もうすぐ1ヵ月

任地に到着した8月10日から、そろそろ1ヵ月が経ちます。今日は任地に来て、一番笑った日でした。なんだかそれがすごくうれしくて、記録しておこうかなと思います。

今の私の目標は「知り合いを増やすこと」。要請内容に関する活動内容の話を相手に伝えていくのはまだまだこれから先。いまその話を伝えたところで相手は聞きたくないだろうし、いまの最優先事項は私の存在を1人でも多くの人に知ってもらって、みんなと世間話ができて、みんなからたくさんのことを教えてもらえる関係性を築くこと。そしてこれは2年後、帰るその日まで私が一番大切にしたいと思っていることです。でも正直ここ何日か、これでいいのかなって思うこともあって早くもちょっと悩んでいました。1個でも多く環境問題に関する問題点をたくさん挙げて、1日でも早く相手に伝えることが協力隊として優先なんだろうか?って思う日々が続いていました・・・

 いったん今日の話に戻します。うちの部署には1カ月ごとのタイムカードがあります。ちょうど先週の金曜日が月初で、事務担当のアポロがお休みだったから、アポロに代わって9月分のみんなのタイムカードを作りました。みんなの名前も覚えられるし、けっこうみんな日本語で自分の名前をどう書くか聞いてきてくれるしってことで、名前欄の余白にそれぞれの名前をひらがなで書いて、日本から持ってきたイラストを切って貼っておきました。朝行くと、何人かそれを見て笑いながら話していて、「俺の名前は日本語でこう書くのか~」みたいなリアクション取ってくれているのを見て、なんかうれしかったです。イラストにも反応してくれていました。ちなみにこの人は先週、ごみ収集車に同乗したときの運転手さん。たまに課内で声をあげて主張していてちょっと荒々しい人ですが(でも次の瞬間ふつうに笑顔で挨拶している)、同乗しながら家族のこととかいろいろ話してくれた人です。

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午前中は同僚に同行して最終処分場へ。最終処分場は市役所から車で15分くらいのところにあります。ここにも終日働いている人たちが数人いて、1回会ったことある人もいるし、今日初めて話す人も。最後の方、同僚が別のこと(あまり仕事に関係ないプライベートなこと笑)をしていたので、ここで働く人たちのほうへ行って、挨拶したら、幸い、向こうも日本人と話す気満々で、いろいろ話してきてくれたので、日本のこと、ここヤンササのこと、みんなのこと、私のことを質問し合い、話しました。最終処分場にいると午前中の収集をし終えたトラックがやってきて、少し遠いのに、トラックの中から私に手を振ってくれます。「あ、私のこと認識してくれてるんだ~」って、うれしくなりました。

午後は課内に居て、ごみ収集の時間になるまでは収集担当の同僚たち、彼らが出かけていってからは他の同僚と、話していました。もちろん環境の話!なんて今の私にはできないので、主にスペイン語と日本語の話とか、私のことを中国人だと思って「チナ!ニーハオ!」って街で呼びかけられたときの良い返し方とか、おもしろスペイン語講座とか、私の下手なスペイン語の発音を直す時間とか。意味がわからなくても、なんかみんなが楽しそうに笑ってるのを見て、これでいいのかなって思ったら、その瞬間が私もたのしくて、沢山笑いました。ちなみに今日ウケたのは日本人にはセミとにわとりの鳴き声がこう聞こえてるよって話をしたとき。家に帰って夕食たべながら、家族に「今日職場で習ったスペイン語なんだけど、、、」って、話をしたらすごく笑ってくれました。職場でも家でも、今日は自分が言ったことに相手が笑ってくれるのがこんなにたのしいことなんだっていうことを思い出しました。でもその時間もごみ収集担当の人たちは汗をかきながら街のごみ収集をしてくれているので、彼らのことも忘れてはいけません。ごみ収集はトラックを運転する人と各家庭の前に出されたごみを回収していく人の2人で1台3人体制。うしろ2人は車のうしろにずっと捕まり、時には走りながら回収、回収し終えると走るトラックに飛び乗る、回収し始めたら終わるまでは8時間、タイミングを見て水分補給しかできない体力勝負の仕事です。一緒にトラックに捕まって回収することはさすがにできないけど、私ができることはもっと彼らのこととその仕事内容を知って、私が知りたいと思っていることを伝えて、お互いいろんな話を沢山することです。正確には立場は違うし、働く期間も違うけど、私はみんなのことを同僚だと思っているし、みんなにも私がそう思っていることが伝わればいいなぁと思っています。

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カメラを向けると得意げに水分補給、彼は息子がいるお父さんです。

各家庭やお店の前に出されたごみ箱のごみを回収、そして走り出すトラックに飛び乗る。

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運転手さんはうしろ2人の様子をこのバックミラーで確認。

この日は街の中心にある市場の前からスタート。

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夜ごはんを食べ終えて少しして、そろそろ来る頃かな~なんて思っていると、予想が当たり、うちの家の前の通りにもごみ収集車がやってきました。もちろん昼間に会った収集担当のみんなです。午後から出かけていって、夜9時まで回収しています。向こうも私がここに住んでいるのを知っているので、見ると、上を向いてくれていて、私がベランダに出て、「hora!(やぁ!みたいな挨拶)」って手を振ると「reiko~!!」って呼びかけてくれました。私でも少しずつこの土地に馴染んでいけるのかなって思えた瞬間で、すごくうれしかった。ちなみにそのあとは「ごはん食べた?お腹すいたよ~」って言ってた。そうだよね、この時間まで食べないでいるのは大変。環境は違うけど、ぶっ通しで働いてた大学時代のアルバイトを思い出しました。

今日は1日人とのつながりを感じることができて、たのしい瞬間がたくさんありました。この環境に感謝です。とりあえず今は私が大切にしたいと思っていることを大切にしてこのまま過ごしてみようと思います。また明日はなにかに落ち込むかもしれないけど、でも、マイペースにがんばります。今日はちょっと長くなりましたが、ここまで読んでくれた方がいたらありがとうございます。