Yantzaza1周年

7月でエクアドルにやって来て1年経過~ということを前に書きましたが、任地にやってきたのは2017年の8月10日でした。なので任地に到着したという点でも、先日無事に任地1周年を迎えています。早いなぁ。

先日市役所の夏休みの文化教室も無事に終了。最後の発表会はなかなか盛り上がっていました。急遽、前日に私も先生たちと演奏で参加することになり、1日で合わせた割にはイイかんじでした。曲も先生の一押しのエクアドルでも有名な曲ということで任地の人たちにも好評。私が走り書き程度に書いたカタカナの譜面メモをなぜかすごい気に入ってくれて、メモを再度清書させられ、写真まで撮影しSNSに投稿。さすが芸術家、目のつけ所が理解不能。でも今回の機会とこの合同演奏で、この市役所のアーティストチームと親交を深められたので、よかったし、また他の曲も一緒に演奏しようと私との演奏を気に入ってくれたのでとてもうれしかったです

伝統民舞の幼児クラス。かわいい。

f:id:reikomiyahara:20180817053758j:plain

f:id:reikomiyahara:20180817053255j:plain

伝統民舞の少し大人クラス。

f:id:reikomiyahara:20180817053742j:plain

音楽クラス。音楽は先生たちも含め譜面という概念なしでやっているので、教える側も習得する側もなかなか大変だと思います。

f:id:reikomiyahara:20180817054322j:plain

私も参加。

f:id:reikomiyahara:20180817054307j:plain

最後の子どもたちへの修了書。絵画のクラス分には、インストラクターとしてなんと私の名前を載せてくれました。そして1枚1枚日本語でサイン。こういうのも当日発表会が進んでいる最中にみんなで切って、サインして準備。これがエクアドル式。

エクアドルの子どもたちにしては珍しくとても大人しくて、ふつうはみんな「出来ないから手伝って」とか「私の代わりに描いて」とお願いの嵐の中、淡々と落ち着いて1人で自分の作品を仕上げていたのがとても印象的だった女の子。反応が素直なので、私もコミュニケーションが取りやすかったです。途中からクラスに参加してきたので、仕上がりがギリギリになり、その時は私もお手伝いしたけど、本人から頼まれたことはなかった…!

f:id:reikomiyahara:20180817052306j:plain

絵のクラスがあるときはほぼ1日中文化施設に行っていたので、朝部署に出勤、徒歩もしくは市役所の車を探して交渉、施設に移動。お昼ごはんのためにまたステイ先に戻り、急いで食べて、また市役所の車を探すかバスで移動というかんじの1日の流れでバタバタと過ごしていました。そういう疲れとか、7月に2回ほど遠出をする機会があり、それが原因なのかは不明でしたが、7月後半から8月あたまは珍しく少し体調を崩していました。基本エクアドルのごはんをおいしく食べている私も、そのときは何も食べたくない…と私の胃がはっきりと主張。ほぼ何も食べられずに、危機を感じて、ひたすら経口補水液を作って飲んで、ひたすらリンゴを煮て食べて乗り切りましたが、この前無事に回復し、今は以前のようにお腹も空くし、ごはんがおいしく見えるし、おいしく食べられる幸せを感じて過ごしています。

クラスで仲良くなった女の子が「私が写真撮る!」と張り切り、撮ってくれたなかなかイイお写真。みんなクラスを重ねるごとに懐いてくれたけど、その中でも特に私に絡んでくれた子どもたちと。

f:id:reikomiyahara:20180817052321j:plain

今は、文化教室終了後は、来週に控えた中間報告会(着任後1年を経過する隊員たちの中間発表の場)に向けた準備のため、部署で同僚と冗談を言って笑いながら所内で静かに過ごす時間が多めです。

 7月には、ステイ先のお父さんお母さんが自分たちの生まれた街を訪ねるというので、一緒に連れて行ってくれました。彼らが生まれた街は、ロハからさらに車で1時間ほど行ったところの標高の高い寒いシエラ地域。Oña(オーニャ)という州のpatacocha(パタコチャ)という地区。クイというハツカネズミを焼き、モテという穀物と合わせて食べる習慣を持つ地域の一つです。

家庭で飼育されているクイ。

f:id:reikomiyahara:20180817080551j:plain

お皿にのったクイ。

f:id:reikomiyahara:20180817080210j:plain

お祭り会場のコミュニティ広場と併設された炊き出し場。ここの水は(おそらく)湧き水なのか、そのまま飲んでも大丈夫と言われ、半信半疑で飲んだところ、とても冷たくて、とてもおいしかったです。

f:id:reikomiyahara:20180817042537j:plain

f:id:reikomiyahara:20180817044408j:plain

その中にある教会。

f:id:reikomiyahara:20180817043837j:plain

子どもの頃に時期はバラバラだけどお父さんもお母さんもグアダルーペという任地から車で40分ほどのオリエンテ気候の街に越してきています。この生誕の街訪問が迫った時期は家では回顧するように、家族で昔の話や親戚たちの話をみんなでしていました。なんでもステイ先のお母さんは小さいころ、いろいろな事情でお母さんと離れて過ごしていたらしく、兄弟だけで施設のようなところで過ごしていた時期があったと言っていました。そのときはすでにグアダルーペというオリエンテの街に越してきていたそうですが、オリエンテのインディヘナ民族・シュアル族の友達にお腹が空いたら果物の採り方を教えてもらってみんなで食べてたという話がなんだか印象的だったな~。任地のみんなもそこらへんになる果物を見つける力がすごいという話を前にしたけど、そういう受け継がれた血の流れがきっとあるんだろうなと感じます。

