クマンダ

最近は「Poco a poco」というかんじです。「Poco a poco」とはスペイン語で「少しずつ」という意味です。「ポコ ア ポコ」と読みます。音楽用語にもあるので聞いたことがある人も多いのではと思います。

「Poco」は「少し」という意味。いろいろなことを少しずつやってきましたが、少しずつ終わりに近づいてきてるようです。周りには「もう帰る、もう帰る」と言いふらしていますが、私が一番実感が湧いていません。

 

昨日、無事に先月から開始した子供向け社会科見学ツアーの全日程が終了しました。

市内5つの小学校の7年生(日本の6年生)の全児童に参加してもらいました。週一回の最終処分場と浄水施設の見学です。

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最後の学校のクラスはみんなノート持参でした。

 

この活動をするにあたっては、私達の部署だけではもちろんできなくて、下水道管理課の同僚、市役所からお金を払って依頼をした市のバス会社の協力、対象学校の参加協力などなど。私が一度キトに部会の活動で行かなければいけなかったときには部署の同僚Paolaが私の代わりに同行してくれていました。ありがとうPaola。

 

すべての関係機関には正式文書で見学が始まる数週間前に日付や時間などは通知済ですが、エクアドルでは通知しただけでは忘れられる、自分たちのスケジュールには落とし込んでくれない、気にしないことがふつう。なんのための文書なのかもわからないですが、そこを考えてもしょうがないため、とりあえず私は私にできる日本式の丁寧な方法で、毎週、前日に各関係機関に訪問して再通知して回っていました。学校に行って校長先生にお伺い、「文書送ってるんだけど、その件覚えてる?」というところから再度始まります。活動の主旨を改めて説明するともちろん先生たちの反応は良い。そこから対象クラスの担任の先生につないでもらい、活動の説明をもう一度して子どもたちを連れていくことと担任の先生にも参加してもらうことを確認、そしてバス会社にも電話、基本はこの電話はカウンターパートのオルランドにお願いしていました。でも電波がないときは連絡がつかず、確実に手配が漏れていることしか予想されないので、直接会社のオフィスに行って確認をすることもありました。できればここで来てくれる予定の運転手さんの電話番号も入手して、あとで個別にもメール(運転手さんは毎週変わるので都度確認しないといけませんでした)、そして下水道管理課の同僚にも時間をお知らせして、子どもたちに説明してもらえるよう浄化施設での待機をお願いする、ということを各回の事前に行っていました。各学校の対象クラスは毎週変わるので都度お知らせするのは仕方ないにしろ、バス会社と下水道管理課の同僚にとってはもうルーティンであったにも関わらず、この事前確認作業を怠ると100%の確率で事が進まないのがわかっていたのでこちら発信で行っていました。みんな、人が言っていることはすぐ忘れて好き勝手に動いてしまうから、事前に「明日絶対してね!」とお願いしておくことが必要。活動の中身自体よりも大人相手のこの毎週の調整作業のほうが私にとっては大変でした、というか面倒くさかったです。だからといって、こういう細かい確認や手配作業をエクアドル人がやるのはなかなか難しいので、しょうがないです。もしエクアドル人だけで進めていたら、調整不足によりいろいろ問題は直前で生じるものの、その場その場で彼らはなんとかやっていくので(人を待たせたり、グダグダはもちろんするけど誰も気にしない)、彼らにとってはそれで良いんだと思います。でも私の場合は「子どもたちが待っているのにバスが来ない…説明するはずの同僚がいない…」とか直前でグダグダするのも嫌だったし、日本人なら誰しもわかると思いますが、気持ちもハラハラしてしまうので、事前にちゃんと念押しをして当日事がスムーズに運ぶように調整していました。もちろん事前の確認は日本でもある程度は必要だとは思いますが、確認範囲や量のレベルはエクアドル式、日本人と一緒に進めるやり方では何も進みません。直前でグダグダしたり、人を待たせたり、調整不足だなと思わせることをエクアドル人は一切気にしないので、その精神力には参ります。

それでもなんとか毎週活動を進めて、予定していた対象のクラス全てで行うことができたのは、カウンターパート、手伝ってくれた部署のPaola、下水道施設の同僚、バス会社の人たち、学校の先生たち、積極的に参加してくれた子どもたち、みんなのおかげです。「本当にありがとう」と思っています。実施校の中には、今度は先生たち対象にこの活動を行ってほしいという声ももらいました。

無事に毎回実施後には子どもたち向けにアンケートも実施して、形式上ではありますが、子どもたちの感想を集め、レポートにまとめることもできました。エクアドルでは「やったという事実がすべて」で、今回のケースであれば「処分場に行った」という事実で終わり、「行った」という事実が「勉強した」ということになります。見学してどう感じたのかとか、そこから何を学んだか、どう生かしていけるかを考えるということは二の次、日本とは逆です。このアンケートの内容、彼らが書いたことも、もちろん参考にはなるけど、私はこのアンケートには「彼らが最終処分場や浄水場施設で働く様子を見て、どんなことを感じたか、どんな発見をしたか」を少しでいいから振り返る時間を作ってほしかった、その目的で行っていました。それができただけでよかったと思います。

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あとは滅多にない外に出かけて行うアクティビティに子どもたちが喜ぶ様子や、先生たちも一緒に知ろうとしてくれたので、そういう姿が感じられた時は、とてもうれしかったです。

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基本先生たちはみんな協力的だったので、その点も感謝しています。最終日には少し印象深い出来事もありました。

最終処分場では慣れない人にとっては少しニオイがきついコーナーもあるので、子どもたちと先生にはマスクを配っていました。最終処分場から浄水施設に移動してくると、浄水施設でもう不要になったマスクを落としていく子がいました。私が事前にマスクはポイ捨てしていかないで、置いて行かないでねと、学校に持ち帰って捨てるようにと伝えていたら、落とされたマスクを見て先生がクラスの子どもたち全員に誰のものかを確認してくれました。日本だったら「あ、オレのだ…」と思ってもなかなか手を挙げられなかったりするけれど、その点エクアドルは良い雰囲気で「あ、オレオレ!オレのマスク落ちてた!」みたいな感じでちゃんと手を挙げてくれて、私が彼に落ちていたマスクを渡すと「ごめんなさい」と言いながら受け取ってくれました。私も「ありがとう」という気持ちで一杯になりました。

 

そして今月はありがたかったことに、3回ほど隊員が私の任地に遊びに来てくれました。

中でも私の大切なエクアドル人のお友達「Cumandá」(クマンダ)が遠いところからヤンササまで来てくれたことには驚きつつも、心からうれしかったです。今回のタイトルは彼女のお名前です。

