近況

さて、帰国まであと約70日ほどになったようです。

最近も前回に書いたように、小学生7年生への社会科見学の活動、その準備のお手伝いと手続き、事後処理、同僚とのパトロール、大掃除イベントの調整などで時間を過ごしています。

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ここのクラスの先生はカメラを持っていて、この日の様子を写真におさめ、学校のFacebookページに載せてくれていました。翌日のアンケート実施時にもみんなと写真を撮ってくれました。

3回目の掃除イベント。

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途中のパンとコーラ休憩タイム。途中の差入れタイムもエクアドルでは絶対に欠かせないスタイル。

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途中で市役所の同僚が大きな大きな蛇の死骸を見つけ、みんなで見守る。

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この同僚は市役所の評議員さんで、市役所の中でも割と重要なポストです。彼が今回参加してくれたのは大きかったと思います。

4月19日金曜日はエクアドルは祝日でした。「セマナサンタ」というキリスト教関連の特別な日。英語で言うイースター、キリストの復活祭です。キリストが生き返った日ということらしい。

食べ物という点では、「ファネスカ」というスープ(豆や野菜などをたくさん煮込んだスープ)を食べたり、19日の翌日には断食をしたりなどするようです。断食に関しては人それぞれ。しっかりやっている人はやっているけど、周りに聞いた印象はみんなバラバラというかんじの印象。もちろん任地にもカトリックだけではなく、他にもいろいろな宗教を持っている人もいます。

「ファネスカ」。

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金曜日が祝日で、土曜日曜と3連休のため、今回はテナという街とリオバンバという街にあそびに行きました。

テナという街は任地ヤンササよりもさらに北、首都には近くなり、ナポ県にあります。任地同様オリエンテのアマゾン気候に属する地域です。任地よりもさらに湿気が多いかんじでした。

ナポ県の位置。

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キトに近いだけあり、観光業が少し盛んなので、アマゾンツアーがあったり。ということで、1日参加。本当は村のコミュニティに夜泊まるツアーも組み込もうと思ったのですが、途中から雨が激しくなり、体も冷えてしまったので、やめて1日のみにしました。

カノアでの川(ナポ川)渡りはとても気持ち良かったです。

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任地同様のジャングル感も。

動物保護区。

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バクがいた。

カカオを収穫しています。

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先に進むと小さな湖が、ガイドさんがお肉を投げると、なんとワニが出没。

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今は雨季なので、大雨に降られましたが、それもそれであり。

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夜、街を散策していると、セマナサンタの行進が。

キリストが磔にされるまでを演じながら、みんなろうそくを持って行進。やはり宗教心は偉大です。

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夜ごはん。隊員にも人気のエクアドル料理。スープはほんとにラーメンのスープみたいです。

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でも今回テナに行ってみて、オリエンテだったらやはり任地が一番過ごしやすいのかもしれないという結果にもなりました。オリエンテの中でもテナやマカスにはカビが生えますが、任地では生えたことないし、雨は多いけれど、あわせてさわやかな気候でもあります。

 そして翌日はテナからバスで5時間ほど、今度はリオバンバという街に。ここはシエラの街。標高もぐんと上がり、気候も寒いです。

リオバンバはシエラの街の中ではとっても大きく、エクアドル全体で見ても、国のかなり中心に位置する都市なので、ハブ的な街です。

山岳地帯にも近いので、インディヘナの数も多く、夜歩いていると、そしてレストランに入っても、インディヘナの子どもたちの物乞いが多かったのもとても印象的でした。任地よりかはるかに貧富の差を感じます。歩いていると「中国人が来た!」とつぶやきながら、インディヘナの子どもや大人(たいていは家族で居る)が私たちに声を掛けてきます。そしてお金をくれという行為や彼らが売っているガムや飴を買えと言ってきます。そしてそれらには応じずに足早に歩くと、それだけで悪口を言われる。なんだかな…というかんじですが、これが貧富の差なのでしょうか。

任地や任地周辺の街ではここまでのことはないので、やはりインディヘナが多い山岳地帯での大都市周辺とその周りの村との貧困差問題は大きいということなのかなとも思います。

