名前

エクアドル(スペイン、南米などのスペイン語圏)では1人につき、名前をたくさん持っています。

1人4~5個は持ってる。4つというのは4種類ということではなく、パーツです。日本でいう苗字の部分が2~3個、名前の部分が2個というかんじ。全部まとめてその人の1つの名前です。

名前を教えて、ここに書いてってお願いすると、「◎◎◎ 〇〇〇 ▲▲▲ △△△…」みたいになる。前の2つがファーストネームなのですが、どちらを呼ぶべきかは不明で、おそらくどちらでも大丈夫。うしろ2つはファミリーネームで父方母方どちらの苗字も持つみたい。しかも同じ苗字もたくさん、名前も同じような人が多い。名前だけでは判断できないので、そのあとに苗字とかどこの家でお父さんやお母さんが誰々とか親戚がどこどこって聞き合って、「あそこの娘さんね~」みたいな話をよくしてる。

課内の同僚と家族の名前の呼び名は覚えたけど、それ以外はほんとに少しずつ。しかも予想はしていたけど、私にはやっぱり覚えにくくて、発音やアクセントも難しい。

同僚に私の名前短くない?みたいなこと言われて、日本は苗字と名前1つずつしか持たないんだよって言うとびっくりしていました。名簿から自分の名前を探すとき苗字と名前1つずつだけの短い名前でどうやって探すんだって言ってたけど、私からしたら苗字だけじゃなくて名前も同じ人が多すぎるよってかんじです。エクアドル人からしたら日本の名前が短く感じるらしい。

 少し話は変わって、この前、市役所内の安全管理の一環なのか、所内で働く(働いていた)人たちの個人情報の更新手続きのような期間がありました。所定の個人情報の用紙に必要項目を記入してそれぞれ提出します。その所定の用紙というのが、基本的な個人情報の他、人種(白人、インディオ、混血、アフリカ系など)、学歴、家族構成、緊急連絡先、預金口座、証明写真、障がいの有無(親族内も含め)などなど、日本だったらここまで書いたら逆に問題になるんじゃ…というかんじのまさに個人情報の塊のような紙です。日本みたいに持ち帰って1回で書いてくるなんてことはなくて、出勤のときに書いて、出して、でも項目が不足してて、また次の日に書き足して、でも口座番号とか奥さんの電話番号とか今わからない、証明写真も印刷できないよとか、いろいろゴタゴタしつつ、みんな1週間くらいかけてちょっとめんどくさがりながらそれぞれ完成させていました。個人的にはその様子は見ていてなんだか微笑ましかったです。ちなみにその書類を普通に机の上に置きっぱなしにして行くから、みんなの個人情報が誰でも見放題な状況。逆にこっちがヒヤヒヤしたけど、これも習慣の違い、特に気にしている人もいませんでした。部署内でも他の個人情報の名簿などは誰でも見れるようなかんじで乱雑に置いてあって、そのあたりはゆる~いかんじのようです。あ、でも、ちなみにその用紙、性別欄の下にはちゃんとジェンダーとしての性別欄が記載されていたのは、なるほど~と勉強になった部分。

最近感じているのは、みんな話すときに、肌の色の話とか障がいの話とか、かなりオープンに話します。差別とか差別用語という概念がそもそも無いのかなと感じるくらい。その人の特性というかんじで明るく話してくるその雰囲気にここの人のいろいろ気にしない陽気さを感じます。

 活動の方は、10月1日からごみ収集の新しいスケジュールが始まるので、各家庭の分別状況の把握と啓発も兼ねて、同僚と家を回る活動がうちの部署で始まりました。(私はまだまだついて回って、聞いているだけ。時々次喋って!って振られるのでそのときはゆっくり話す。)この話はまた次の機会に。

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写真は全然関係ないけどある日の夕暮れと、この前家の前で起きた交通事故の様子。ステイ先の家族とやじうましました。f:id:reikomiyahara:20170918023617j:plain



