養蜂家デビュー?

活動は通常どおり、週に何回か学校へ行ったり、同僚の仕事について行ったりしています。先週やったネイチャーゲームのひとつ、動物当てクイズ「私は誰でしょう」は意外と盛り上がり、みんな一斉に手を挙げて、叫んで熱中して参加してくれました。私もたのしかったです。こういう元気さはすごくいいです。人の話何にも聞いてない、落ち着かないとかいろいろあるはあるけど、たのしんでくれているのを見ると、準備してきてよかったなと思います。

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ごみ拾い。

f:id:reikomiyahara:20181030063059j:plain 先週のお話。先週半ばに、同僚のマヌエル(2人目のカウンターパート、現在最終処分場の責任者として処分場へ常駐、今はたまに会う位で、友達というかんじ。)に「蜂蜜の収穫に招待するから、金曜日に休みを取ったらいいよ。」と言われ、金曜日に休みを取り、彼の畑へ連れて行ってもらいました。マヌエルは自分の畑を2つとその他にも、他の同僚が持っている広大な畑にもたまに出向いています。彼は、大学で農業専攻なのもあり、また、その後も農業経験も豊富なのか、農業大好きで知識も技術もたくさん持っています。市役所の知り合いが彼にアドバイスをあおぎにくることもあります。そして少し前から野菜と果物の栽培だけではなく、養蜂にも手を出しており、大事に大事に育てているようです。

 朝の待ち合わせには失敗し、家でゆっくり過ごそうかとも思いましたが、こういう風に相手の行動が読めず、待ち合わせができない、コミュニケージョンがなかなかうまくいかないことはよくあることです。他の同僚に相談したりしてたら、まぁなんとか無事に会うことに成功し、彼の畑へ。畑と言っても日本のような平らな畑が一般的な訳ではなく、ここではもちろん平らな畑もありますが、同様に山の斜面にいろいろ栽培している形で森のようになっているそれを畑とも呼びます。バナナとかフルーツとかアボカドとかの木そのものを植えているので、斜面でも十分(適している?)というかんじです。なので畑に行く道も山登りのようになりながら行くこともノーマルです。マヌエルは2つ彼自身の畑を持っていると書きましたが、1つは平らな畑、もう1つの今回招待してもらったほうは山の中にありました。とはいえ、街の中心からはバイクを飛ばして10分ほどの近さ。バイクから降りて、山を登っていくこと15分ほど、彼の土地であるという周辺に着いたらしい。奥に進んでいくと蜂の音がブンブンとだんだん大きくなって、その奥の奥に養蜂の箱が3つありました。

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長袖を数枚、ズボンを2枚、長靴を履いて、他の同僚が貸してくれた専用のマスクを被り、箱へと近づきます。

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葉を燃やして、この煙が蜂たちを落ち着かせ、追い払う役目を果たしてくれるらしい。実際マヌエルが煙をたくさん巻くと、たしかに気持ち蜂が来なくなったかんじがしました。

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この板はスペイン語で「marco」(マルコ)と言うらしい。

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無事1枚のマルコを収穫し、「これはお前が持って帰る分だぞ!」と渡してくれる。

もちろん板はあとでお返しします。

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そして無事に収穫を終え、養蜂置き場から少し降りて、広がる木陰で休憩。雨が降っていたけど、すべて木が覆ってくれていたので、一切濡れず。

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そしてお昼ごはんの時間もいいかんじに過ぎたので、帰路へ。家近くまで送ってもらい、帰還。蜂に刺されることなく終えることができよかったです。マヌエルにも感謝。

すこし余談ですが、彼の長女は中学生で、なんだか最近日本にすごい興味を持ち始めたらしく、私は彼女とメールを始めました。もちろん今はスペイン語でですが、聞くと「ひらがな、カタカナ、漢字」という3つの種類があるということなど、少し自分で調べている感がすごく伝わってきます。彼女にこの前一時帰国で持ってきたキティちゃんのキーホルダーをあげたら、すぐ学校のリュックに付けてくれている様子が写真で送られてきました。

話を戻し、ステイ先の家族もこの板状態のハチの巣から蜂蜜にするためには何がどう必要かはそこまで知らず、絞るのだろうけど、どこからどう始めたらいいかもわからず、結局インターネットで調べながら、見よう見まねで、やってみました。

濾せるように深い入れ物にガーゼをかけて、ハチの巣を少しずつ切って、ひとつひとつ絞りました。14時半くらいに始めて17時頃終了。1枚のマルコからこれだけ採取。

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というか、これだけしか取れないのか…と思いました。もちろん遠心分離機とかの一般的なちゃんとした養蜂家が使っている機械を使えばもう少しはちゃんと採取できたかもしれないけど、とりあえず私がそのときにできる最大限の方法で採取したので良しとします。風味もしっかりあって、おいしい蜂蜜でした。

そしてこの週末は、エクアドル南部隊員でビルカバンバという街に遊びに行きました。すでに私は何度か会っているサモラの新隊員さんの南部へようこその会をロハから少し先に行ったところにある自然がきれいな場所でゆっくりしよう!という会を兼ねて。このビルカバンバには私はすでに2,3回来たことがあり、街自体は小さいのですぐ見終えてしますのですが、それでも何回来ても飽きない、ゆっくりできる良い場所です。