彼女とは、以前サントドミンゴという街に遊びに行ったときに、その街に住むボランティアから紹介され、そのときにいろいろなお話をしました。彼女は中国に留学したことがあって、ふだんは英語とスペイン語の通訳のお仕事をしています。人と知り合うとき、異性同性関係なく、初対面で「この人と仲良くなりたい」とか「仲良くなれるだろうな」とかそういう感覚を持つ人って不思議といると思うのですが、私は彼女にエクアドル人で初めてその感覚を覚えました。サントドミンゴの街を案内してくれたときも、自然なかんじで私達日本人に気を遣ってくれたりして、それがすごく感じ良くて素敵だなぁと思うそんな雰囲気の女性でした。

そこから距離は離れているのでもちろん定期的に会うということは出来なかったのですが、気にかけてくれていたようで、今回私の帰国前に任地まで遠い所会いに来てくれました。彼女の名前は私のステイ先のお姉ちゃんの名前と一緒で、エクアドル人にしては少し珍しい名前。なので、そういう話をしたりもできて、知り合った場にいた隊員の中では私と一番話をしてくましたし、すぐに仲良くなれた、そんな気持ちが不思議としました。

ということでせっかく来てくれるから何かおもてなしをしたいなぁと、以前からカウンターパートのオルランド日本食をみんなで食べたいと言ってくれていたので、部署の同僚たちと近隣の隊員を呼んで、みんなで会食をすることにしました。

人数は10人分。こんなにたくさんの人の分を一度に作ったことがなかったので、恐る恐るでしたがなんとか無事に出来上がったのでよかったです。私の顔は少し疲れ気味。

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鶏肉の照り焼きやポテトサラダ、ナポリタンなど。

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そして翌日も私の活動を一緒に見学してくれて、午後は街を少し案内、そして夕方に帰っていきました。

本当にうれしかったし、すてきな思い出ができました。ありがとう、クマンダ!また会える日まで。私の右側にいるのがクマンダ。任地に来るまでの途中の街、クエンカで買ったと思われるかわいい箱とその中にお手紙を添えて別れ際にプレゼントしてくれました。お手紙を読んだときは少しこみ上げるものがあったなぁ。私からはバスの旅のお供に1週間かけてパン粉の改良を重ね、無事完成したコロッケをソースと一緒に渡しました。前からコロッケを食べてみたいと言ってくれていたので、食べてもらえてよかった。バスの中でおいしく食べる様子もあとから写真で送ってくれました。食べてくれてありがとう~。

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ヤンササの文字の前で3人で。

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そしてその週末にはもう一人のクマンダ、ステイ先のお姉ちゃんと、一緒にお昼ごはんを作ることになり、今度は別のメニューを作ってみました。

ロールキャベツ。

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こちらも好評だったのでレパートリーに加えます。

エクアドルに来てからごはんを作る機会は格段に多くなり、また自分の作ったごはんを食べてもらう機会も増えました。私のステイ先では、特に食生活を大切にしている気がして、しっかりとおいしいものをみんなで食べるというのが彼らのモットーに感じます。それを見ていて、ごはんを作ること、ごはんを誰かのために作ること、おいしいものをしっかり食べるということの大切さ、根本的なものに改めて気づかされた気がします。

部署で行っている日本語クラス。生徒のサウルくんはメキメキと知識を増やしてくれています。すごいなぁ。単純にとても賢いな、と習う様子を見ていて感じます。すぐにどんどん入っていく。前にも書いたけど、ここでは挨拶文化がとても大切で、フレーズもいろいろあります。部署では今、朝の挨拶、お昼の挨拶、お昼ごはんに行くとき、その日を終えるとき、少し出かけるときなどなど、最近は部署の同僚、カウンターパートのオルランドとディエゴ、パオラと日本語で挨拶するようになりました。うれしい、覚えてくれてありがとう。

この日のクラスはクマンダが遊びに来てくれた日、彼女も同席してくれて、いろいろ助けてくれました。

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そんなこんなで、明日から最後の旅に行きます。ちなみに行き先はペルー。

また報告しますので、おたのしみに。

ラスト環境部会とコスタへの旅

5月のあたまはエクアドルでも連休があって、他の街から隊員が遊びに来てくれていました。海沿いの街で防災教育隊員(エクアドルの海沿いは地震津波による防災対策のニーズが多いため)として活動する仲間が私の環境教育の授業に興味を持ってくれ、見学したいと言ってくれたので授業も見てもらいました。彼女は東日本大震災後、被災地の行政でも働いていたり、ハイチの災害のときも現地での活動経験がある、豊富な経験の持ち主。こういういろいろな人々と出会って刺激をもらえるのも協力隊ならでは。

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この日の授業には部署のパオラに同行してもらいました。

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防災隊員の彼女と一緒に食べた任地のお昼ごはん。お魚は少し高いごはんなので、我々にしては奮発して3.5ドル。スープも付いています。

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夜はみんなで夜ごはん。日本人とビールを飲みたがってくれていたディエゴもご招待。私たちとのお話を楽しんでくれていて、私も同僚と隊員仲間が仲良くなってくれてとてもうれしかったです。ディエゴともう一人のボランティアのお誕生日のお祝いも。

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先週は4日間首都に滞在し、環境教育部会での打ち合わせを行っていました。

キトでのお昼ごはん。エクアドルでの一般的なお昼ごはん。これにスープも付いて、3ドル。任地や地方に行くと同じような内容だと2ドル~2.5ドル。

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今回の部会で私が参加できる部会はこれで最後。キトで小学校教育の隊員として活動されているシニア隊員さんの声掛けにより、今年8月に行われるキト市内の教師向け大規模研修会の中に環境教育講座の時間も組み込んでくれることになり、そのプログラム決めをみんなで行いました。私は帰国後なので実際には参加できませんが、どんなものにするかというところで少し関わらせてもらうことができました。とても大変なイベントになるとは思うけど、成功を祈ります。そしていつも環境教育部会を行う時に内輪で行う毎度恒例のみんなの活動進捗状況の発表。これも今回が最後ということで、なんだか少し感慨深いものがありました。

現在の部会メンバーと私たちをサポートしてくれているJICAのナショナルスタッフ。こちらもお名前はフアン・カルロス。彼には普段からとってもお世話になっています。私たちボランティアからも人気者。

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報告会つながりで言うと、今回この部会でキトにあがる前に任地、市役所で非公式の最終報告会を行いました。非公式?というかんじですが、公式には6月中旬にJICAのナショナルスタッフの参加のもと行う公式の最終報告会を行う予定です。でも今年は少し特別。5年に一度の市長が変わる時期。市役所内では市長が変われば、退職を迫られる人材が多くおり、新たな顔ぶれになるとのことです。でも私がヤンササに来てから、市役所で関わってきた人たちは圧倒的にこれまでの市長派閥の人々になる訳です。私にとっては派閥とかは正直関係ないし、できればあまり関りたくないのですが、個人個人で見て、所内で会えば挨拶して簡単な話をして、日本人という認識を持ってくれて、私という存在を知ってくれて私の名前を呼んでくれていた人々であることには変わりない訳で、それに対しては感謝の気持ちを表したいし、もがきながら私がやってきたことを伝えておきたいなと、そういう思いで、今回市長が変わることで市役所を去るであろうと予想される人物に声を掛け、小さな報告会を行いました。