ヤンササ市のごみ事情

まだまだ活動はこれからですが、一応これまでに把握したことについて。

まずごみ収集は週5~6日行っています。形式上は、3つの分別回収があります。黒(再利用不可)・青(再利用可)・緑(生ごみ)のごみ箱を各家庭が購入(1つ約19ドル。これを3つ買うので、けっこう高いなという印象ですが、多くの家庭が持っている、でもふつうのビニール袋で出す家庭もあり、本来ビニール袋は禁止、南米は犬がとっても多くて、そこかしこにいます。その犬がビニール袋をひきちぎってしまっていろんな面で危険だし汚くなるから)、決められたそれぞれの回収日にそのごみ箱を家の前に置き、市役所のごみ収集車が各家庭を回収してまわります。

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写真はヤンササ市のごみ収集車。

各家庭のごみ収集は14:00~。なぜ14:00~なのかと聞いたら、子供たちが学校から帰って来ているからと。これだけでは「?」ってかんじですが、エクアドルの学校はお昼で終わりになり、午後は子供が家に帰ります。そのため、子供たちがお手伝いでみんなごみ箱を家の前に出すみたいなこと言ってて、どういうことかイメージできなかったけど、はじめてごみ収集車に同乗させてもらったときに、車から流れる音楽を聞きつけて家から子供たちが次々とごみを出してくる様子を見て「こういうことか~」と思いました。

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ちなみに流す音楽は、廃棄物管理課完全オリジナルで、歌詞に「ヤンササ」とか、「緑黒青のゴミ箱がなんちゃら~♪」って入っているラテンのノリの音楽。

日によって午前中は教会やコミュニティ、バスターミナル、市場、学校などといった人が集まる場所の大きなごみ箱も回収してまわります。ここのごみ箱は1つの大きなコンテナなので分別はなし。各家庭の分別もあるようでないようなものだと思われます。

f:id:reikomiyahara:20170910175001j:plainごみ収集車の中の人の役割は2つ。1人は収集車の運転手、他の2人はごみを回収する人の計3人。前にも書きましたが、このごみ回収の仕事は体力勝負で大変です。ゴミはむき出しなのでガラスの破片とか危ないしね。回るルートは決まってないようで、決まっているみたい。まだ地理感覚がうすいのでこのルートの把握には時間がかかりそう。かといって今スペイン語で説明されてもわからなそうなので、暇を見つけてはごみ収集車に乗せてもらいつつ、解読できればと思っています。

 

 

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ごみ収集が終わると(終わる前に収集車のごみが一杯になると)最終処分場に行ってごみをおろします。緑と黒のごみは埋め立て地へ、青のリサイクルゴミはもう一度再分別して売れるごみとその他とに分けます。本来緑の生ごみはコンポストという堆肥化システムにいくのですが、今機材が揃っていないので再始動待ちの状態で、現在は埋め立てています。

 

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ごみ箱は1つ19ドルと書きましたが、このごみ箱を購入したいときはみんな廃棄物管理課を訪れます。分別導入が2008年~と言っていたから、その当時はみんな一斉に買ったと思われますが、今はちらほら、買い替えの人や引っ越してきた人、今になってやっと買う人なのかな。購入希望者がくると名前と住所を聞いて、伝票作成。その伝票を基に会計課に行き、お金を支払うとうちの課に戻ってくる。その間にうちの課はごみ箱を倉庫から出しておいて準備。ごみ箱には名前のイニシャルと、住所のブロックNOを刻印して支払済の伝票を見せてもらってごみ箱の引渡し完了。以前ごみ収集担当の同僚がお願いされてごみ箱を倉庫に取りに行っていたから、私も見よう見真似でごみ箱取ってくるよって言ったら快く依頼してくれたので、この前初めてのごみ箱準備を担当しました。そのあと刻印もさせてもらった。私の記念すべき初刻印のごみ箱がヤンササ市民の人の手に渡りました。一見協力隊としての要請内容には直結しませんが、ここでの仕事内容を一つずつ知って覚えて、手伝えるようになることも私の大切な任務です。

