j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829084714j:plain

たなばたの紹介。

f:id:reikomiyahara:20180829085144j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829113252j:plain「私と家族が健康でいられますように」みたいなことが書かれています。

おみくじコーナー。

f:id:reikomiyahara:20180829085725j:plain

2日目にはもうひとつ大仕事が。それは隊員の音楽隊グループ「Sushi Mixto」での参加。さだまさしも歌う音楽ステージでの演奏というなかなかに大きな機会をもらうことができ、前々から準備していました。もちろんふだんは別々の任地にいるので合わせることができず、首都にみんなで集まったこの数日のタイミングで合奏練習だったので練習不足はもちろん否めないけど、それでも今回はと、いつにも増して、みんなで合わせて練習し本番に臨みました。一応曲目を紹介すると、「ドラえもんのうた」⇒私たちの紹介⇒「花は咲く」⇒「上を向いて歩こう」⇒「Yo nací en este país」をボランティアのみで演奏。そしてそのあとでJICA事務所のスタッフの方々の歌と一緒に「涙そうそう」と「A mi lindo Ecuador」を合同演奏、というなかなかにおおがかりなステージとなりましたが、ボランティアのみんなの客席からの応援(サクラ)もあり、エクアドル人も含めてみんな盛り上がってくれました。

f:id:reikomiyahara:20180829092436j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829092215j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829092916j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829095252j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829104137j:plain

そして演奏のあとは夕方まで環境ブースとおもちゃ紹介のブースをお手伝いし、最後はいよいよさだまさしコンサート。この時間からはブースを閉めてもいいよとありがたい指示をもらい、片付け後、みんなで歌を聴くことができました。歌ももちろん素敵だったし、これを機にみんなでさだファンになったかんじです。あとはトークもとてもおもしろかったな~。となりに日本人のスペイン語通訳ボランティアを置いてのトーク形式で、その通訳さんとの掛け合いがおもしろかったのと、何よりその通訳さんの訳し方が聞いていてとてもおもしろかったし、しっかりエクアドル人のウケも取っていて、海外のこういう舞台に慣れているんだな~と感じさせました、さすがプロというかんじでした。歌詞も大画面にスペイン語訳が出ていて、スペイン語を勉強している身としてはそれだけでもとても興味深かったです。そしていよいよフィナーレ。さださんの最後の曲から、盆踊りができるように構成されていて、みんなで盆踊りを踊り、閉会。

f:id:reikomiyahara:20180829075030j:plain

エクアドルでバナナ農場を経営する「田辺さん」のブース。田辺さんは今回のこの100周年祭り実行委員会の委員長です。

f:id:reikomiyahara:20180829075649j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829075634j:plain

f:id:reikomiyahara:20180829084517j:plain

屋台コーナー。テントの上には「Ecuador y Japón, siempre países hermanos」(エクアドルと日本、いつも兄弟の国)というなかなかに熱いフレーズ。

f:id:reikomiyahara:20180829084038j:plain

エクアドル人と折り鶴を折って、その写真とともに折り鶴によるエクアドル日本の国旗看板。これがメイン会場の入り口に飾ってありました。私も配属先での写真を送ったところ何枚か採用され、このうしろの写真たちの中に市役所の同僚のみんなと撮った写真が貼られていました。

環境教育部会メンバーで最後に一枚。

f:id:reikomiyahara:20180829091349j:plain

という、内容盛りだくさんの大盛況のイベント。こういう記念の時にエクアドルにいることができてよかったなぁと思います。任地に戻ってから、ステイ先の家族や市役所の同僚にも「ニュースに出てたよ!キトの日本のお祭り!」みたいなことを言ってもらったのでなかなかにやはり大きなイベントだったのだと思います。

f:id:reikomiyahara:20180829104707j:plain

JICAブースでお手伝いしていたときに、エクアドル在住の日本人のおじさまに声をかけてもらいました。エクアドルの前の大統領は中国贔屓だったけど、今のモレノ大統領は日本贔屓らしいので、これからもっと親交が深くなるかもねなんて言っていました。ちょうど中間報告会での大使のお話にもあったように、現在モレノ大統領の来日計画もあるようなので、【エクアドル×日本】これからも注目かもしれません。