まぁ正直当日もエクアドル人に振り回されて、押さえていた会場を横取りされて、報告会ができない疑惑も浮上し、いったん私はあきらめモードに入ったのですが、意外に同僚たちのほうが「落ち着け落ち着け」と私が作って持って行ったケーキを食べながら、ゆったりと構えていて、なだめられながら、なんとか強行しました。これも相当エクアドル流でしたが、それでもやらないよりはよかったかなと思います。なんだかんだでみんな私の発表時は聞いてくれていました。

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左から、「カルロス、チャチャ、(私)、ルイス、ガロ、マヌエル」、市役所の評議員さんたち、言うなれば市長の側近たちです。部署が近く、いつも挨拶したり、変な冗談を言い合ったりする適当だけど気の良い人たちでした。前にも書きましたが、カルロスは敬語口調での日本語挨拶をマスターしてくれ、私の左隣の変な方向を向いている人物は、ステイ先のお姉ちゃんの義理のお兄さんにあたるので、家族の集まりのときなどご一緒する機会もあり、右から二番目のガロはステイ先のお兄ちゃんのバスケ仲間というそんな任地の人間関係。彼も会う度に「オハヨー」と挨拶してくれます。そんなこんなで明日5月14日、市役所には先日の選挙を制した新たな市長とその人々が来ます。もちろんこの派閥に左右されない雇用形態の同僚もいるので、彼らとはこれまで通りですが、それでもきっと所内の雰囲気はガラッと変わるのではと思っています。この新しい市長陣とは約1ヵ月だけですが、どんなかんじなのかは私も少しは感じられるのかなぁと思います。新たな市長はあまり環境分野に興味を持っていない?疑惑もあり、これからのヤンササが少し心配でもありますが、よそ者ながらにギリギリまで動向を見守っていきたいところです。

 

今回のキトでの部会前にはエクアドルのコスタ地域を観光することに。

最大都市のグアヤキル、そこからバスで4時間ほどの同期隊員の任地(私の任地からは遠すぎてこれまで行けていなかったところ)にお邪魔する目的。海沿いのコスタの雰囲気を感じて、そしてこれまで通ったことのないルートでキトにあがりました。

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赤が任地⇒ロハ→グアヤキル(バスで10時間)、ここでグアヤキルを少し観光。一回登ってみたかったサンタアナの丘に。山の斜面にへばりつくように建てられた建物たち。ここは以前は、スラム地区でしたが、治安対策と観光政策の一環で整備された場所。建物がカラフルに塗られとってもきれい。海も一望できます。

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階段は全部で444段。丘の上には教会。f:id:reikomiyahara:20190514045413j:plain

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「Malecon(マレコン=川沿いという意味)」も一望。

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f:id:reikomiyahara:20190514045257j:plainそして一泊半後、グアヤキルから青の線でマナビ県へ入り、ポルトビエホ(スペイン語で「旧港」という意味)という街へバスで4時間の移動。

グアヤキルのバスターミナル。いつも思うけどさすがの規模。

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グアヤキルからマナビ県への道中。

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ビエホポルトビエホへ到着。

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f:id:reikomiyahara:20190514055027j:plain2016年に日本で起きた熊本地震の3日後、ここマナビ県にも大きな地震が起き、多数の死者を出している被災地です。街にはまだまだ被災の跡が残っていました。空地も多かった。

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そしてここから同期の任地へ。ポルトビエホからバスで1時間です。「San Placido」(サン・プラシド)という小さな街。

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任地にも雰囲気が似た、暖かくてのどかな街でした。

マナビはコーヒー産業が盛ん。この同期隊員はコミュニティ開発隊員として、県庁でお手伝いをしながら近くのコーヒー農家さんの支援を行い、生産者の売り上げ向上を目指す活動を行っています。ということで彼がお手伝いするひとつのコーヒー農家さんも訪問。

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その名も「セプロカフェ」。

ここで豆を持ち込んだ各コーヒー農家さんにお金を払います。以前はもっと簡易で強盗が入ったことをきっかけに金網を設置し、セキュリティ強化。

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農家さんの台所。

ポルトビエホで食べた名物の「ビーチェ」。お魚が入ったピーナッツ風味のスープ。おいしい。

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マナビ県で活動する他の隊員も合流し、今度行われる日本文化イベントの打ち合わせに参加させてもらう。右側のエクアドル人が同期のカウンターパート「ドゥマル」さん。JICAの報告会などでも会っているので既に彼とは知り合い。

同期の事務作業場と化すドゥマルのお家でひと休憩。

f:id:reikomiyahara:20190514060911j:plainそして、紫のルートでポルトビエホからバスで1時間弱で行ける観光地の海沿い「Manta」(マンタ)にも足を伸ばすことに成功。数時間、海辺を感じました。

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きれいな夕日も。

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そして同期の任地をあとにして、緑のルートでキトへ。バス乗り継ぎ2回で合計約10時間。途中の大きな街ケヴェードやサントドミンゴという街を通りました。この辺りは街の間に広大なバナナ農園やカカオ農園が広がります。

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カカオの木。

バスのお供に車内で揚げバナナ+チーズの軽食。50セント。

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途中の街の風景。

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ケヴェードのバスターミナルも大きい。

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バナナ農園とサントドミンゴのバスターミナル。

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今回はロハからグアヤキルに向かう途中、バスのタイヤがパンクするという珍事件に見舞われ、約2時間ほど足止め。振替手続きも一切されない中、乗客も積極的に手伝うという、みんなの協力のもと再び出発することができました。

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そんなこともあり、移動に疲れた中、グアヤキル手前でバスから見れた夕日は、きれいでした。
 

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協力隊で来なかったから絶対来ることはなかったエクアドル。嫌なこともたくさんあったし、理解できないことだらけだけど、やっぱり好きなところもたくさんあるし、いろいろな人に助けられました。その気持ちを帰国時にちゃんと伝えられるかな、そんなことを考える最近です。

 

 

お宅訪問

先日、知り合いのお家にお邪魔しました。彼は、私の前任者ボランティアの存在も知っていたようで、市役所の人ではないのですが、私が市役所をうろうろしていたときに知り合い、友達になりました。

彼はサラグロというロハとクエンカの間の街を発祥とするインディヘナ(サラグロ族)の人です。男性も髪の毛を長くして、後ろで三つ編みをし、ズボンは七分丈の黒いズボンというスタイル。女性は民族衣装を着ています。男女ともに黒いハットを被るのが正式なスタイル。

このサラグロ市から流れてきて、私の任地であるヤンササ市に移り住んできているサラグロ族の人々が多くいます。県内サモラ・チンチペ県の中では、県都であるサモラ市やシエラとの県境に接するヤクアンビ市というあたりにも多いのですが、やはり人々の流れはすごい、ここオリエンテのヤンササ市まで流れてきており、任地ではこのサラグロ文化もアマゾンの文化と並んで、ヤンササを代表する多様性のひとつになっています。