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音楽・踊り・距離感

ここエクアドルは、さすがラテンアメリカの国なだけあって、仕事中音楽をかけることができます。できるというより勝手にみんなかけ始める。他の部署からも聴こえてきたり。首都に滞在していたときに銀行開設手続きで、ピチンチャ銀行というエクアドルの銀行を訪れました。そのときも、本店のようなビルの上の方のオフィス感漂うきちんとしたかっこいい部屋でそれぞれ手続きをしましたが、一人一人の窓口でもかなりイケイケの音楽が流れていたり、日本みたいな「お客様対応」を気にした行動も一切ないです。文化の違いだから、全然感じ悪くはないし、逆になんだか面白かった。同僚や家族に日本では職場で音楽をかけることはできないなぁって言うと「なんで?」って言われて、それが当たり前だと思って過ごしていたので、そういえば理由って考えたことなくて回答に困りました。「音楽かければリラックスできるでしょ」ってみんな言います。ここでは自分の好きな音楽をかけてリラックスしながら仕事することも大切みたいです。あとはダンスの話もとても多い。日本には踊る文化(日本舞踊とか除いて)はあまり無い、ディスコも少ないよって言うと驚かれます。私に踊りの話を振ってくれるときのみんなのテンションがハンパない。で、わたしが良い反応をすると喜んでくれる。ここでは踊りの話もとても大切みたい。ごみ収集車に乗ってても、「音楽かけるぞ、音楽好きか?」って聞かれて、「好き好き!」って答えると喜んでくれるし、音楽が流れた途端にみんなノリ始める。

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ちなみに彼はコロンビア人で奥さんがエクアドル人です。市役所の文化振興課的な部署の音楽の先生で、文化施設を訪問したときに知り合い、そこから音楽祭に参加させてもらったりしました。この日はたまたま市役所に来ていて、同僚が呼び止めるとうちの部署に来て1曲熱唱。(勤務時間中)

そして先週の木金土と任地ではお祭りがあり、木曜と土曜の夜に家族と一緒に参加してきました。基本野外フェスみたいなかんじで、所々いくつかメインのイベントがあります。そのうちの一つ、ミスコンinヤンササver.(同じ県の中でそれぞれの市の代表が登場する)を見ることができました。伝統的な衣装ももちろん、代表の人たちは皆とってもきらびやかできれいだった。会場を歩いていると、何人か市役所の人に遭遇。やはりこじんまりとした街なので、たくさんの人と知り合ったら街中で会える確率が増えそうです。で、こういう場所ではだいたい隣り合った人たちとビールを分け合って飲むらしい。分け合うというより、いきなりとなりの知らない人から「飲んで!」ってカップを渡される。で、何回かそのやり取りをしたあとに、今度はもらった側が新しいビールを買ってきて、注いで渡すという流れ。「もらったら返す」ということなのかな。でもビールを飲み合っただけで、初対面だけど最後はハグまでしてお別れします。これがここの距離感です。ビールを渡したときもとっても感じが良い人たちでした。

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お祭り後、ごみはたくさん落ちていました。というか、感覚的には置いていくのが普通。

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距離感といえば挨拶についても。南米全体、もしくは他の多くの欧米文化の国も?かもしれないけど、任地に来てからは、会ったら必ず「握手」をしています。家族や身近に感じている人に対してはハグ。でもまぁ基本握手が多い。流れは、会う→「おはよう、こんにちは、調子はどう?」などの挨拶をしながら握手→雑談したり、必要な用事について話す→話が終わったら最後にもう1回握手して「さよなら、またね」ってかんじです。1回の挨拶で始まりと終わりに2回も握手します。しかも会うたびに。日本では、挨拶という形では1日1回だし、そのあと会うたびに同じく挨拶するということはなかったので、最初は毎回「握手」って多くない?って思ったけど、ここへ来てみんなとやってたら、慣れました。

