podocarpus

今回は最近訪れたポドカルプスという国内の国立公園について書きます。

このポドカルプス国立公園は、私の任地があるサモラチンチペ県と隣の県のロハ県、2つの県にまたがる大自然を保護した国立公園です。ちなみにポドカルプスという名前は木の名前らしい。

 サモラチンチペ県側、ロハ県側ともにどちらの県からも公園入口があって、サモラチンチペ県側から入ればエクアドルのオリエンテの気候と景色を、ロハ県側から入れば、エクアドルのシエラのそれらをたのしむことができる、というスポットです。公園内には様々なコースがあり、動植物、展望台からのきれいな景色、サモラチンチペ県側から入ると川やたくさんの滝に出会うことができます。また奥の奥のほうには大きな湖もあるようで、とにかく広大、雄大です。湖までたどり着くためには、2泊のキャンプコースとかなので、もちろんキャンプマニアにはもってこいのコース、それはそれはキツイんだろうなと思います。

 

前回のブログに書いたように、11月のはじめにあったこの前の連休を使って、ロハ県側の入り口から遊びに行くことになりました。こちらは入り口までの交通の便が良く、ロハのバスターミナルからバスで50セント、20分ほどで着くことができます。ロハ市はすでに市内で標高2000メートルほどになりますが、そこから登っていくので、まぁ標高も少しずつ高くなっていきます。ということで気候も涼しい、雨とか降ると寒いというかんじだと思います。それでも歩いているとけっこう汗ばみました。国立公園全体の入り口から保護区内の遊歩道があるコースの入り口まで8キロあるということで、しかも標高2000メートルで登り坂、できればタクシーで行ったほうがよいと入り口のスタッフには言われたけど、ちょうど見つからず、とりあえず歩くことに。40分ほど登り、2キロを過ぎたあたりでちょうどタクシーに遭遇することができ、そこから車でさらに7分ほど登り、やっと遊歩道コースの保護区内入り口に到着。

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そこからいくつかコースがありますが、今回はいくつか簡単に回れるコースを組み合わせて、合計2時間半ほどで出てきました。

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景色はやはりシエラ。前日に雨が降ったりもしていたので、湿っぽいかんじもありましたが、高山地帯というかんじの景色。一番高台からの景色、きれいでした。保護区内から出てきて汗をかいたあとの高山の風はとても寒かったので、やはりここはシエラだなと思いました。

 

 そして先週、意図せずにも偶然土日でサモラチンチペ県近隣に住む仲間とサモラ側からポドカルプスに入ることになり、ポドカルプスのサモラチンチペ側からたのしむことができました。

となりのロハ県から同期1人、上のモロナサンティアゴ県から先輩1人という組み合わせ。こちらのほうの入り口はバスターミナルからタクシーで15分ほど、それでもタクシー代はエクアドルは日本に比べたら全然安いので、15分乗って4ドル、3人で乗ると1人1.5ドルしないという、そういう相場です。まぁこれはもちろん任地のような田舎、大都市からは離れた市ではそうですが、キトやグアヤキルといった大きな都市は私達ボランティアからしたら&きっと市民にとってもけっこう高い。イベントと重なるとぼったくられたりもするので、都市部のタクシーはどうしても使わなければいけないこともあるけど、私はあまり好きではありません。

話を戻して、無事サモラ側の入り口に着き、またそこから2,30分登り、こちらも保護区内の入り口へ。お兄さんに説明してもらい、今回は3つのコースを組み合わせることに。いろいろな動物の調査のため、公園にはカメラが設置してあって、それらには熊やヤマネコのようなタイガーの少し小柄バージョン、猫との中間のような野生の動物も映り込むことがあるということで、その写真を見せてもらったりもしました。

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サモラ側からのコースはやはり滝や川や植物も任地と同じ、熱帯に植生するようなものが多く見られました。

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とても晴れた良い天気の日だったので絶好の滝日和、川日和でした。入り口でお兄さんにここの保護区内の水はすべて飲めると言われ、「まぁ必要ないかな」と軽く考えていたら、思った以上に水の減りが早く、結局私は水を飲んでみることに。一番きれいな湧き水スポットでペットボトル1本分を汲み、ごくごくと飲んでしまいました。お腹にくることも覚悟していたけど、その後特になんともなりませんでした。よかったよかった。エクアドルでもほんとにきれいなお水はそのまま飲めるということがわかったかな。

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全長30メートルという滝スポットと川の流れを近くで見れるスポットまで行き、少しゆっくりしたり、水に入ったりして帰還。

エクアドル、特に任地のほうでは、休日や時間があるときに家族や友達で「滝、水辺に出かけ、そこで遊ぶ」というのがとても一般的な、そして一番人気の「リラックス」方法。「水辺でチャプチャプ遊ぶ」というのを表現する動詞は「bañar」と書いて「バニャール」と読みます。ちなみにこの動詞は、「お風呂に入る、シャワーを浴びる」という意味でも使います。

2つの県からのポドカルプス散策はとてもおもしろかったです。特にサモラ側からは時間と機会があれば私はもう一度行ってみたいと思えるすてきなバニャールスポットでした。

この週、サモラ県の県立記念日ということで、街はにぎわっていました。夜もお祭り。

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サモラ市の街中。

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いつも思いましたf:id:reikomiyahara:20181116062016j:plain

いつも思いますが、やはりエクアドルの4つの気候帯それぞれの多様性はほんとうにおもしろい、自然豊かな国です。