エクアドル的GW

日本がGWを迎えている中、なんとここエクアドルも連休でした。5月1日が「el día del trabajo」という祝日。日本でいう勤労感謝の日に近いかんじです。市役所でも前の週の金曜日4月27日にプログラムを行いました。プログラム内容は、市長のお話と現地の文化鑑賞、優秀労働者の表彰、余興、軽食の配布など。

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任地であるオリエンテ地方の伝統民族「shuar(シュアル)」族のダンス。高校生くらいの子たちが披露してくれる。

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また別の民族、こっちはおそらく山岳地域のエクアドルの伝統の踊りと衣装。

そして市役所の音楽の先生による歌で盛り上げ。ちなみに彼はコロンビア人です。

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4月28日~5月1日まで、大統領政府が4連休にすることを発表。28日29日は土日だったので、土日月火の4日間。ということで、休みに入る2日前に国全体が4連休になることが発表されました。もともと3連休かな?とか思っていましたが、いろんな人に聞いてもギリギリまでよくわからないホワッとしたかんじが続き、やっと発表。1日火曜日を休まなければいけないのは官公庁がメインだったようだけど。ただ、本来であればtrabajadoresと呼ばれる労働者階級の人たちも毎日とっても大変な仕事をこなしているので彼らも含めてみんな休めたらいいのにと思うけど、彼らがしている仕事は祝日だからといって止めることはできない仕事です。うちの部署で言うと、街のごみ回収や清掃の仕事。なので、彼らは通常営業でした。でも、もともと振替で休まなければいけなかった人などがいたので、そのtrabajadoresと呼ばれる人たちのシフトもメンバーや運転手さんを変えて、同僚のエドウィンが先頭に立って調整。だけど、2日前の夜に連休になるというニュースが流れ、翌日である連休前日にその調整作業を行っていたため、やっつけ作業のようにもなっていたような雰囲気。この日に会えない人には電話してどうにか連絡を取ったり、隙間時間に話して念押ししたりしていたけど、きっと細かい認識の違いがたくさんあったり、当日にいろいろアクシデントや少し田舎のほうに行くと電波はなくなるため当日も連絡が取れなかったりで、連休後の2日の朝には誰々が来なかったとか、3時間だけ回収して終えてしまったらしいとかなんだかいろいろ言い合っていました。まぁこれまでも祝日はいつもこうやって働くのか働かないのかという所からみんなでもめているのですが、今回はなおさら連休が決まったのが前々日だったため、余計に混乱状態でした。それでもなんでこんなに直前に決めるんだという不満の色が出ないのが不思議で、ふつうにみんな聞いて対応しきれてなくてもそれもふつうのことというかそういうものだというこの圧倒的「勢い」というか「スピード感」というのか、決まってなくてもとりあえずもう突入するだけというのか、これはこれでいいなと、ある意味すごいなと思います。もちろん日本人には馴染みませんが、これも異文化だなと微笑ましく感じるここの日常の光景です。ここでは基本的にはみんなそんなかんじです。先のことを計画するとか準備するとか、事前に〇〇しておこうみたいな習慣がほぼありません。例えば明日使う書類を今日作っておこうというよりは、明日になって使う前に作るのが当たり前という感覚に近いです。今日時間があったとしてもやっておくという発想がありません。そのときのその場の流れと雰囲気とそこにいる人たちでこなすしかないというかんじ、やっぱりとりあえず突入するというかんじ、みんなを見ているとこれもこれで大切なのかも…と感じたりもします。そしてそれも含めてその場その場をたのしんでいるようにも見えます。

 そんなこんなで私も思いがけず4連休でした。せっかくの連休ということでわたしもエクアドル人のように直前計画型を同期と実践。金曜日に家に帰ってから同期や他の近くの隊員に連絡を取って、誰がどのあたりにあそびに行くのか、誰かと合流できるかと試行錯誤した結果、この前任地にあそびに来てくれた同期隊員と2人で、シエラ地域のアラウシという街へ行くことにしました。

今回も地図を掲載。目指したアラウシという街は、クエンカとその北にあるリオバンバという街の間位に位置している街です。

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クエンカからバスで4時間半ほど行ったところにありました。私の任地は南部ロハのさらに少し南なので、そのあたりからクエンカまでが8時間。アラウシまでは乗り継ぎとかも入れて14時間ほど。遠かった…けど、アンデス沿いの鉄道は電車好きな私にとってはかなりたのしむことができました。

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ここには今は観光化された電車が1日2便、朝8時と10時半に走っていて、それに乗りに行きました。

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ロゴマークイカしてるし、内装もおしゃれ。

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景色もとってもきれい。真ん中の山が「naríz del diablo(ナリス デル ディアブロ)」といって、意味は「悪魔の鼻」。ここの観光地の名称にもなっています。紙ナプキン置きまでかわいい。