しかもかなり広範囲(だと私は思う)で挨拶します。同じ廃棄物管理課の中でも3人の同僚だけではなく、ごみ収集をしている仲間たちも、他の部署の人も、すれ違ったら、してくれるし、同僚に付き添っていて、わたしにとってはまったくの初対面の人でもしてくれます。だから自然とこの挨拶が日課になりました。ちなみに手が汚れているときは腕を差し出してくれます。

JICAエクアドル事務所のボランティア調整員の方から、「まずはエクアドル人の距離感を掴んでいってください」と言われたことがなんとなくずっと頭の中にあって、国によって距離感ってどこがどう違うんだろうって思っていたけど、任地に来てから日常のあらゆる場面に感じる機会があって新しい発見がいっぱいです。

もうすぐ1ヵ月

任地に到着した8月10日から、そろそろ1ヵ月が経ちます。今日は任地に来て、一番笑った日でした。なんだかそれがすごくうれしくて、記録しておこうかなと思います。

今の私の目標は「知り合いを増やすこと」。要請内容に関する活動内容の話を相手に伝えていくのはまだまだこれから先。いまその話を伝えたところで相手は聞きたくないだろうし、いまの最優先事項は私の存在を1人でも多くの人に知ってもらって、みんなと世間話ができて、みんなからたくさんのことを教えてもらえる関係性を築くこと。そしてこれは2年後、帰るその日まで私が一番大切にしたいと思っていることです。でも正直ここ何日か、これでいいのかなって思うこともあって早くもちょっと悩んでいました。1個でも多く環境問題に関する問題点をたくさん挙げて、1日でも早く相手に伝えることが協力隊として優先なんだろうか?って思う日々が続いていました・・・

 いったん今日の話に戻します。うちの部署には1カ月ごとのタイムカードがあります。ちょうど先週の金曜日が月初で、事務担当のアポロがお休みだったから、アポロに代わって9月分のみんなのタイムカードを作りました。みんなの名前も覚えられるし、けっこうみんな日本語で自分の名前をどう書くか聞いてきてくれるしってことで、名前欄の余白にそれぞれの名前をひらがなで書いて、日本から持ってきたイラストを切って貼っておきました。朝行くと、何人かそれを見て笑いながら話していて、「俺の名前は日本語でこう書くのか~」みたいなリアクション取ってくれているのを見て、なんかうれしかったです。イラストにも反応してくれていました。ちなみにこの人は先週、ごみ収集車に同乗したときの運転手さん。たまに課内で声をあげて主張していてちょっと荒々しい人ですが(でも次の瞬間ふつうに笑顔で挨拶している)、同乗しながら家族のこととかいろいろ話してくれた人です。

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午前中は同僚に同行して最終処分場へ。最終処分場は市役所から車で15分くらいのところにあります。ここにも終日働いている人たちが数人いて、1回会ったことある人もいるし、今日初めて話す人も。最後の方、同僚が別のこと(あまり仕事に関係ないプライベートなこと笑)をしていたので、ここで働く人たちのほうへ行って、挨拶したら、幸い、向こうも日本人と話す気満々で、いろいろ話してきてくれたので、日本のこと、ここヤンササのこと、みんなのこと、私のことを質問し合い、話しました。最終処分場にいると午前中の収集をし終えたトラックがやってきて、少し遠いのに、トラックの中から私に手を振ってくれます。「あ、私のこと認識してくれてるんだ~」って、うれしくなりました。

