エクアドル的クリスマス

エクアドルに来て、2回目のクリスマス。「Feliz Navidad」(メリークリスマス)と人々と挨拶を交わす時期が来ました。

とにかくいろいろな場面すべてにおいて、見た目を飾り、見た目と形式(のみ?)に重きを置く傾向があるエクアドル。クリスマスも飾り付けには気を配ります。ということで市役所で開催されたのが、部署対抗の飾り付け大会。一応クリスマスの飾り付けとともに部署の整理整頓がされているかのチェックも総合的に採点され、各賞が選ばれる。選ばれた部署にはのちに賞金やプレゼントがあるとかで、私の部署も参加することに。でもこれが知らされたのは審査が入るとかいうわずか1週間前。1週間前に何もないところから、みんなで材料を持ち寄ったり、必要な物は買ったりして飾り付けが始まりました。これがエクアドル流、前から計画するということがないため、きっと1週間前であっても知らされたのが良い方なのかもしれないと思うべき?なのかもしれないけど、参加する部署は仕事そっちのけで飾り付け。

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これにはほんとに「?」というかんじで、私が学校訪問に行くから抜けると言うと、「手伝ってほしいのに」みたいな雰囲気になってしまったり、上司はJICAの寄稿依頼の締切を無視して、この飾り付けの話し合いを優先させたりと、ほんとに目の前のことしか見えなくなると他のことを一切考えないというかんじで、改めてエクアドル人について謎が深まる1週間でもありました。ほんとはイライラしても意味がないのはわかってるんだけど、それでもやっぱり思考回路が違いすぎて、腹が立つということも多いです。そして他の都市の市役所の環境管理課で働く環境教育メンバーたちもこの1週間ほぼ同じことになっていると言っており、やはりこれがエクアドル人の普通だと確信します。

うちの部署は一応廃棄物管理課ということでできるだけエコに作り上げることに。最初はペットボトルでツリー作ろうとか提案したりもして、反応はよかったものの、何せ時間がないっていうことで却下され、あとから必要な素材を買ったりしていました。その時点で「全然エコじゃないじゃん…」と思ったりもして、最後の方は私はまったくやる気もなくなり、活動とは無関係だし、必要に応じて手伝いだけにしました。時間があれば、しっかり計画すればできることもあるのに、それをする慣習がなく、計画の必要性を感じている人もいないので、これがエクアドルということにしておきます。f:id:reikomiyahara:20181220011709j:plain

ツリーのとなりは、「pecebre」と言って、キリストが誕生した時の様子を表現するミニチュアの置物。これもここではツリーと同様に必ず飾られます。
そして審査当日、市役所が用意した数人の審査員が各部署を周り、審査シートでチェック。これもここの形式を重視した結果なのでしょうか。他にもっとやるべき仕事があるだろうと私からは思ってしまうけど、一人でそんなことを考えてもしょうがないので、その場をたのしみました。

みんな心なしか赤を取り入れたコーディネート。ここでも見た目をこだわってきます。

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そしてうちの部署はなんと2位に選ばれました。みんな飾り付けがんばってたので、よかったよかった。

一応記念写真。

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街はお祭りモード一色。1週間前にはステイ先の家族の女性陣とその友達(いつも私をグループに入れて女子会を開催してくれる。)の夕食会。今週は部署で夜にごはん会を行いました。

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そこでエクアドルでも行われるクリスマスプレゼント大交換会。通称「Amigo Secreto」。「秘密の友達」という意味。日本ではよく音楽をかけて、音楽が止まったところで交換とかありますが、ここでは通常事前にグループ内で名前が書かれたくじを引いておいて、その相手が私の「Amigo Secreto(=秘密の友達)」ということで、その人にあげることをイメージして、プレゼントを買います。そして交換するときは一人一人自分が贈る人の特徴を言って、誰がその人のプレゼントをあげる相手なのかをみんなで当てて、ぐるぐる回していきます。が、しかし、このごはん会には結局全員は現れず、くじを引いていた人も数人現れず。そして私のAmigo Secretoも現れず。結局相方がいない同士で交換しあったりして、事なきを得る。うん、これもエクアドル流。「その人のことをイメージして買った意味ないやん…」とかそういう消化不良な思いは抱いていられません。謎だけど、まぁ、いいです。

定期訪問している学校のクリスマスイベントに少し顔を出したり、最終処分場で働くリサイクル業者主催の昼食会にお呼ばれしたりして、やはりキリスト教色が強い所でのクリスマスはお祝いモードになります。踊り、豪華なごはんを振る舞うなどなど。

そんなエクアドル的クリスマス週間でした。

市役所の受付の女性にあげた折り紙サンタ。受付に飾ってくれています。

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中央公園広場も点灯式を行いました。f:id:reikomiyahara:20181220010811j:plain

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点灯式前には市役所で行進を行い、広場で各学校の子どもたち、高校生たちの歌やダンスの発表会があって、無事点灯。いつになっても発表会が終わらず、点灯されないので一度家に戻って休んでたら、点灯されていました。

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これは学校イベントでの様子。

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ちょうど前日彼らに折り紙のクラスをしたばかり。色を塗りだすと夢中になり、何よりも大切な休み時間まで残ってみんな色塗りしてくれました。

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そして、1ヵ月ほど前から日本語クラスを始めました。市役所で働く同僚の妹Salomé(サロメちゃん)。1、2回やって飽きて終わるかなと思っていたけど、今のところまだ楽しんで勉強してくれています。ひらがな、カタカナ、自己紹介、これは何?と質問し、それに答えるというところまで1ヵ月かけて進みました。すごいね!

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