MUSICA

タイトルはスペイン語で「音楽」という意味です。ほぼ英語と同じで似ています。読み方は「ムシカ」。ありがたいことにエクアドルでも細々と音楽を演奏する機会に恵まれているのでその話を少し。

この前の国内研修の記事でも少し紹介しましたが、エクアドル隊員には私が到着したときから余興隊というのがあって、何人か楽器を演奏する人たちの集まりがあり、到着したときから入れてもらっていました。

到着したときのメンバーは、三線(環境隊員)、キーボード兼歌(音楽隊員)、ギター(幼児教育隊員)、ケーナ(コミュニティ開発隊員、ケーナエクアドルの縦笛。この人は私の同期ですが、学生時代の吹奏楽経験を生かし、エクアドルに到着してからケーナを始め、かなりのスピードで習得中)、ウクレレ(幼児教育隊員)、バイオリン(環境隊員)、私(フルート)といったかんじでした。このメンバーで機会があるときは演奏させてもらっていましたが、ここにこれまでに到着した隊員(防災隊員のフルートがもう1人、環境隊員のクラリネット)も加わり、少しずつ規模が大きくなっています。この中で三線とキーボード兼歌の担当者は私よりちょうど1年前から活動している先輩隊員。私がほぼエクアドルに到着して1年が経とうとしているということは、逆に言うと、この先輩たちは2年の任期を終え近日中に日本に帰ります。ということで、この先輩隊員たちにとって最後の舞台となった演奏は、グアヤキルで行われた「ISSEIKI」という先日参加したイベント。今年がエクアドル・日本が国交樹立100周年ということで開催されたもののひとつで、グアヤキルという最大の都市で行われただけあり、たくさんの人でにぎわっていました。主には、コスプレとかアニメとかそういう視点から日本を知ったという人が多そうなかんじでした。

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会場には盆栽のコーナーがあったり、野口英世のコーナーがあったり、お寿司のコーナーがあったりと、日本文化満載。私達JICAボランティアは日本大使館のスペースを一部使わせてもらい、習字と浴衣着付けの紹介。

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そして音楽隊としての参加。これまでは単なる余興隊と称していましたが、今回からグループ名も。その名も「Sushi Mixto」。いきなり先輩によって付けられたグループ名でしたが、私は気に入ってます。演奏曲は、「島唄」と「花」の三線をメインにした沖縄の曲、「どんなときも」(これはスペイン語訳の歌詞が出ており、これまでも私たちにとって定番の曲)、「花は咲く」、「Yo nací en este país」(「花は咲く」は日本の震災関連、「Yo nací en este país」はエクアドルの2年前の震災関連の曲ということでセットで演奏)、「上を向いて歩こう」です。

他にも剣道の実演、アルゼンチンの日系の子どもたちによる和太鼓演奏などなど演目は盛りだくさんでしたが、きっと日本人が演奏するというだけで、会場に集まる日本好きのエクアドル人にとっては興味が湧くのか、私たちの舞台もみんなすごく盛り上がってくれました。

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ありがたや~。練習不足なのは次の機会でリベンジするとして、たのしい時間を過ごせました。着付けも習字も忙しかったけど、たのしかったです。

今回の旅程は全4日間。1日目早朝任地出発。13時間かけて、この7月に帰国する三線担当の先輩隊員の任地トロンカルへ。ここで先輩隊員のステイ先のおうちで1泊させてもらい、2日目朝にグアヤキルへ。トロンカルからグアヤキルはバスで2時間ほど。

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コスタ地域のバナナ農場の景色が広がります。お祭り1日目を終え、この日の夜はグアヤキルに住む日本人の方のお宅で夜ご飯をごちそうになりながら1泊させてもらい、次の日のお祭りにもブースのお手伝いと音楽隊の参加。

その日の夜にグアヤキルのホテルにみんなで1泊して、私は任地に戻るため4日目早朝出発。やはり私は移動時間が今回集まった他の隊員に比べ桁違いですが、まぁこれも今しか味わえないことかな~と乗り物に乗るのは好きなのでたのしんでいます。

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グアヤキルで泊まったホステルからの夜の風景。

グアヤキルエクアドル一の大都市ですが、訪れる時はやはりいつも観光の一つで行くので、なかなかこのあたりの人々の生活の実態を見ることはできませんが、大都市だけに貧富の差が大きいことも感じられます。

 

お祭り会場にいた野口英世野口英世が黄熱病の研究をエクアドルでもしていたということで、エクアドルと少し縁があります。今年の100周年関係のお祭りでも大使館などがかなりフューチャーしています。私が子どもの頃に一番読んだ伝記は野口英世の本でした。なつかしい。それにしてもけっこう完成度の高いコスプレ。

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会場で開会セレモニーそっちのけで、私たち隊員の似顔絵を描いてくれた女の子と。習字の筆で描いてたけど上手。

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 さて、任地では、学校が夏休みに入るため、少し前から学期末試験のようなものが始まっていて、そのため、週に1回行っていた学校への訪問もお休み。そこで以前からやりたいと思っていた最終処分場の脇にある栽培所の活性化作業を始めました。2人目のカウンターパート・マヌエルと。これもどこまで続くかわからないけど、私も何もやることがないよりはいいので、行ける時は処分場に行っています。

そしてそしてワールドカップ、ここでも盛り上がっています。何より日本すごかった!このグアヤキル期間中にはセネガル戦、任地に戻って、ポーランド戦とベルギー戦。ベルギー戦はエクアドルでは午後でした。冗談っぽく上司に「午後は試合後に来るね!」と話したら、大丈夫そうな雰囲気だったので、お昼ごはんを食べたあと、2時間半だけ家でステイ先の家族と観戦しました。みんなにバカにされまくっていたけど、試合後、何人かから「日本はいい戦いだった!」と言われました。私もほんとにそう思いました。ベルギー相手に2点も。こちらの生中継でも途中から「siempre peligro, Japón」(常に日本は危険だ…)と実況が入るようになりました。

日本のベルギー戦は職場のみんなと「賭けるぞ!」と持ち掛けられ、向こうも日本は負けるという予想でふっかけてきてる感が満載でしたが、物はパン10個とコーラだったので承諾。でも予想以上に熱戦でした。みんなにパンとコーラを振る舞い、私のワールドカップ2018は終了しましたが、一応今後もみんなと見守っていきます。エクアドルは南米の国ということで、現在コロンビアとブラジルとウルグアイを応援中。

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