午後は課内に居て、ごみ収集の時間になるまでは収集担当の同僚たち、彼らが出かけていってからは他の同僚と、話していました。もちろん環境の話!なんて今の私にはできないので、主にスペイン語と日本語の話とか、私のことを中国人だと思って「チナ!ニーハオ!」って街で呼びかけられたときの良い返し方とか、おもしろスペイン語講座とか、私の下手なスペイン語の発音を直す時間とか。意味がわからなくても、なんかみんなが楽しそうに笑ってるのを見て、これでいいのかなって思ったら、その瞬間が私もたのしくて、沢山笑いました。ちなみに今日ウケたのは日本人にはセミとにわとりの鳴き声がこう聞こえてるよって話をしたとき。家に帰って夕食たべながら、家族に「今日職場で習ったスペイン語なんだけど、、、」って、話をしたらすごく笑ってくれました。職場でも家でも、今日は自分が言ったことに相手が笑ってくれるのがこんなにたのしいことなんだっていうことを思い出しました。でもその時間もごみ収集担当の人たちは汗をかきながら街のごみ収集をしてくれているので、彼らのことも忘れてはいけません。ごみ収集はトラックを運転する人と各家庭の前に出されたごみを回収していく人の2人で1台3人体制。うしろ2人は車のうしろにずっと捕まり、時には走りながら回収、回収し終えると走るトラックに飛び乗る、回収し始めたら終わるまでは8時間、タイミングを見て水分補給しかできない体力勝負の仕事です。一緒にトラックに捕まって回収することはさすがにできないけど、私ができることはもっと彼らのこととその仕事内容を知って、私が知りたいと思っていることを伝えて、お互いいろんな話を沢山することです。正確には立場は違うし、働く期間も違うけど、私はみんなのことを同僚だと思っているし、みんなにも私がそう思っていることが伝わればいいなぁと思っています。

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カメラを向けると得意げに水分補給、彼は息子がいるお父さんです。

各家庭やお店の前に出されたごみ箱のごみを回収、そして走り出すトラックに飛び乗る。

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運転手さんはうしろ2人の様子をこのバックミラーで確認。

この日は街の中心にある市場の前からスタート。

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夜ごはんを食べ終えて少しして、そろそろ来る頃かな~なんて思っていると、予想が当たり、うちの家の前の通りにもごみ収集車がやってきました。もちろん昼間に会った収集担当のみんなです。午後から出かけていって、夜9時まで回収しています。向こうも私がここに住んでいるのを知っているので、見ると、上を向いてくれていて、私がベランダに出て、「hora!(やぁ!みたいな挨拶)」って手を振ると「reiko~!!」って呼びかけてくれました。私でも少しずつこの土地に馴染んでいけるのかなって思えた瞬間で、すごくうれしかった。ちなみにそのあとは「ごはん食べた?お腹すいたよ~」って言ってた。そうだよね、この時間まで食べないでいるのは大変。環境は違うけど、ぶっ通しで働いてた大学時代のアルバイトを思い出しました。

今日は1日人とのつながりを感じることができて、たのしい瞬間がたくさんありました。この環境に感謝です。とりあえず今は私が大切にしたいと思っていることを大切にしてこのまま過ごしてみようと思います。また明日はなにかに落ち込むかもしれないけど、でも、マイペースにがんばります。今日はちょっと長くなりましたが、ここまで読んでくれた方がいたらありがとうございます。

任地のホームステイ先

ここヤンササでお世話になっている家族「quezada家」(ケッサーダ家)。

同じ屋根の下で暮らす家族構成はパパjulbio(70歳)、ママmeche(63歳くらいだったかな?)、息子rene(たしか34歳)、私、猫が1匹です。

でも1人息子って訳ではなくて(エクアドルは兄弟が多い)、全部で6人兄弟。男3人、女3人。一番下の妹ximenaが31歳。一緒の家に住む息子がそのすぐ上です。

お家は工業用部品(主に車とか?)の販売・修理をしている自営業で、パパを中心に息子たちのうち2人が手伝っています。いつも誰かしらお客さんが来ているから忙しそうだし、朝7時過ぎ~夜7時くらいまでやっています。基本土日も。パパは30歳のときにお店を始めたそうです。

基本、みんな平日のお昼ご飯を家で食べるので、近くで働く一番下の妹(市役所のとなりの銀行で働いています)は毎日、別の仕事をしているらしい一番上のお兄ちゃんgaroもごくたまにお昼を食べに来ます。同居する息子を除いては他の子供たちはみんな結婚して子供がいて、誰かしら毎日孫たちが遊びに来たり、泊まったりします。だから4人暮らしという感覚はほぼなく、大家族って感じです。特に土日はみんなでワイワイ過ごします。