任地では、たまに市役所に小学校1年生くらいの子が学校が終わった午後に、カーニャ(caña=サトウキビ)などを売りに来るという場面は多々あります。これも児童労働の一種になります。この前も首都キト周辺の物売りへの児童労働に関してはニュースで取り上げられていました。とまぁいろいろな場面があり、これもまたここの日常であり、任地のみんなにとっては当たり前のことなのです。

 夜のリオバンバ。

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ここは観光用の電車も通っています。

そして帰りはまたまた長旅のため、日曜早朝にリオバンバを出て、4時間かけて、オリエンテの街マカスへ移動。この途中にはSangay(サンガイ)国立公園の横を通る国道になっており、天気は良くなかったですが風景は壮大。f:id:reikomiyahara:20190425020545j:plain

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そしてマカスに到着後はそのまま南下して任地へ帰還。12時間の旅になりました。やはりいつも思うけど、こうして国内を移動するだけでここまで違う気候や風景、植物が見れるのは本当におもしろいです。エクアドルの魅力。

 任地では任期終盤戦になって、日本語を学びたいという男の子に出会い(はじめはこの子のお父さんとバスターミナルで知り合い、そこから話が始まったもの)、市役所の部署で週に2日教えることになりました。

活動も最後の方になってきたので、どこまで何ができるかわかりませんが、できるだけ最後まで任地の人々に関わっていこうと思います。

そして、先日の市長選ですが、当選した人物は「Matrin Jimenez」という人物。レインボーカラーをイメージカラーとした、インディヘナ民族からの支持を多く得る政党から出馬した人物でした。

私は正直彼が当選するとは思っていなくて、また、家族も支持する人物ではなかったので、結果のラジオを家で聞いていたときは少し衝撃。この結果放送は、各投票所ごとに票数が発表されるため、ラジオを聞きながら、だいたい足し算していって、勝っているか負けているかを予想しながらというかんじでした。

投票日翌日、家族はもちろん、市役所の同僚たちも選挙に関わっていた人々は本当にみんな感情が分かりやすく、特に負けてしまった候補者を応援していた人々は少し元気がない、そんな静かな雰囲気に包まれていました。

正直エクアドルの選挙、政治は日本以上にお金のニオイがプンプンします。日本よりわかりやすくて、市民に直結しているというだけかもしれないけど、それでも格が違います。なので、少なからずみんなそういう問題をはらみながらも選挙活動を行っているという想像は難しくありません。今回当選した人物もその一人。彼は本職は獣医さんなので、田舎で酪農を営む人々も候補者に巻き込んでいたようですが、農村地域の住民たちに莫大な数の牛を贈呈したり、家畜用の注射を贈呈したり、ということがあったようです。それによりさらに農村地域の票が彼らに集まったと言うことのようです。それがふつうに市役所で話され、当選したからにはそれを事実として受け入れるエクアドル人たち。この国にいると、これはよく隊員同士でも話しますが、改めて「お金で何でも解決できてしまう、お金がある人が一番強い」「権力社会」という社会構造をとっても感じるし、それが市民の生活に直結していることを強く感じます。だからみんなも市長選に情熱を持って関わるのです。一番は彼ら自身の利益のために。

市長就任式は5月14日。この日で最後になってしまう同僚も多いです。こうやって、市長が変わることで、市役所のメンバーもその派閥勢に一新する。メンバーより、それもエクアドルでは普通のことです。私にとっては新たに入ってくる新市長派閥のメンバーより、現市長派閥のメンバーのほうがより長く一緒に顔を合わせていたことになるので、少し寂しい気もしますが仕方ありません。ということで、ボランティアは帰国前に任地の配属先で最終報告会を行いますが、私は通常だと公式には6月半ばになりそう、でもその時期にはすでに新たな市長勢が到着し、わりとバタバタし、知っている顔も少なくなっているのでは…という思いから、現市長政権の間に一度非公式に最終報告会を設定することにしています。もちろん6月にあくまでも正式には行います。エクアドルなので、どうなるかはわかりませんがまぁそんなかんじで準備出来たらいいなと考えています。引き続き、残りも健康安全第一で過ごします。

ではまた。