 彼が住んでいるのは街の中心から市内バスで20分ほど下ったところ。

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場所はSan Sebastián(サン・セバスチャン)という地域。小さいコミュニティです。このコミュニティ行きのバスは1日に2回、市の中心のほうとを巡回していて、朝一と夕方。この日は朝7時に教会前の中心のバス停から乗り、13時半に通るバスに乗り、14時過ぎには家に帰ってくるという健康的なコース。

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彼らのお家はバスが通る道から外れて、少し山の中に入ったところ、バスから降りて歩いて15分ほどのところにありました。

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着くとジュースを作ってくれます。フルーツがそこかしこで取れるエクアドル、特にこのオリエンテ地方では朝ごはんにジュースは欠かせません。私も朝のジュースはもう習慣化して、自分でもいろいろなフルーツを混ぜて、基本はステイ先のお母さんが混ぜるバリエーションを真似して、作るようになりました。

このフルーツはグアヤバ。

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お父さんやお母さんはとってもかわいらしい方々で、なんだか絵本から飛び出してきたような、そんなかんじでした。妹さんにも会うことができて、とても親切な方でした。

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彼らの敷地内では牛を4頭飼っていて、お父さんが日々お世話をしているようです。私が到着したときにはすでに牛の面倒を見にすでに出発していて、お父さんがいるというあたりまで案内してもらい、挨拶をして、帰ってきて、簡単な朝ごはんをごちそうになりました。甘いバナナを煮たものとチーズと天然の卵。良くあるオリエンテ地方の朝ごはん。

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そして家の周りの畑を案内してもらいます。

敷地内を移動するための橋とかもある。

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caña(カーニャさとうきび)から砂糖や蜜を作るための機械。

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魚(ここではtirapiaと言います、ティラピアと読む)を取り、お料理して食べて帰ってきました。

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お家を裏側から見るとこんなかんじ。

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今回とても親切にしてもらったし、彼らの雰囲気もとても穏やかで、すてきな人たちだったので、もう一度任地を離れるまでに訪れて、何かお礼ができたらと思っています。

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市役所で週2回行っているSaul(サウル)への日本語教室。

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日本語に比べてスペイン語は比べられないほどの動詞の活用形を持っています。例えば「行く」という動詞の原形は「ir」(イール)ですが、主語が「私」のときは「voy」、「君」だと「vas」、「あなた」だと「va」、「私達」は「vamos」、「あなたたち、彼ら」では「van」と主語によってすべて変化し、これは過去形、未来形、命令形などの区別によってもすべての主語によってまた別の異なる活用をして変化します。それも小さな変化を重ねる。なのでそのあたりの活用への対応力に関しては、訓練されているのか、もともと頭の回転がはやいのか、難しい部分もそういうものとして受け入れ、理解してくれているように感じます。やはり小さいころからスペイン語を話す人は基本的に外国語を学ぶ能力が高いのかもしれません。動詞の形が変わることに関してはごく自然に受け入れますが、逆に日本語を書くことに関しては少し抵抗があるのかなと感じます。日本語を書くと、エクアドル人のお決まり文句、「棒ばっか書いてる~、まるでただの記号だ」と言われる。同僚のディエゴもいろいろなフレーズを覚えてくれて、部署内で日本語が飛び交う場面が増えました。うれしい。

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部署の秘書、パオラも自分のPCのデスクトップに日本語フレーズのメモを貼ってくれて、都度使ってくれています。

私の部署は廃棄物総合管理課ですが、この私たちの部署を統括する上部部署に環境総合部というのがあり、そこの部長が先日定年退職することに。平日の夜に簡単な夕食会を行い、部署内でも送別パーティー。このメンバーは他の部署と比べ、比較的いつも接していたみんな。前カウンターパートのフアン・カルロスもいます。写真の後列左から三番目のおじさまが今回定年退職をされたマヌエル氏。ヤンササで部会を開いたときにいろいろと協力してもらいました。

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近況

さて、帰国まであと約70日ほどになったようです。

最近も前回に書いたように、小学生7年生への社会科見学の活動、その準備のお手伝いと手続き、事後処理、同僚とのパトロール、大掃除イベントの調整などで時間を過ごしています。

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ここのクラスの先生はカメラを持っていて、この日の様子を写真におさめ、学校のFacebookページに載せてくれていました。翌日のアンケート実施時にもみんなと写真を撮ってくれました。

3回目の掃除イベント。

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途中のパンとコーラ休憩タイム。途中の差入れタイムもエクアドルでは絶対に欠かせないスタイル。

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途中で市役所の同僚が大きな大きな蛇の死骸を見つけ、みんなで見守る。

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この同僚は市役所の評議員さんで、市役所の中でも割と重要なポストです。彼が今回参加してくれたのは大きかったと思います。

4月19日金曜日はエクアドルは祝日でした。「セマナサンタ」というキリスト教関連の特別な日。英語で言うイースター、キリストの復活祭です。キリストが生き返った日ということらしい。

食べ物という点では、「ファネスカ」というスープ(豆や野菜などをたくさん煮込んだスープ)を食べたり、19日の翌日には断食をしたりなどするようです。断食に関しては人それぞれ。しっかりやっている人はやっているけど、周りに聞いた印象はみんなバラバラというかんじの印象。もちろん任地にもカトリックだけではなく、他にもいろいろな宗教を持っている人もいます。

「ファネスカ」。

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金曜日が祝日で、土曜日曜と3連休のため、今回はテナという街とリオバンバという街にあそびに行きました。

テナという街は任地ヤンササよりもさらに北、首都には近くなり、ナポ県にあります。任地同様オリエンテのアマゾン気候に属する地域です。任地よりもさらに湿気が多いかんじでした。

ナポ県の位置。

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キトに近いだけあり、観光業が少し盛んなので、アマゾンツアーがあったり。ということで、1日参加。本当は村のコミュニティに夜泊まるツアーも組み込もうと思ったのですが、途中から雨が激しくなり、体も冷えてしまったので、やめて1日のみにしました。

カノアでの川(ナポ川)渡りはとても気持ち良かったです。

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任地同様のジャングル感も。

動物保護区。

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バクがいた。

カカオを収穫しています。

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先に進むと小さな湖が、ガイドさんがお肉を投げると、なんとワニが出没。

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今は雨季なので、大雨に降られましたが、それもそれであり。

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夜、街を散策していると、セマナサンタの行進が。

キリストが磔にされるまでを演じながら、みんなろうそくを持って行進。やはり宗教心は偉大です。

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夜ごはん。隊員にも人気のエクアドル料理。スープはほんとにラーメンのスープみたいです。

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でも今回テナに行ってみて、オリエンテだったらやはり任地が一番過ごしやすいのかもしれないという結果にもなりました。オリエンテの中でもテナやマカスにはカビが生えますが、任地では生えたことないし、雨は多いけれど、あわせてさわやかな気候でもあります。