今は学校が夏休み。そのため、真ん中の娘patiの長男israel(パパにとっての孫、20歳くらい)が泊まっています。彼は、隣の県ロハの大学に通い、機械関係の勉強をしているそうですが、今は休みなのでこの家に基本泊まって、日中は勉強のためこの家のお店を息子たちに混じって手伝っているそう。たぶん大学卒業後ここで働くのかな…この子もほんとに良い子で、私にも親切に接してくれるし、お家のことたくさん手伝っています。

家族はみんな優しいです。顔を見ると、「reiko!!」って名前を必ず呼んでくれます。ごはん食べてると「provecho!」(たくさん食べてね)って声をかけてくれます。前任者の人の名前もよく出てくるし、前任者や私を家族の一員として思ってくれているかんじが伝わってきます。その思いに応えられるように、私も少しずつみんなの輪に入れたらと思います。任地に来るまで語学学校のホームステイで少しお世話になった家族は私が拙いスペイン語を発すると、「わからないわ」ってコミュニケーション取るのをあきらめられてしまってつらいときもあったので、よりこの家族の人間性があたたかく感じます。まぁまだ何言われているわからないことだらけですが。あと今特記すべき事項は、沢山いる孫たちの中で1人日本語を本格的?に勉強したいと思ってくれている子がいます。14歳のDavidです。彼はさっき書いたお店を泊まり込みで手伝っている子israelの弟で、前任者からも日本語を教わっていたみたい。今も独学で(オンラインとか)勉強していて、簡単な会話もできるし、いろんな単語知ってます。ちょくちょく家に来たときは日本語ながら、スペイン語を教えてもらえそうです。小学校で使ってたというスペイン語の教科書もくれました。

私が間違って聞き取ってなければ、おそらく日本語⇔スペイン語の通訳もしくはスペイン語教師のような職業(スペイン語を外国人に教える人)になりたいって言ってた。すごい。日本の裏側の小さな街にも日本や日本語に興味を持ってくれている人がいることに驚きです。100均で買って持ってきた富士山の扇子をあげたら喜んでくれました。

お母さん1人では家事が大変だからか(そういう文化なのか)、ごはんを作るのをお手伝いしにきてくれる方(スペイン語で言うと、こういう風に家事のお手伝いに来てくれる人のことをmuchachaさんと呼びます)が1人います。その方は前任者のことは知らないみたいですが、外国人のまだスペイン語も堪能でない私に優しく接してくれたり、食の好みを聞いてくれたりします。日本人の砂糖少なめな感覚とエクアドル人に比べると小食なのには驚かれるけど。

夜はなんとなく19時くらいからそれぞれ食べ始めるかんじ。ママは週に何日か教会に行くため出かけます。ママは熱心なクリスチャンなようで、教会や礼拝のための準備などは家事に優先させて出かけます。ごはんを食べながらニュースを見て、パパは他の国のこと話したり。朝昼晩の挨拶と「行ってきます」とか「寝るからまた明日ね」とか、声をかけるとみんなすごくいい感じで返してくれてうれしいです。でももちろん家でもまだまだコミュニケーションがうまく取れなくて、難しく感じることばかりです。

市役所の人たちに私がどこにステイしているのか聞かれて答えると、「あぁ、あそこね、みんな知ってるわよ~」みたいな雰囲気になる。そんな家族に2年間お世話になる予定です。初めての家賃と食費の支払いも済みました。お金の話はやはり少し緊張します笑。あ、やはりシャワーはもちろん水で、あたたかい気候とは言え、私は水シャワーにまだまだ慣れませんが、家族はあたたかいのでなんとかたのしく暮らしていきたいです。他にも紹介しきれていない家族がたくさんいるのでまたの機会に。写真はお家の正面です。1階はお店、2階が住居です。