コミュニティ広場の前に広がる小麦畑(trigo)。

 

f:id:reikomiyahara:20180817043522j:plain

インディヘナの少年。

f:id:reikomiyahara:20180817043506j:plain

翌日、お昼からのミサで儀式のようなものを行っていました。

f:id:reikomiyahara:20180817043822j:plain

f:id:reikomiyahara:20180817044424j:plain

毎年この時期にこのキリスト教関係のお祭りがここでは開催されるらしく、その目的にあわせて、それぞれこの土地に縁のある人が集まり、みんなで騒ぐというお祭りでした。縁があるというのは主に家族、親族になるので、ステイ先のお父さんお母さんの親戚の人たちもたくさん来ていました。スペイン語で早く関係性を紹介されるので、正直あまりどういうつながりの人たちか覚えていないけど、でもまぁ大きく見て親族の方々。小さい街なのでなかなか観光では訪れるような場所ではないところに遊びに行けたのでよかった。

ステイ先のお母さんのおじさんのお家にも訪問。

f:id:reikomiyahara:20180817051832j:plain

f:id:reikomiyahara:20180817051848j:plain

シエラ地域に植生するサボテンとその実。この実はそのまま食べられました。

f:id:reikomiyahara:20180817044808j:plain

ステイ先の長女の末っ子(5歳)。彼はなかなかおもしろい感性を持っていると個人的に感じていて、私のツボを刺激してきます。忍者と手裏剣大好き。この9月からいよいよ小学校に入学予定。

f:id:reikomiyahara:20180817044823j:plain

同様にキリスト教関係のお話。

隣の県の大きな都市ロハの先にある同期隊員が住むカタマヨという街から1時間ほど登ったところに「el cisne」(エル シズネ)という街があります。街自体はとっっっても小さいのですが、ここはキリスト教の総本山のようになっていて、とてもきれいなバリシカ教会があり、総本山のマリア様が飾られていました。ほんとに人がたくさん。

f:id:reikomiyahara:20180817055327j:plain

f:id:reikomiyahara:20180817055312j:plain

f:id:reikomiyahara:20180817054810j:plain

街の通りに出る露店もたくさん。砂糖菓子が名物。

8月の今の時期、多くの人がエクアドル中、南米中から集まるようです。信仰心、感謝の表れの行為として、「歩く」という行為がキリスト教でも大切にされていて、この「el cisne」の街から、バスで2時間ほどのロハまでみんなが歩きます。この街に来るのにもみんな歩いたり野宿したりしながら、なかなかサバイバルな行事だけどみんなにとっては神聖な大切な行事。教会のまわりにもいくつか寝泊まり用のテントがすでに張られていました。それにしても教会、とってもきれいでした。少し前からこの話はちょくちょく任地でも聞くほど、そしてみんないつも「この期間は世界中が歩くんだから~」と言うほどに一般的で注目の共通の話題。まぁ「世界中」というのはここの人たちがいつも使う比喩というか、もちろん実際には世界中ではないけれど、自分たちのまわりはすべてというような雰囲気で伝えたいときにだいたい使っています。

今回はロハ会の何人かのメンバー、たまたまあそびに来ていたキト隊員の先輩と一緒に回りました。

f:id:reikomiyahara:20180817073637j:plain

行きはふつうのバスで行けたけど、帰りのバスはほぼなし。帰りたい人でごった返して、でもバスが来ない。途中で立ち往生しているバスにも乗せてもらえず、警察官とエクアドル人は何やら道路でケンカをしていました。警察官が言っていることとバス会社が言っていることと、タクシーの運転手が言っていることがすべてチグハグ。私たちは試行錯誤の結果、通りすがる行き先が同じの住民の車に乗せてもらい、なんとか街の下まで降りました。こういう風な一大イベントということで、みんなが言うように世界中から?人がたくさん来るということが分かっているはずなのに、しかもエクアドル人にとっては毎年のこと、警察も出しているにも関わらず、この一切計画性なしのグダグダのかんじはどこに行っても同じなんだなと心の中では思ってしまいました。まぁでも思ったより早めに帰れたのでよかったです。

昼間歩くには日差しも強いし、私は歩くイベントには参加したくないけれど、このタイミングでこの場所を見に行けて、良い機会だったなと思います。ステイ先の家族にも「el cisne」に行ってきたよと良い話題になりました。

f:id:reikomiyahara:20180817054754j:plain

f:id:reikomiyahara:20180817055343j:plain