 そして翌日はテナからバスで5時間ほど、今度はリオバンバという街に。ここはシエラの街。標高もぐんと上がり、気候も寒いです。

リオバンバはシエラの街の中ではとっても大きく、エクアドル全体で見ても、国のかなり中心に位置する都市なので、ハブ的な街です。

山岳地帯にも近いので、インディヘナの数も多く、夜歩いていると、そしてレストランに入っても、インディヘナの子どもたちの物乞いが多かったのもとても印象的でした。任地よりかはるかに貧富の差を感じます。歩いていると「中国人が来た!」とつぶやきながら、インディヘナの子どもや大人(たいていは家族で居る)が私たちに声を掛けてきます。そしてお金をくれという行為や彼らが売っているガムや飴を買えと言ってきます。そしてそれらには応じずに足早に歩くと、それだけで悪口を言われる。なんだかな…というかんじですが、これが貧富の差なのでしょうか。

任地や任地周辺の街ではここまでのことはないので、やはりインディヘナが多い山岳地帯での大都市周辺とその周りの村との貧困差問題は大きいということなのかなとも思います。

任地では、たまに市役所に小学校1年生くらいの子が学校が終わった午後に、カーニャ(caña=サトウキビ)などを売りに来るという場面は多々あります。これも児童労働の一種になります。この前も首都キト周辺の物売りへの児童労働に関してはニュースで取り上げられていました。とまぁいろいろな場面があり、これもまたここの日常であり、任地のみんなにとっては当たり前のことなのです。

 夜のリオバンバ。

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ここは観光用の電車も通っています。

そして帰りはまたまた長旅のため、日曜早朝にリオバンバを出て、4時間かけて、オリエンテの街マカスへ移動。この途中にはSangay(サンガイ)国立公園の横を通る国道になっており、天気は良くなかったですが風景は壮大。f:id:reikomiyahara:20190425020545j:plain

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そしてマカスに到着後はそのまま南下して任地へ帰還。12時間の旅になりました。やはりいつも思うけど、こうして国内を移動するだけでここまで違う気候や風景、植物が見れるのは本当におもしろいです。エクアドルの魅力。

 任地では任期終盤戦になって、日本語を学びたいという男の子に出会い(はじめはこの子のお父さんとバスターミナルで知り合い、そこから話が始まったもの)、市役所の部署で週に2日教えることになりました。

活動も最後の方になってきたので、どこまで何ができるかわかりませんが、できるだけ最後まで任地の人々に関わっていこうと思います。

そして、先日の市長選ですが、当選した人物は「Matrin Jimenez」という人物。レインボーカラーをイメージカラーとした、インディヘナ民族からの支持を多く得る政党から出馬した人物でした。

私は正直彼が当選するとは思っていなくて、また、家族も支持する人物ではなかったので、結果のラジオを家で聞いていたときは少し衝撃。この結果放送は、各投票所ごとに票数が発表されるため、ラジオを聞きながら、だいたい足し算していって、勝っているか負けているかを予想しながらというかんじでした。

投票日翌日、家族はもちろん、市役所の同僚たちも選挙に関わっていた人々は本当にみんな感情が分かりやすく、特に負けてしまった候補者を応援していた人々は少し元気がない、そんな静かな雰囲気に包まれていました。

正直エクアドルの選挙、政治は日本以上にお金のニオイがプンプンします。日本よりわかりやすくて、市民に直結しているというだけかもしれないけど、それでも格が違います。なので、少なからずみんなそういう問題をはらみながらも選挙活動を行っているという想像は難しくありません。今回当選した人物もその一人。彼は本職は獣医さんなので、田舎で酪農を営む人々も候補者に巻き込んでいたようですが、農村地域の住民たちに莫大な数の牛を贈呈したり、家畜用の注射を贈呈したり、ということがあったようです。それによりさらに農村地域の票が彼らに集まったと言うことのようです。それがふつうに市役所で話され、当選したからにはそれを事実として受け入れるエクアドル人たち。この国にいると、これはよく隊員同士でも話しますが、改めて「お金で何でも解決できてしまう、お金がある人が一番強い」「権力社会」という社会構造をとっても感じるし、それが市民の生活に直結していることを強く感じます。だからみんなも市長選に情熱を持って関わるのです。一番は彼ら自身の利益のために。

市長就任式は5月14日。この日で最後になってしまう同僚も多いです。こうやって、市長が変わることで、市役所のメンバーもその派閥勢に一新する。メンバーより、それもエクアドルでは普通のことです。私にとっては新たに入ってくる新市長派閥のメンバーより、現市長派閥のメンバーのほうがより長く一緒に顔を合わせていたことになるので、少し寂しい気もしますが仕方ありません。ということで、ボランティアは帰国前に任地の配属先で最終報告会を行いますが、私は通常だと公式には6月半ばになりそう、でもその時期にはすでに新たな市長勢が到着し、わりとバタバタし、知っている顔も少なくなっているのでは…という思いから、現市長政権の間に一度非公式に最終報告会を設定することにしています。もちろん6月にあくまでも正式には行います。エクアドルなので、どうなるかはわかりませんがまぁそんなかんじで準備出来たらいいなと考えています。引き続き、残りも健康安全第一で過ごします。

ではまた。

 

 

新たな風の続き。

新たな風に続く動きも出てきています。私たちが管理する廃棄物管理課のFacebookページに新たな情報が入り、任地でタトゥーのお店を経営する若者が清掃活動を計画しているとのこと。

そんなこんなで彼らにも協力することになり、そして、先日立ち上がった「Eco Luciérnaga」チームにも協力要請をし、一緒になって清掃活動を行うことに。

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前回の川岸はポイ捨てが多いだけあり、なかなか人目につかない場所でしたが、今回は住宅地も抜けて。途中、私たちを見ていた市民が2組加わってくれるといううれしい流れまで。

出発時。

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みんながんばっています。

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手伝ったくれたちびっこ2人組。相当がんばっていました。

ひとりは市役所の近くの学校の子で、私のことを知ってくれていました。その学校の裏側に捨てられているごみを拾いながら、学校のみんなも捨ててると少し心配そうに私に言ってきたので、君がみんなに少しずつ注意することもできるけど、できそう?って話したら、がんばってみると答えてくれました。がんばれ。

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そして市役所の部署で行われた「Eco Luciérnaga」ミーティング。エクアドルに来て、自発的な会議というもの(誰かが呼びかけて、何時にここで集まろうという企画の会議)をはじめて目にしました。まぁ30分ほど遅れての開始でしたが。

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この中には、私たちが清掃活動をするのも大切だけど、市民に私たちが清掃活動をしてくれるからごみをポイ捨てしてもいいというイメージを付けてはいけない、同時にどうすればみんながごみをポイ捨てしなくなるか考えないといけないという意見まで持っている子もいました。さすがにこの意見が出ることは期待していなかったので、本当に驚きました。なんて心強い。