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配属先

私の机が置いてあるのは、ヤンササ市役所の廃棄物管理課です。私の前任者である初代隊員がこの1月まで活動していました。

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ここで働く常勤は、前回紹介したカウンターパートのオルランドと他に2人、そして私を入れると4人。1人はマヌエル(男性・40代?草刈民雄に似ていて、離婚歴あり、2人の子持ち、theラテンなかんじのテキトーだけど陽気なかんじの人)、もう1人はアポロ(女性・40代?4人の子供ととっても仲良し)この2人もとても親切で、日本のことを聞いてきてくれたり、ヤンササのことも教えてくれます。私の拙いスペイン語にも答えてくれて、わからない言葉も違う単語に言い換えて説明してくれます。私もがんばって理解しようと毎日必死ですが、それでもやっぱりわからないことのほうが多いです。でも私がなにかとんちんかんな答えをして、向こうのツボに入ったときは大爆笑してくれます。怒ってないし、笑ってくれているからいいかと今は気楽に考えているけどこれでいいのか不明。ただ私の語学力不足が原因であることは絶対的に明らかですが、かと言って、急に話せるようになることはないので、残念ながら他に対処できる方法も今はなく…、とりあえず笑顔と「ありがとう」を駆使しまくってこのままいきます。

それから、廃棄物管理課には15人ほどのごみ収集と街の清掃を仕事とするアルバイト的な立ち位置の人たちもいます。聞くと半年くらいの契約。期間が終了したら、新しい人が来るのかな。肉体労働なので、1人の清掃担当の女性を除いてその他は男性、年齢もさまざま。おじさんもいるし、20歳くらいの若い子もいます。若い子に家族構成を聞くと5人の妹弟たちがいるとか言っているので、大学には行かず家計の足しにしているのか、学校に行きながらお小遣い稼ぎか、そんなかんじなのかな。その人たちはごみ収集に行くまでうちの課で過ごして、みんなで少しおしゃべりします。時々何らかの問題について熱く同僚に話したりもする。ごみ収集ルートの問題点とかを話してるのかなって聞き取れた単語と半分想像で推測。収集が始まる時間になるとみんな出かけていきます。ここ数日は私も!と一緒に収集車に乗せてもらっています。私が彼らの立場だったら、「この外国人何でいるの?」って思うかもしれないけど、これもこの土地の人柄か、きっと細かいことは気にしてないのか、日本はどんなところ?とか、ここの街はどう?とか、南米らしく「大好き・恋人」は日本語で何というの?とか、あたたかいかんじです。中には日本のアニメを見て、日本語で挨拶してくれたり、私が日本語で書いていると見てきたり。契約期間らしきものがあるので、2年間は一緒に働くことができなそうですが、彼らのことももっと知って、雑談ができるようになりたいものです。とりあえずはオルランドと予定している学校への環境教育巡回指導に向けて準備しつつも、みんなとも親交を深めたいのと、彼らの仕事内容ももっと知ってなにか活動に生かせないかと思っています。

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そして先週からこれから始まる学校での環境教育授業のお手伝いをするために、1ヵ月限定で環境を学んでいる大学生(25歳のジョニー)が他の県から来ています。日本にもあるインターンみたいなかんじでしょうか。はじめは私がスペイン語をあまりうまく話せないので驚いていたし、ちょっと困っていた風もありましたが、私が話しかけると彼もまた親切に答えてくれ、英語を交えて私が理解できるように考えてくれたり、私ができそうなことを頼んでくれたり。でも彼はもちろんスペイン語でスラスラみんなと話しているので、スムーズなコミュニケーションが取れていて、見ていていいなぁと思います。彼がいる時は2人で1つの机を使っているので、なんだか少し気まずいですが、大学で環境を学ぶエキスパート(だと思う)なので、せっかくの機会、学校巡回の場でも彼からもいろいろ勉強させてもらおう。日本にいるときは、日本語を当たり前のように使って、同じ日本語で人とコミュニケーションが取れることにありがたみを感じる機会はありませんでした。それが今任地に来てから相手と同じ言葉でスラスラと会話できるっていうことがほんとにすごいことなんだなぁと毎日感じるようになりました。話したくてもどう言えばいいかわからず結局言葉にできない。きのうは部署でわからなすぎて「あー、なんて言えばいいかわからない!」って初めて日本語を叫びました。そして私が発したスペイン語が明らかに伝わってないときのエクアドル人の顔がわかるようになってきました。「あー、今の私の言葉伝わらなかったんだ…」って毎日少し落ち込みます。

