連休とクエンカ

先週末、エクアドルは連休でした。土日が重なって4連休。

連休初日は午後まで家でゆっくり。お昼ごはん用に畑にユカイモ(キャッサバ)を取りに行くというので連れて行ってもらい、一緒に収穫。パティとその息子のアドレアン(5歳)と一緒に。

ユカイモの収穫。

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パパイヤの収穫。

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そしてお昼ごはんを済ませてから、今回は前回のブログで紹介したビルカバンバに他の街から同期隊員が遊びにきているということで私は1日だけそこに合流し、翌日みんなでポドカルプスという国立公園へ行ってみることになりました。このポドカルプス国立公園は、ロハ県と私の任地があるサモラ・チンチペ県にまたがる大自然を保護した国立公園ですが、この様子はまた今度詳しく書こうと思います。

 

今回の連休は、南米版「お盆」である「el día de los difuntos」(故人の日)とクエンカという街の独立記念日がくっついて、さらに土日と重なったもの。

ここエクアドルでもこのお盆の日にはみんなお墓に行って、故人を供養します。お花を供え、ろうそくを灯し、お墓でみんなでごはんを食べたりします。故人たちとピクニックをするようなイメージっぽいです。そしてこの時期には「colada morada」というたくさんのフルーツを煮込んで作った甘めの飲み物と「guagua del pan」という人形の形をしたパンを食べる習慣もあります。連休前にステイ先でもcolada moradaを飲みました。colada moradaはいちご、ぶどう、パイナップル、りんごなどなどたくさんのフルーツを一気に煮込みます。お砂糖とシナモンは作る側の好みになり、私はこれまできっとそこまで甘すぎるものにあたったことがないので、いつもおいしく飲んでおり、けっこう好きです。でも人によっては甘いものにあたっているのか、ジャムみたいで甘すぎて飲めないと、隊員の中では好みが分かれます。国立公園からの帰り、ロハの街の中心にはたくさんそれらの出店が出ていました。colada moradaも出ている出店によって、すべて味が異なり、甘さ控えめのもの、酸味が効いているもの、シナモンの風味が豊富なものとほんとに作っている一人一人によって、それぞれ味がちがいます。

 ロハの街のたくさんの出店。

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そしてこの次の日からは、私たちが語学学校に1ヵ月通うために1年ほど前に滞在していたエクアドル第三の街・クエンカで行われるクエンカ祭りへの参加のために移動。ロハからバスで4時間半ほど。ロハからだと近いなと思える移動です。このクエンカには日本人会というものがあって、今回はその関係で、私たちは音楽隊の演奏を行いました。新隊員さんもいて、はじめましての方も多い中、コーラス隊や楽器隊も新たなメンバーが加わり、エクアドル協力隊による音楽隊はより大きなグループになっています。演奏も無事終了し、クエンカに一泊して任地へ帰ってきて、連休終了。

クエンカのおすすめ楽器屋さん。彼はLuis Gonzalez(ルイス・ゴンザレス)さん。ルイスは名前、ゴンザレスは苗字、日本で言う「鈴木一郎」さん並みにどちらもエクアドルでは相当一般的な苗字とお名前です。

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ケーナという民族楽器の縦笛。

店構え。

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やっぱりいつ見てもきれいなクエンカの中央に位置する教会。

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今回は中にも入りました。

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パレード。

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川沿いで練習する音楽隊仲間と私は当日合流。こうやって音楽隊はいつも前日当日に合わせてそのままぶっつけ本番ということもよくある。

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昨年はいろいろなつながりが重なり、このクエンカ祭りにも日本の文化紹介ブースや大使館のブースが出展されていましたが、今年は音楽隊のみになりました。それでも2年エクアドルにいるうちの2年連続で、同じ時期にクエンカに来られて、イベントにも参加することができました。

クエンカ泊の夜、何人かでベトナム料理屋さんへ。そこのフォーの味に、南米にはないアジアのやさしい味が一層体に染み渡りました。先輩隊員の知り合いにこのベトナム料理屋さんの近くでお店をやっている日本在住歴20年ほどのおじさんがここクエンカにもいて、会うことができました。お店の名前は、その名も「大阪ラーメン」(oosaka ramen)。かなりの日本通で相当日本語を誰かと喋りたい欲に駆られているかんじがすごい伝わってきたし、「うちに遊びに来て来て」というなんとも言えないゆるい雰囲気と関西弁がかわいいなと思わせる、そんなおじさんでした。日本のラーメンの味と、日本の本来のお寿司を知っており、ここで出すラーメンの味は「日本ほどおいしくはできない、ちょっと違うよね」、「お寿司も日本のものとは違い、コッチにうけるように改良しているから」と本人があっさり認めているあたりも憎めないかわいらしいかんじでした。そのおじさんに会って、ベトナム料理屋さんでお話しして、お別れ。

 最後にクエンカでずっと行ってみたかった「Turi」(トゥリ)という見晴らしがとっても良い場所へ。

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さてさて今月末には少し大きめのイベントが2つ重なっています。1つは私の任地Yantzazaで環境部会を開催しようということになり、現在開催側としてカウンターパートなどとスケジュールを調整中です。もう1つは今月ロハの独立を記念して行われるお祭りへの日本文化紹介ブースの出展。現在、恒例の書道、浴衣の着付けを出展予定、音楽隊もできたらいいなと企画中。

各ボランティアにも参加とお手伝いを募っているところです。このロハのお祭りへの出展は今年が初めてで、昨年このお祭りに遊びに来てからというもの、来年は出展側として参加できたらいいねと同じ南部隊員の同期とずっと話していたこと。少し前に主催者であるロハ市役所の担当者に直接交渉に行き、快諾してもらったチャンスです。ロハ市役所担当者とのやりとりもしながら、任地で環境部会の準備と少し慌ただしくもありますが、無事に終えられるといいなと思います。環境部会、ロハ祭りともにどちらも、来てくれる他のボランティアにとっては私は招致する側ということで、果たしてどうなるのかな~。この様子もまた報告していきます。 

任地のお墓。スペイン語では「sementerio」。

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お盆後のお墓はごみがたくさんでした。連休に入る前にはお墓に臨時でごみ用のコンテナとタンクを設置しなきゃと、とうちの部署に話が舞い込み、カウンターパートであるホアンカルロスはいろいろな部署と連携しながら設置を進めていました。設置する気配がなかったら私から提案しようと様子を伺っていたけど、連休前日ギリギリとはいえ、ホアンカルロスがちゃんと仕切ってやっていた様子だったので、何も口出しはせず確認だけにしました。それでもみんな夜にお参りに来るというのもあり、ごみは散乱。連休明けはここを掃除してくれる職員を配置することから始まりました。

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お墓は上のほうは少し高台になっているので、任地を流れるサモラ川を上から眺めることもできます。

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