彼らのメンバーは主に大学生。任地には大学がないので、ふだんは他の街に住んでおり、週末や連休、長期休暇を利用しての活動になっていくと思います。それが少し心配なところでもあるけど、この前のタトゥーグループの若者たちはいつも任地にいるっぽいので、そういう部分とうまくコラボしながら継続性を見ていきたいと思います。

清掃活動に関してもこれまでの2回、開始予定時間の1時間~1時間半後に始まるというのが常。もちろん発起人はそれぞれ遅くても15分後までには到着してくれるので良いほうかと思っています。

みんな「Hora Ecuatoriana」(エクアドル時間)と言って、待っている方は「まったく…」という文句も笑いながら口に出しますが、それでも特に変える必要性を彼らの中には感じていないのがとても伝わってくるので、ここはこれからもこういうものなんだろうなと思います。

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みんなでお昼ごはん。この炊き出しもリーダーの友人がボランティアで無償で出してくれました。こういうところはほんとにすごい、エクアドル人。

私が取ろうと思ったときにはすでに終わってしまっていた鶏肉を、自分の分から私に分けてくれたりと、優しさもうかがえて、うれしかったです。

これからどういう風になっていくか、たのしみです。良い方向性に向かうことを応援しながら、お手伝いできたらいいなと思います。

ちょうどさきほど、第一回で掃除した川岸のチェックに向かいましたが、新たなごみが少し捨てられていました。ディエゴがごみの中の領収証などから捨てた犯人を見つけ、罰金の手続きを取ってくれていますが、これが現実。これらを少しでも広報して、市民の関心を高めていけたらいいなと思います。

 

3月のこの前の首都滞在を利用して、エクアドル大自然が感じられる場所のひとつ、「キロトア湖」という所も訪れたので、少し紹介しておきます。

キトからバスで2時間半ほどのところにラタクンガという街がありますが、キロトワ湖まではこのラタクンガ経由で向かいます。

ここラタクンガにもボランティアが数名おり、彼らにも会ったり、翌日、このラタクンガからキロトア湖までバスで。ラタクンガからはバスで2時間ほど。そこまで遠くないです。

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キロトアの入り口。

キロトア湖は標高がとても高いので、ラタクンガからのバスもどんどん登る、標高が高くなっていくような、道のりでした。

朝ごはん。エクアドルの一般的な朝ごはんです。パンと卵とフルーツと飲み物。

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途中いくつかのコミュニティや街を経由して、到着。途中までは曇っていたので、天気は良くないかな~なんて思いながら、向かいましたが、途中から晴れ間が見え始め、到着時には晴天でした。よかった~。きれいで感動。

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f:id:reikomiyahara:20190329010802j:plain標高が高いだけあり、昼間で太陽も出ていたけど、寒かった。

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コースは出発地点が湖を見下ろす上なので、下までくだって、また登ってくるというもの。しかし4000メートル近いので、登り坂は大変。登りには馬を使いました。この馬を操る現地の人々は、その度に上に上がって下ってというお仕事なので肺活量がすごそう。大変です。この日は日曜日なので子どもも手伝っていました。

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馬に近い少年はここで働く馬遣いの子。横で見守る女の子は観光客の子。見るのはだいぶ慣れたけどこういう貧富の格差、観光地でもたくさん感じます。

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上から湖を見下ろす景色は最高にきれいで、とってもすてきな場所でした。これもまたエクアドルの魅力のひとつに触れることができた日になりました。

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これはラタクンガの近くの大きな街、アンバト。都会でした。

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ロハに似たかんじの都会でした。

新しい風?

4月が始まりました。そして早いものでエクアドル生活も残り100日を切りました。日本では新元号が発表になり、時間は経っていないようで、確実に過ぎているのだなと感じます。新元号発表時は私も日本の生中継動画で発表を見守りました。便利な時代です。

さてさて最近の任地では、とりわけ私の活動に関わる部分において、少し新たな風が吹き始めたかな~と思っています。

まずひとつめ。これは今年に入ってから私がカウンセラーパートのオルランドと進めてきた案件で、学校の授業に社会科見学を導入するというもの。これまで学校に行ったり、その他いろいろなタイミングで学校の中で子どもたちと関わってきました。エクアドルの子ともたちはとっても元気で、時に親切でとても素直でおもしろいのですが、反面、他人を無下に扱うというようなことも見受けられました。細かいことは気にしないという大らかなことなのかもしれないけど、それでももっと相手の気持ちを考えたり、感謝の気持ちを持ったり、普段見えないところを知ることで発見したり、考えたりする機会を創ることはできるのではと、私からオルランドに相談して、彼が賛成してくれて話が進んだ案件。もちろん私たちの仕事の広報にもつながります。見学先は、最終処分場と水道浄化施設。最終処分場は私たちの部署の管轄ですが、水道施設は市役所の水道管理課の管轄。ということで、はじめて部署を超えて協力を要請しての活動。水道施設を入れたのには、もちろん水とごみという一番身近な環境問題につながること、また、任地では道のポイ捨てが多いと特に雨季の雨が一度にたくさん降る時期は、ごみが道の排水溝につまり、排水ができなくなるという事象にもつながっているため、合わせて紹介できたらいいのではと考えました。この手続きには、まず市長の許可申請、その後教育委員会への許可申請、そして教育委員会が許可してくれたら、各学校に通達文書と交通手段となる地元バス会社への通達文書、そのバス手配のために市役所の会計課へお金の申請などなど、それぞれに文書作成が必要になりますが、この部分ではオルランドとともに部署にいる秘書の女性パオラがたくさん協力してくれて、各文書作成を進めてくれました。そしてなんとか迎えた初日。今回のこの社会科見学は市内の中心部小学校5校の7年生の子どもたちが対象。ふだんはない外でのアクティビティにみんな大興奮で、元気いっぱい。たくさん学んでとは言わないので、何かひとつでも彼らの記憶に残るものがあればいいと思います。

水道施設にて。私はこちらをこの水道課の同僚と担当。

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一通りのお話が終わると脇に生えるグアヤバという果実を取って食べるのに夢中な子どもたち。食べ終わると残りはポンポン下に捨てるのですが、生ごみは肥料になるからまったく問題なし。でも改めてこうやってポンポン下に捨てるのが習慣にあったら、それがプラスチックか、肥料になるものなのかをポンポン下に捨てる前に考えて気にするという習慣付けの練習が必要なのかなとも感じました。

処分場。こちらはオルランドの担当。

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皆が見下ろす先は、埋立地エクアドルは日本のように焼却ではないので、リサイクル不可のものはそのまま埋めるだけ。もちろんしっかりとした素材のシートで覆い、汚水対策をして、砂をかけます。これは本当にちゃんとできているほうで、他の街ではただただ野ざらしにどんどん捨てて、砂などもかけず、風が吹いたら飛んで行ってしまうというような管理を行う街もたまに見受けられます。