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欧米からの移住者も多く、歩いていて「中国人」と言われず「どこから来たのかな?」と言われるのが新鮮なそんな街。なんでもこの街に前に日本人の支援で建てられた病院があります。オータニコーキチさんという人。街の人はみんな知っています。この方の名前がついた病院だったけど、どんな背景があってかはわかりませんが、前大統領の時代に病院名は変わってしまったとかなんとかかんとか。

おいしいパンもこの街では食べることができます。こういうパンはエクアドル人は作らないし、キトに行かないとこういうパンを売るパン屋さんはないので、久しぶりのおしゃれパンにみんな興奮。

f:id:reikomiyahara:20181030064849j:plainそしてもう一つ驚きの出来事が。今年の3月末にボリビアへ任国外旅行に行った際に、出会った協力隊のドミニカ共和国OBの方。そのときは南米を回っている途中とのことでしたが、最近エクアドル入りされていたようで、そしてなんとここビルカバンバで衝撃の再会。ここに少しの間滞在しているとのことでした。びっくりしました。なんかほんとにおもしろいです。日本にいても知り合えない人もいるのに、こうやって日本の反対側にいて圧倒的に少ない日本人母数の中、意図せずパッと出会える人もいるのは、偶然って不思議です。

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川で水浴びする人たち。この水浴びという行為はここではほんとに楽しむ、リラックスする、そういう行為の一つとして大人もこどもも休日の楽しみ。シャンプーまでするのはどうかと思うけどね。

そしてこの街にも市役所の同僚が一人住んでおり、いつも家へ来い来いと言ってくれていたので、家の場所を教えてもらい、今回初めて訪ねてみました。奥さんと子どもたちにも挨拶ができました。この同僚はフランスで出稼ぎしていた期間があるらしいです。(任地ではスペイン、フランス、アメリカで働いていたという話はそこまで珍しくありません。こちらでこの同僚のように今は市役所で働く人でも、聞くと、工事現場や建設現場での仕事と聞きます。ちなみにステイ先の息子もアメリカ滞在中、家の床を作る仕事をしながら1ヵ月ほど滞在しています。)もちろん彼のように家庭を持って行く人は、10年とかそういう長さで行っているようです。

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ビルカバンバはロハから南東にバスで1時間ほど行ったところですが、その間にマラカトスというもう一つの街が存在しています。これまではビルカバンバに行くのに通り過ぎたことしかなかったのですが、今回この街にも降りてみました。

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教会に行って少しぶらっとして、その後の目的なマラカトスにあるらしい日本食屋。ここの主人と南部隊員のひとりのロハのシニア看護師隊員さんが知り合いということで行ってみることに。彼女が活動する病院に一度診察に来たというこのご主人はもちろんここマラカトス出身のエクアドル人ですが、20年の日本在住歴の持ち主。会話の日本語は習得済。やはり実際に日本に住んだことがあり、それも20年も。私達と話すときはテンポとかやわらかいかんじとかが近くて、それだけで話しているこちらもすごくラク。何かで読んだり目にしただけではなく、体感してもなお、日本という国を心からリスペクトしてくれている、そんな感じがしました。おもしろいな~と思いました。そういうのって自然と伝わるものなんだなと思いました。

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その名も「SUKIYAKAI」。

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日本仕込みのサービスも健在で、そして味も私達全員が「また来たい!」と満場一致の味。そして安い。また来ます。このおじさんにも会いにね。おじさんと写真を撮りそびれてしまったので、次回はおじさんと写真を撮ろう。

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ごはんはエクアドルのパラパラごはん。

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ということで、週末土日を利用してのお出かけ、とても充実していました。

 そうそう、この前あった少しうれしかったことは、となりの部署にいるカルロス。彼は一応副市長ですが、それを感じさせないゆるさと適当さと若さを持ち合わせています。彼にはいくつか日本語の挨拶を教えていたのですが、先日仕事(半分遊び?)でガラパゴス諸島に彼が行ったときに、日本人観光客がいたと。そこで、彼は私が教えた日本語で挨拶し、笑いを取った!みたいなことを言っていました。「おはようございます」「どうぞ良い一日を」と挨拶したらしいです。うん、よかったよかった。

引き続き、昼間は太陽がカンカンに照っています。今週末はエクアドルは大型連休。ハロウィンも少しイベント化され、ここでは「Noche de Brujas」(魔女の夜)と呼ばれているらしい。とはいえ、またエクアドル式にディスコで踊るイベントでしょうか。11月2日の南米版お盆「死者の日」と3日のクエンカという街の独立記念日、そして土日が重なって4日間です。お出かけしたらまたその様子ものちのち。

 そして来年3月のエクアドル全土の県知事・市長選も日ごとに熱を増しています。どうなるのかな~。たのしみです。

 

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この子が着ているグレーのトレーナーは教育省所定の体操着。この体操着か制服でみんな学校に行きます。