でも一つだけいいこともあって、同じタイミングで笑えたときの感動は大きいものがあります。この瞬間が少しずつ増えていけばいいなぁ。

写真は「廃棄物管理課」の様子と、窓から見える風景。さっきまで青空で太陽が照っていたと思えばいきなり雨が降ってたりします。

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カウンターパート

カウンターパートとは、協力隊ボランティアが現地に入ってから、一緒に活動する現地の人のこと。自分が居なくなるときにそのカウンターパートを中心にした活動の継続も目指している要請も多く、このカウンターパートの育成も期待されている部分もあります。でも私の場合は、ちょっと違います。年齢も親くらいだし、市役所の環境関連のお仕事ではプロフェッショナルのようだし、かつ環境分野に対してやる気満々。JICAが実施する外国人専門研修にも参加し日本に視察にも来たこともあります。だからまずは私がいろいろ教えてもらうところからじゃないと話にならないので、育成というよりは、何かのタイミングでアイディアを出し合ったり、最終的にいろいろ相談し合えるパートナー・同僚になれたらいいなと私は思っています。活動を通して親交を深めていきたいものです。

カウンターパートのお名前は「オルランド」さん。職場で呼ぶときはそのまま「オルランド」と呼びます。敬称をつけない呼び方にまだ慣れません。(大学を卒業している人はなんらかの「titulo」(大学卒業時に取得する資格のようなもの?)を持っていて、そういう人には正式には「ingeniero」って名前の前に付けて呼ぶらしい)隣県にあるエクアドル第4の都市と言われるloja(ロハ)に奥さんや子どもたち(息子が4人いる)が住む家があるけど、平日はここヤンササ市役所で仕事をして、週末にlojaに帰っています。

とても温厚そうな人柄で私が話すのをためらわない雰囲気を醸し出してくれています。一緒に活動するうえで、一番ありがたいのは、日本大好きなことでしょうか。日本語も勉強したいって言ってくれていたし、研修で日本を訪れて、やっぱり日本はなんてきれいなんだ!と思ってくれたようです。JICAのことも大好きで、研修に参加したときの修了書とか、いろいろな資料を得意げに、積極的に見せに来てくれます。それだけでコミュニケーションが取れるから私としてもありがたいです。よく協力隊あるあるだと、カウンターパートが全然やる気ない、別の仕事で忙しい、カウンターパートなしと同じ状態とかっていう話が多いです。まぁでもオルランドも忙しいのか、他の仕事とか、あとはふつうに休憩とかでフラッとどこか居なくなることが多いし、いつ戻ってくるかも分からないので、私は私でいろいろふらふらしてみようとも思っています。

でもオルランドは17:00過ぎても残っているので(他の人は17時になった瞬間に出ていく)、その時間で少し質問させてもらったり、ちょっと話したり。逆にオルランドから「我々の活動プランどうする?」って言ってくれます。ありがたいです。初日も1人で市役所内を見ながら他の人にも挨拶してみようかなぁなんて思って「ちょっと回ってきていい?」って聞いたら、一緒に案内してくれる親切な人です。でも時々部署では他の同僚たちとなんかの言い合いをしていることもあり、部署の雰囲気があまり良くないときも笑。何らかの問題が渦巻いている雰囲気も感じていますが、poco a poco(少しずつ)やっていきます。

 写真の一番左がカウンターパートのオルランドです。

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