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いつか処分場のほうにも付いていこうと思います。

そして週明け、子どもたちにアンケートを実施。f:id:reikomiyahara:20190402065538j:plain

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けっこうしっかり書いてくれる子も多くて安心。

中には下に私宛にメッセージを書いてくれていたりもしました。

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60人中1人、顔文字とともにお返事をくれた子も。こういう創造性は私は大好きです。

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この活動は今のところ5月中旬まで続く予定。これから嫌なことも出てくるかもしれないけど、まずは予定している回をちゃんと終えられるといいなと思います。

そしてふたつめ。なんと、任地で若者たちによるボランティア清掃活動グループが立ち上がりました。この企画には特段私は企画者として関わってきた訳ではありません。フランスのパリに清掃ボランティア活動をする日本人グループ「Green Bird」という団体があるのですが、この団体の活動について、以前2018年の6月にキトで行われた環境部会の中で、それぞれ参加してもらったエクアドル人同僚たちにこの事例を紹介しました。そのときの紹介資料を部署にいる同僚のディエゴにも見せていて、彼はそのビデオを見てからこういう活動に関心をもっている様子が見えました。ここ2月3月は市のお祭りやカルナバルが続き、ブログにも書いたように、私たちの部署でごみで荒れ果てたお祭り会場の清掃活動を行う中、市民のボランティアグループなどを設立できたらいいよねという意見も出ていました。そんな中、ある日ディエゴが、有志の若者たちがごみ拾い活動を始めるかもしれないらしいという動きを聞きつけ、市役所の私たちの部署としても協力しよう!となり、関われることになったもの。なので、本当に自然発生的にできあがったものです。すごいすごい。感動しました。何かが変わっていくというのは彼らが何かに気づいて彼ら自身が何かを思わないと動いてたいかないことで、たった2年の間に何かが変わっていく様子なんて、見ること、感じることすらないと思っていました。私は私にできることを淡々とやってあとはみんなと仲良くなって楽しむという部分をクリアできればいいかなと目標は高くせず、精神的に疲れないようコントロ―ルしていたので、あきらめとは違いますが、なかなか私がいるこの偶然の2年間にそういう風が吹くなんて思ってもいませんでした。もちろん今回の動きはいろいろな条件がうまく重なり、いいかんじに動き出した、とても希少なケースです。でもそこに立ち会えただけで感謝する限りで、残りの期間できるだけ関わって行こうと思います。

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発起人となったのは、ヤンササ出身の大学生で、ふだんはキトの大学に通っているためキト在住だけど、現在は大学が長期休暇中なので、里帰りしている、マックスという青年。この彼を中心に声をかけて集まったのが15人ほどの学生たち。この中には私のステイ先のお父さんの孫(長女パティの長男イラエル)も属しており、半分家族のようなイラエルもいるし、マックスやその他のメンバーとも少し打ち解けることができたので、よかったなぁと思います。彼らとはまずサモラ川岸のポイ捨てがひどい所を重点的に1日かけて清掃活動、この日は15人ほどで行いました。

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緑のTシャツを着ているのがパティの息子のイラエル。

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市役所からマスクや手袋、ごみ袋などの必要物品の調達と適宜ごみ回収車を呼んでの回収作業を行いました。この日回収したのはなんと3トンのごみ。マックスは当初市役所の手伝いもない中で全部自分たちでなんとかできるだろと考えていたらしいけど、こういう大掛かりな清掃活動を行うならやはり行政の力は不可欠でした。そこにうまく私たちが入っていけたので、かけ橋になってくれた同僚のディエゴには感謝です。

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最近SNSで流行りだした「Basura Challenge」という活動。(Basuraはスペイン語で「ごみ」という意味。)その中で、清掃前と清掃後の写真を一緒にしてアップされる画像が話題になっており、それを真似て、私たちも環境課のFacebookページや彼らのグループのFacebookページに拡散用に作成。広報の一環です。

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そしてこの第一回のあと、みんなで話す中で、グループとして継続的な活動ができるようなスタンスがよいという意見まで出て、まずは付いたグループ名は「Eco Luciérnaga」(Ecoはもちろんエコ、Luciérnagaはスペイン語で「蛍」という意味。任地Yantzazaは現地の先住民族語で「蛍の谷」という意味の街の名前なので、蛍はYantzazaの象徴。そこから取っています。)、悪くない名前です。こういうのがひとつひとつ彼らのモチベーションにつながっていけばいいなと思います。

みんなで話す様子。オルランドも加わって。

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やはり上から言われたことだけをやる、自分が良ければ良い(これはまだまだ先進国に比べて国が経済的に貧しいからということなのか、基本的な性格か、いろいろな側面があると思うけど)などなど、そういう雰囲気が強いこの国で、こういうような自由闊達な活動が自然とわきあがるなんて、正直私は思っていなかったので、エクアドルの最南部の田舎街にも、新しい風が吹いていくかもしれません。田舎街と言っても、以前に比べたら街はどんどん大きくなっているんだろうなと感じます。人口も増えているだろうし、たくさんの物も流通している。最近のSNSやインターネットの普及で海外の動きを見たり、実際に海外に出たりそういう人も多くなってきて、これからのことは想像もできませんが、人も街もこれからもっともっとどんどん大きく成長していくのだろうなと感じます。

エクアドルのバナナとサチラ族

 エクアドルは何を隠そう、バナナの輸出量が世界一の国。輸出量が1位といえば、バラの花も世界一らしいです、エクアドルは。特にシエラの地域では、道端でバラの花を売っているのをよく見る気がします。ですが、今回はバナナについて。

私が住んでいるアマゾン気候の地域でももちろん作られているバナナが、エクアドル国内の中ではコスタと呼ばれる海岸沿いのあたたかい気候でのバナナ栽培は規模が異なり、エクアドルでもっとも栽培されている地域です。

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ついている一房一房にかけられているビニールや木が倒れないための竹の支えはすべて手作業。大変な仕事です。ちなみにこの1本のバナナの木に成る一房が収穫されたら、その木はそれでおしまい。まわりに生えている他の木がまた房をつけます。

 

そういえば日本でもスーパーでバナナを買うときに「エクアドル産」の文字を見かけたことはあったかな~と感じます。食べていたのはフィリピン産が多かったかもしれません。バナナ農場はスペイン語では「banadero」。「バナデロ」と読みます。そんな中、驚くことに日本の反対側のこのエクアドルでバナナ農園を経営されている日本人の方がいます。

その名も「田辺農園」。経営者の方は田辺正裕さんという方。通常時500人から、忙しい時期600人という総従業員数のこの田辺農園では、田辺さんを含めて経営管理で日本人が3人ほど働かれていますが、それ以外はみなエクアドル人です。エクアドル×日本外交100周年記念行事にも実行委員長として関わられていた人物で、隊員にもとても有名な方です。2年の任期中にエクアドルの隊員は一度は訪れるであろう場所です。現在は近隣に隊員がいるので、彼が中心となり、いつもボランティアの田辺農園ツアーの取りまとめをしてくれています。

