1年

2017年の7月6日に日本を出発してからちょうど1年が経ちました。過ぎてみると早かったかなというかんじがします。でもあと半分あると思うと、これからどう感じるのかまったく想像がつかないな~というかんじもします。後半の1年はこれまたどんな1年になるのか、たのしみです。理解不能なことも毎日たくさんあるけど、エクアドルを知れてよかったと思える日々を過ごしているので、きっと魅力あふれる国です。

 先週の金曜日は街の一斉清掃活動、通称「minga(ミンガ)」が企画され、私も参加。みんなと道路を一緒に掃き掃除。うちの部署によるものなので、もちろん参加者は同じ部署の同僚たち。これが市民全体になったらどんなにいいことかと思うけど、それはまた別問題で、これからも考えていかないといけないです。まぁでも顔なじみの同僚たちと過ごせる良い機会でもあるので、これはこれでたのしんでいます。

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いくつかのグループに分かれ、普段は8時始業のところ、7時からに前倒し。ただ、この掃き掃除、一番は道路脇に溜まった泥や土、砂を取り除くのがみんなにとっては大切で、途中私はプラスチックごみを拾ったりもしたけど、すぐに意味がないことに気づきました。なぜかと言うと、最終的にはショベルカーが来て、点々と積みあがった土や雑草の山をかき集めていくのですが、その土をどこに持って行くのかと思いきや、他の舗装されていない近くのわき道にならしていました。ってことはごみを集めても、そっちに捨てられるだけなので、意味ないなと思い、途中で私はやめて、みんなと同じように土や砂埃メインで掃いて掃いて掃きました。いつか改善提案しないといけません。

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その後お昼過ぎまで掃き続け、みんなで上司が頼んでおいてくれたお昼ごはんを近くの食堂で食べ、解散。その後は物品の後片付けを手伝ったりして、朝に前倒しで働いた分、午後からはもうお休みモードに。1時間早めにみんな帰宅。ごみ回収組の同僚たちは昼食後午後の回収を頼まれ、少し不満そうにしながらも、回収に繰り出していました。私のカウンターパートである上司はまだ残ってお仕事をしていました。エクアドル人には珍しくいつも残ったりしています。

 

そしてこの土日はひさしぶりに任地でゆっくり過ごしました。土曜日はちょうど2年目の始まりの日だな~ということで、ふと思い立って、部屋を大掃除。夕方からはいつも遊んでいる(遊んでもらっているとも言う)ステイ先の娘の子どもに呼び出されたので、お家に行って遊ぶことに。そのおうちに向かう途中、歩いていると知り合いが道端で飲み会を開いていて「ビール飲んでけ!」と声をかけてもらったので、ビールを1本ごちそうに。ごみ回収車を運転する同僚の友達ということで顔見知りになった人に久しぶりに会って、話したり、なんだかんだで1年経って、任地でこういう何でもない日常があることに感謝というかんじです。日曜日も家でゆっくり。夕方からは恒例の集まれる家族が集まってのカカオの実からのチョコラテ作り。もちろん私もお手伝い。作っている途中で、ミサの時間になって、お母さんはいったん途中退出。そして残りのメンバー、お父さんと娘2人、私で何とか終盤戦に持って行き、娘が仕上げ。夕食(こっちは夕食は日本に比べると軽めです)に作りたてのチョコラテとパンでミサ帰りのお母さん含めみんなで軽い夕食。

この週末は他の隊員の任地で日本祭りがあるからと、何人かはそちらに遊びに行っていたので、私も行こうかギリギリまで悩んだのですが、やはり私の任地からは遠く、移動もタイトだな~となんだかゆっくりしたかったので、私は任地に残りました。もちろん1年経ってまだまだ知らないエクアドルの他の場所を知りたいという気持ちを持ちつつをも、あとはなんとなく、ステイ先の家族との時間をはじめ、任地でしかできないゆるい過ごし方も大切にしようと最近は思ったりもしているので、この週末はそういう過ごし方ができて、よかったです。f:id:reikomiyahara:20180709160053j:plain

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さてさて、南半球に位置する私の任地では今、冬を迎えています。もちろん日本の冬のような気候ではないので、ふだんは冬であることを私は忘れて過ごしていますが、みんなとの会話の中で、「今は冬だ」という会話が出てくるので、私はその度に冬であることを思い出しています。冬でも、昼間太陽が照っていい天気だと、日差しも強く暑いですが、それでも雨が降るとけっこう肌寒くなったり、夜は涼しいなと感じることもあります。これが私の任地の冬です。任地の冬は雨も多いです。エクアドルにはおそらく天気予報がありません。毎日ニュースは放送されているけど、天気予報の時間もなさそうだし、新聞などにもその手の欄は目にしたことはない気がします(ちなみに星占いはエクアドルにもあります。)専門的な何かで必要とされて、その手の分野で働いている人もいるかもしれませんが、ふだんのみんなの生活には天気予報は特に必要とされている感じはしません。日本で天気予報を頼りに過ごしていた私にとっては、任地ではみんなが気象予報士で、みんな雨が降る前に教えてくれます。日本人の私にもはっきり「あ、雨が降るな」と分かる空模様のときもありますが、同僚と歩いていて、私には全く想像がつかないときに、「たぶん雨が降るよ」と同僚に言われ、数分後いきなり曇って雨が降ってきたときは予知能力を持っているのかと驚きました。1日の中で雨が突然降ったり、すぐ晴れたりするので、日本の天気予報のように傘を持って行こうとかそういう計画性はできないのですが、基本みんな傘を持たないし、よほど強い雨でないと傘を使うという習慣もないので、その部分はみんなにとって重要ではないと思われます。この傘を使わず、濡れるという習慣は私にはどうしても慣れない部分ですが、みんな濡れるということに対して抵抗感をあまり持っていないというかんじもします。すぐ晴れて、すぐ乾くということなのか、ただ気にしないということなのか、よくわからないけど、ここの人たちはそうやって過ごしています。

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市役所からの帰り道の虹の空。よく見ると二重です。