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これは観光用。

そして休憩ポイントに30分ほど停車。

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乗客も含め、出発までみんな踊る。みんな踊るのがほんとに大好き。

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夜にアラウシに到着。とっても小さな街だったけど、こじんまりとしていいかんじの街でした。

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エクアドルはいま雨季で、一部の海岸方面の地域では日本の梅雨明けのように乾季に変わっている地域もあるようですが、中央地域や私の任地はまだまだ雨季。出発の朝、任地は大雨だったり、移動中も天気は良くなかったけど、アラウシ滞在中は天気も良く、ありがたかったです。f:id:reikomiyahara:20180505062221j:plain

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やはりシエラ地域に来ると、ぐっと山岳地域入るので、インディヘナの数が圧倒的に多いです。洋服が色鮮やかでほんとにかわいい。

帰りの移動が楽になることを考えて、早めにクエンカに戻って一泊してからそれぞれ任地に戻ることに。

さすが第三の都市、クエンカ。夜もすてき。都会。

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そしてクエンカ泊のこの日の夜には先輩隊員と合流して夜ごはんを食べ、次の日も任地に戻る前にクエンカから車で1時間ほどのところにあるチョルテレグという街に行ってみました。ここは銀細工が有名で、すてきな銀のピアスなどを買うことができます。

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そして帰路に。クエンカ近くまで来ていたとはいえ、それでも移動はやはり体力勝負。長時間移動はごはん処にとまる時間や場所が読めず、かつ食べに行くとなるともちろん荷物は置いていけないし、席を取られてしまう可能性もあり、トイレに行きたくならないように調整するのも気を遣ったり、現地の人たちのように身軽に簡単にはいきません。

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みんな降りて食べてる〜、わたしも空腹だったので食べたい〜と心の中では叫びつつ、でも荷物のこと、トイレのこと、いろいろ考慮した結果、ここは我慢。それでもターミナルで食べよう、トイレに行こう…と思っていても、乗り継ぎのバスがすぐ出るから今すぐ乗って!とか言われて結局食べられず…トイレも行けず…みたいなこともよくあります。まぁそれも含めてだいぶ慣れました。

4連休の3日目の夜に任地に戻ってきたので、4日目は1日任地で。帰ったらいつもありがたく使わせてもらっている洗濯機が故障!洗濯機だし…とためてしまっていた大量の服を手で洗ったりしてゆっくり過ごしました。改めて洗濯機のありがたさを実感。

突然決まった4連休もエクアドル式直前計画旅行により、充実した時間となり、エクアドルの新しい場所を知ることができて、よかったです。

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活動では、今はこの前授業をさせてもらった学校をまわって、校長先生などを中心にアンケートを配布。そして回収して書類を作ったりしています。アンケートは筆記体で返ってくるため、ふつうの筆記体も私はあまり読まないので、なおさら現地の人が書く筆記体は解読に四苦八苦。同僚に読んでもらって、それを書き取って書類を作ります。でもこのアンケートのおかげでさらに学校の先生たちとも顔見知りになれました。アンケート配布に行った少し田舎の学校では、ごみ回収がここ3週間止まってるんだと言われて、それを同僚に話して回収に行ってもらったところ、翌日アンケート回収に行ったとき、すごく感謝してくれました。その学校の先生たちは環境教育の取り組みにも熱心なかんじが伝わってきたので、もう少し通ってみようと思っています。それにアンケートも翌日に回収しに来るから書いておいてねと伝えて、翌日わたしが顔を出すとささっとアンケートを出してくれることに感動しました。忘れてた忘れてたと結局その場で書いてくれることになる先生、でもきっとこれがエクアドルのふつうなので、私も出来上がっていることを期待して回収に行ってないのですが、こうやって「忘れてなかった〜!」とこちらがびっくりする準備の良さを発揮してくれる先生も。


あとは6月に環境教育隊員全体で国内研修を企画しているのでその準備や、新しい企画書類の作成、この前家庭用コンポストを導入してもらったお家に定期的に観察に行っているというかんじで4月後半は過ぎました。このお家は以前に分別と回収日の変更があったときに各家庭を回るというお仕事に同行した際、コンポストに興味を示してくれた人のお家です。それから何回か通って、試験的に導入してもらいました。前任者もやっていた活動だけど、私としては初案件なので、継続するといいな~と、マイペースにやってます。

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そして気付くと5月。周りの人にあとどのくらいいるの?って聞かれて、正確には1年3ヵ月ですが、「だいたい1年だね。」と答えられる期間になってきました。日本でだったらすぐできることが、ここでは1週間1ヵ月かかるので、時間の使い方が難しいところはあるけれど、まずは1日1日を大切に過ごしていきたいです。