 そのバナナ農園がある場所は、サントドミンゴ・ロス・ツァチラ県という県のコンコルディアという州。

地図だとこのあたり。キトの西側に位置します。「サントドミンゴ・デ・ロス・コロラドス」というあたりです。

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このあたりはキトから車で4時間ほど、また、最大の都市グアヤキルにも比較的近いため、コスタと首都の間を結ぶ道も走り、特にこのコンコルディアがある県の県都サントドミンゴは人々も車も行き交い、物のやりとりや仲介という行為が自然と発生する大きな街です。

農園が位置するのは、コンコルディアのバスターミナルから車で40分ほど走ったあたりでした。

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ほんとに立派な田辺農園のバナナ。

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手と比べるとこんなかんじ。

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日本のスーパー向けには小柄なバナナと決められているらしく、大きなものは規格外出荷はできず、すべて肥料に。

ということで可能な限りの有機栽培を行う田辺農園では、3種類の肥料を使用します。出荷できないバナナを発酵させる肥料。

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ミミズコンポストにより栄養のある土を作る手法。

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肥料を作る過程で生成される液体を集めて液肥として使うもの。説明してくれた彼は、ここ田辺農園で一からすべて学んで今やベテラン感を醸し出していました。

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エクアドルにおける労働者層「trabajadores」と呼ばれる人々。主に肉体労働をする人々です。もちろんバナナ農園においては欠かせない労働力ですが、市役所にもいます。市役所同様、通常短期契約なのが一般的なように思われますが、この田辺農園ではみんな長期契約だし、お給料は他のバナナ農園に比べて少し低めな部分もあるようだけど、福利厚生の面で満足している方が多いため、一度ここを退職してしまってもここがよかったと戻ってくる人も多いそうです。一番はお給料の振り込みが遅れないこと。給料振り込みが遅れるってどういうこと?ってかんじもしますが、エクアドルではふつうのこと。給料日はあってないようなもの。毎月市役所でも同僚はみんなこそこそとお互いに振り込まれたかを聞き合っています。
食堂もあります。しかもおいしいごはん。この日いただいたのは、通常のものより少し豪華バージョンにしてくださったとのこと。

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バナナの収穫から梱包まで。

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園内にたくさんあるレーンを通って、園内に4つある梱包作業までを行う作業場にバナナ運ばれます。

それをしっかりチェック。

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洗って房ごとに切る。

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ここで出荷用の一房にカッティング。

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しかし、上のかごに載せられたバナナは規格外で、出荷はされずすべて肥料になるバナナ。

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大きな水槽。この水槽も毎日洗うらしいです。

そして最終段階。田辺農園のシールが張られます。

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梱包。

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番号などで、どの人がどの部分で扱ったものかがわかるようにマーク。エクアドルでここまでやるのは大変だと思いますが、しっかりした品質管理が伺えます。

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田辺さんのお父さんもエクアドルで農業をされていたそうですが、バナナ事業を始めたのは田辺さん代からとのことで、まったくの素人のところからバナナ栽培を始めたらしい。

エクアドルの土はとても良いらしく、放っておいてもいろいろできてしまうため、エクアドル人はあまり土壌改良や、さらに良いものを収穫するための試行錯誤などはしないらしい。

エクアドルのバナナ農園マップを使って説明してくださる田辺さん。

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エクアドルで権力を握る卸商社の財閥問題などなど、いろいろな背景が絡み、現在は日本の企業と田辺農園さん自体が直接輸出入のやりとりを行っているそうです。

ここエクアドルから16,000キロ離れた日本に、エクアドルのおいしいバナナを届けてくれている田辺農園さん、見学させていただきありがとうございました。

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とってもすてきな風景ですが、暑い太陽とバナナの下で毎日働くたくさんのエクアドル人と数人の日本人のとてつもない努力により、エクアドルの裏側の日本まで届けられるバナナ。バナナに限ったことではないけど、普段は目に見えない部分への感謝の気持ちを忘れない人間になろうと、改めて勉強になりました。

バナナ農園の真ん中で、今回訪れたみんなと。

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そしてこのサントドミンゴ周辺には「サチラ族」という先住民族が生活しています。

こんなかんじ。サチラ族の男性は髪の毛を中心部分でまとめ、その部分を植物を使って赤く染色しているのが何よりの特徴。

f:id:reikomiyahara:20190325063023j:plainこれが髪の毛を赤く染めるために使用する植物。

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私たちにも体験させてくれます。

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市の中心からわずか車で20分ほど奥に入ったあたり。今回見させてもらったのは、2時間ほどで彼らが住む周辺の木々や植物をどのように日常生活に利用しているか、彼らの服装、彼らの住居や人が亡くなったときの習慣などを旅行客向けに説明して回る、わかりやすく構成されているものでした。とてもおもしろかったです。

男性用の服。

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女性用の服。

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音楽と踊りはやっぱり大切。f:id:reikomiyahara:20190325070719j:plain

お清めに使う儀式のセット。

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やり投げ的なあそびを使っての娯楽。

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お料理するとき。甘くないバナナをすりつぶして、ごはんに添えます。

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家族が亡くなった時の棺。棺にくくられる紐がちぎれると(通常2~3週間ほどとのこと)、死者の魂は成仏したことになるらしい。たまにちぎれないこともあるらしい。

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このツアーにもバナナ農場の見学とセットで来たかったものだったので、今回、訪れることができてよかったです。

サントドミンゴの街をみんなで散策。

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大きな街だけに高台からの夜景もとってもきれい。

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そしてそして、2017年度1次隊の現職参加組5人の同期が帰国しました。無事に日本に着いたとのこと、ほんとに何よりです。改めて1年9か月おつかれさま。一緒に彼らとエクアドルに来られて切磋琢磨することができました。世界中でもどんどん現職参加組の帰国報告が始まっています。

今回の最終報告会は、なんだか自分が3か月後このような報告をすることができるのかという不安ばかりが募る報告会傍聴となりました。

そんな中うれしい出来事も。キトから帰ってくると、活動の件で進んでいないと思っていたことが意外に進んでいたりして、私がいない間にもカウンターパートのオルランドや同僚が手伝ってくれているのをすごく感じました。同僚のディエゴも新しいアイディアをどんどん出してくれています。彼から学ぶこともたくさん。形になるかはわからないけれど、まずはやってみるのみ、です。

そして今日、3月24日はエクアドル全国統一地方選挙の日。これからの5年間、各自治体を統括する体制の礎となる人物が決まります。キトから帰ってきて、最後の追い上げイベントにも拍車がかかり、それぞれの集会所から近い私の部屋は夜遅くまで、音楽と演説が響き渡っていました。おかげで安眠できず寝不足。いま現在、開票結果速報がラジオから流れています。そんなこんなで果たして選挙の結果はいかに…。

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エクアドル2017年度1次隊同期、現職組の帰国報告会後の集合写真。3か月後、私たちも追いかけます。それまで残りの活動がんばるぞ。