配属先

私の机が置いてあるのは、ヤンササ市役所の廃棄物管理課です。私の前任者である初代隊員がこの1月まで活動していました。

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ここで働く常勤は、前回紹介したカウンターパートのオルランドと他に2人、そして私を入れると4人。1人はマヌエル(男性・40代?草刈民雄に似ていて、離婚歴あり、2人の子持ち、theラテンなかんじのテキトーだけど陽気なかんじの人)、もう1人はアポロ(女性・40代?4人の子供ととっても仲良し)この2人もとても親切で、日本のことを聞いてきてくれたり、ヤンササのことも教えてくれます。私の拙いスペイン語にも答えてくれて、わからない言葉も違う単語に言い換えて説明してくれます。私もがんばって理解しようと毎日必死ですが、それでもやっぱりわからないことのほうが多いです。でも私がなにかとんちんかんな答えをして、向こうのツボに入ったときは大爆笑してくれます。怒ってないし、笑ってくれているからいいかと今は気楽に考えているけどこれでいいのか不明。ただ私の語学力不足が原因であることは絶対的に明らかですが、かと言って、急に話せるようになることはないので、残念ながら他に対処できる方法も今はなく…、とりあえず笑顔と「ありがとう」を駆使しまくってこのままいきます。

それから、廃棄物管理課には15人ほどのごみ収集と街の清掃を仕事とするアルバイト的な立ち位置の人たちもいます。聞くと半年くらいの契約。期間が終了したら、新しい人が来るのかな。肉体労働なので、1人の清掃担当の女性を除いてその他は男性、年齢もさまざま。おじさんもいるし、20歳くらいの若い子もいます。若い子に家族構成を聞くと5人の妹弟たちがいるとか言っているので、大学には行かず家計の足しにしているのか、学校に行きながらお小遣い稼ぎか、そんなかんじなのかな。その人たちはごみ収集に行くまでうちの課で過ごして、みんなで少しおしゃべりします。時々何らかの問題について熱く同僚に話したりもする。ごみ収集ルートの問題点とかを話してるのかなって聞き取れた単語と半分想像で推測。収集が始まる時間になるとみんな出かけていきます。ここ数日は私も!と一緒に収集車に乗せてもらっています。私が彼らの立場だったら、「この外国人何でいるの?」って思うかもしれないけど、これもこの土地の人柄か、きっと細かいことは気にしてないのか、日本はどんなところ?とか、ここの街はどう?とか、南米らしく「大好き・恋人」は日本語で何というの?とか、あたたかいかんじです。中には日本のアニメを見て、日本語で挨拶してくれたり、私が日本語で書いていると見てきたり。契約期間らしきものがあるので、2年間は一緒に働くことができなそうですが、彼らのことももっと知って、雑談ができるようになりたいものです。とりあえずはオルランドと予定している学校への環境教育巡回指導に向けて準備しつつも、みんなとも親交を深めたいのと、彼らの仕事内容ももっと知ってなにか活動に生かせないかと思っています。

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そして先週からこれから始まる学校での環境教育授業のお手伝いをするために、1ヵ月限定で環境を学んでいる大学生(25歳のジョニー)が他の県から来ています。日本にもあるインターンみたいなかんじでしょうか。はじめは私がスペイン語をあまりうまく話せないので驚いていたし、ちょっと困っていた風もありましたが、私が話しかけると彼もまた親切に答えてくれ、英語を交えて私が理解できるように考えてくれたり、私ができそうなことを頼んでくれたり。でも彼はもちろんスペイン語でスラスラみんなと話しているので、スムーズなコミュニケーションが取れていて、見ていていいなぁと思います。彼がいる時は2人で1つの机を使っているので、なんだか少し気まずいですが、大学で環境を学ぶエキスパート(だと思う)なので、せっかくの機会、学校巡回の場でも彼からもいろいろ勉強させてもらおう。日本にいるときは、日本語を当たり前のように使って、同じ日本語で人とコミュニケーションが取れることにありがたみを感じる機会はありませんでした。それが今任地に来てから相手と同じ言葉でスラスラと会話できるっていうことがほんとにすごいことなんだなぁと毎日感じるようになりました。話したくてもどう言えばいいかわからず結局言葉にできない。きのうは部署でわからなすぎて「あー、なんて言えばいいかわからない!」って初めて日本語を叫びました。そして私が発したスペイン語が明らかに伝わってないときのエクアドル人の顔がわかるようになってきました。「あー、今の私の言葉伝わらなかったんだ…」って毎日少し落ち込みます。

でも一つだけいいこともあって、同じタイミングで笑えたときの感動は大きいものがあります。この瞬間が少しずつ増えていけばいいなぁ。

写真は「廃棄物管理課」の様子と、窓から見える風景。さっきまで青空で太陽が照っていたと思えばいきなり雨が降ってたりします。

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