フェリス クンプレアニョス!

タイトルはスペイン語で「¡Felísz cumpleaños!」と書いて、「お誕生日おめでとう!」という意味です。先日、無事にエクアドルで誕生日を迎えることができました。

前日に同僚女性に「明日何の日か知ってる?」と念押しをしたので、当日朝、部署に入るときに、何人か私の誕生日を知ってくれていた同僚は「フェリス クンプレ~!」って言ってもらいました。ちなみに「フェリス クンプレ」は略。

 15時過ぎになると、ごみ収集の担当者たちが仕事を終え、たまたま別の用事で戻ってきたところに、ケーキ買ってこよう!という流れになって、同僚たちが買ってくれたケーキを何人かで食べました。夜には前カウンターパートのオルランドが誘ってくれて、夕食をごちそうに。そして、任地の名物でありながら、まだ一度も食べたことがなかった「ancas de rana」をついに食べることができました。その名も「蛙の足」。フライになっています。から揚げみたいな衣の味で、食感は鶏肉のささみに近いようなかんじ。骨がたくさんあるので、あまり身がたくさんというかんじではないけれど、から揚げ好きの私にはごちそうでした。

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この週の日曜日のお昼には、家族にもお祝いをしてもらいました。家の屋上(エクアドルの家は多くの家に屋上があります。でも屋根があって半屋上というかんじで、吹き通しになっています。ここで洗濯物を干したり、ステイ先ではカカオもここで乾燥させています。)でお肉とバナナを焼いて、おいしいお昼ごはんを作ってくれました。日本の家族や友人、先輩、他の国にいる同期たちからもお祝いのメッセージをもらって、うれしかったです。ありがとうございました。

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ここではよく、私の名前は書くと「reico」とか「reyco」って間違われることが多いのですが、ステイ先で用意してくれたケーキはちゃんと合ってて、うれしかった!

 

ここでエクアドル流のお誕生日のお祝い方法を紹介します。

まずおめでとうの言葉は前述のとおり、「¡Felísz cumpleaños!」(フェリス クンプレアニョス)です。若者たちや、少し軽いかんじで伝えるときは、「¡Felísz cumple!」(フェリス クンプレ)と言っています。ケーキを食べるのは同じ、ここでもケーキを食べます。甘めではありますが、まぁ一切れだったらおいしく食べられるかな、というかんじですが、一切れ以上は私は食べられません。スポンジケーキの間にはジャムが塗られているのがエクアドルのショートケーキ。ふつうにろうそくを立ててフゥーとします。歌も歌ったりもします。ここまでは世界共通のわかりやすい流れです。そしてここからがエクアドル流。フゥーとしたあと、もう一回写真撮るから、ケーキに顔近づけてねみたいなかんじでお笑い番組のようなフリをして、祝われる側が顔を近づけたところで、ケーキに顔を突っ込まれます。日本でもたま~に見るけど、ここでは必ず習慣としてやるらしい。突っ込むと言っても、まぁ鼻と口がケーキに付くぐらいだけど。そのあとみんなも食べるから、一応遠慮も見られます。私も今回ケーキに顔を突っ込みました。ちなみに突っ込んでくれたのは、ステイ先の娘のこども、8歳の女の子。この子は他の家族の誕生日のときもいつも突っ込み役で、今回思った以上にけっこう強めに上の写真のケーキに突っ込んでくれました。あとは年齢の分だけベルトでおしりを叩かれるという習慣もあるらしいけど、まぁこれは笑い話みたいなかんじでふつうに断ることができます。

 そんなかんじでお祝いをしてもらって、ありがたい1週間でした。

明日からは、首都に上がらなければいけない予定がいくつかあるので、キトに行きます。エクアドルの協力隊員が全員集合する日もあるし、今回私はそのまま残って、2回目の環境部会とキトより北部にある同期隊員の任地の幼稚園で少しお手伝いさせてもらったり、他の隊員の任地に遊びに行ったりする予定です。JICAの公式行事以外では今回3日間職場にお休みをもらったのですが、先週、そのお休みを取るのにもカウンターパートや秘書の女性に交渉するのが大変でした。交渉の末にやっと取れたお休みなので、たのしんできます。