11月の終わり

日本は本格的に寒いですか?ヤンササは昼間は日差しが強く暑くて、でも風が吹くと少し涼しい、雨が降ると肌寒いといういつもとあまり変わらない気候です。

気づくともう明日から12月。エクアドルもクリスマスモードです。キリストの誕生日ということで、お祝いに向けた準備モードが高まっています。またクリスマスの様子はその時にでも。

最近は自分の部署以外だけではなく、少しずつ知り合いが増えてきました。というよりは、これまでもみんなと挨拶はしていたけど、単に私に余裕がなかっただけで、でも最近は同じ状況でも私自身が、それなりにみんなとの挨拶や世間話をたのしめていると言ったほうがいいのかもしれません。もちろんすべて理解できるようになった訳でもなく、私がスラスラ話せるようになった訳でもないのですが、ある意味伝わらなかったらそれはそれでいいかというかんじで、できるだけ知ってる単語を返したり、わからなかったらわからないと伝えまくるか、笑うか、それで向こうがあきらめたらそれはそれでしょうがないというかんじでゆるく構えています。市役所の脇には、うちの部署の倉庫があって、そこには市民がごみ箱を買いに来たときのためのごみ箱が少し置いてあったり(全部の在庫は最終処分場に置いてあるので、ここになくなったら、都度処分場に取りに行って、またいくつか持ってきて・・・という少し原始的なやり方をしています)、他にもよく使う資材が置いてあります。最近わたしはここで自分用のコンポストを作っています。コンポストとは、生ごみを堆肥化することで、生ごみを再利用するというもの。私の要請にも、このコンポストの普及が入っていて、みんなお庭や畑で花や野菜、果物を育てているから、堆肥にできるよって話すと興味を持ってくれる人が多いです。前任者も行っていたこのコンポストの講習会を私も何回か開催できるようにしなきゃな~とも思っています。その時のためにも今時間はたくさんあるので、一度自分で作ってみようかなと、前任者が残してくれたsemillaを使って一人作業していました。semillaとはすでに一度コンポストによって作成された堆肥。最終処分場には市のコンポスト場があって、市全体から回収された生ごみ(もちろん分別が完全にされていないので選別作業もある)を堆肥化しています。ただ前は稼働していたけど、着任時からは機械の不調で止まっていました。でも最近また再稼働中。以前の稼働時に作成された堆肥がsemillaで、すでにこの土には発酵菌が住んでいるので、ここに生ごみを毎日入れ続ければまた活性化されていくというもの。ステイ先の生ごみをもらいつつ、お試しで作業していました。生ごみを小さく切る作業を倉庫のところで一人でしていると、けっこう他の部署の人が通り、話しかけてくれたりして、それで顔見知りになったりもできます。今週はそのうちの一人から家で作ったという砂糖の黒蜜(miel de caña)をもらいました。その後、エクアドルでの食べ方「miel con queso」(黒蜜+チーズ)にして部署でみんなで食べたり。

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ごみ収集で寄った学校に、知り合いの子どもがいて、話しかけてくれたり。

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ちなみにきのうは雨の中の収集でした。
帰りがけに子どもたちにいきなり呼び止められて少し話したり、日本語書いたり。呼びかけてくれた子は、お父さんが中国人でお母さんがエクアドル人のハーフの子。前に私を中国人だと思って、「ニーハオ」と言われたけど「日本人だよ!」と返したことで、印象に残ったらしく、今回いろいろ話してきてくれました。

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話は変わって、きのうは朝からごみ収集について行って、学校の回収に寄り、そこで電動車いすに乗った子が前を通りかかりました。その子を見て、運転手のLuisにアメリカの援助で寄付された車いすだと話し、人々は貧しいのに、日本は何も援助しないの?と言われました。厳密に言ったら、JICAボランティアだってその一つだし(ただ私が今まだ目に見える活動をしていないから彼にはそう見えてないというだけ)、ハード面で言ってもエクアドル国内でも多くの都市の公共関連施設で日本の援助は入っています。任地にも日本の大使館の援助で建設された橋がある。でもそう言われて、「日本もたくさん援助してるよ!」なんてまだ何もしてない私が言い返すのもなんか感じ悪いのかなぁとか日本人感覚で思ってしまって、咄嗟のことでうまく言葉を返せませんでした。今思えばもう少し主張しても良かったのかな・・・とか少し悔しい思いがありつつも、でも、彼が言っているのは目に見える分かりやすいお金の援助であって、そうではない活動や技術協力も国際協力にはあって、ここで人間関係をコツコツ築くこともボランティアだからできることの一つです。だから私はここにいるということをなんとなく思ったんだけど、それを今ここで説明してわかってもらうのはきっと難しいし、彼もそういう話を聞きたい訳ではないだろうし、私が空回りして疲れるだけかと思い、聞くだけ聞いて会話を終えました。お金の援助もそれ以外の協力もどちらにしても色々な側面があってとっても難しい、と改めて感じました。ここの人は基本すべて深い意味で発言することがあまりなく、しかも自分が言ったこともすぐ忘れるので、向こうも悪気があってということではないのはわかるし、きっともう忘れてるから、気にしなくていいとわかりつつも、いろいろ考えて、私は少し不完全燃焼な時間でした。

そしてそして、今回自分用のチャレコを作りました。チャレコとはスペイン語で「ベスト、丈の短めのコート」という意味で、職場で着る作業着です。

市役所の制服には3種類あって、各部署の秘書である女性職員たちは彼女たちの制服(市役所のシャツとスカート、ワンピースバージョンもあります)をたまに着ています。特に毎週月曜日はフォーマルの日らしく、みんな何種類かあるうちの一つの制服を着てきます。

それ以外の職員の人たちは、みな男性ですが、市役所のマークが左胸に入ったポロシャツにジーンズやチノパンというスタイルが一般的。このポロシャツも紺・茶色・水色といった種類があり、みんなそれぞれ日替わりで着てきます。もちろんこれ以外の普通のTシャツでも全然OK。この上にチャレコを羽織る人もいます。

これまでも外に出るときは一応私の分と用意してくれたチャレコがあったので、それを着ていましたが、たくさんの人が着たんだろうなという年期が入ったもので、サイズも合ってなくて、分厚くて重くて汚かったのですが、たまたま他のチャレコにする?みたいな話になって、自分のものを作る流れに。サイズも選べたし、たまたま薄手のものを入手することができました。他の部署での手続きを終え、私の場合、市役所のマークは自分で入れてとのことで、そのお店を教えてもらって、勤務後向かいました。歩いていると、ごみ収集中の同僚に会ったり、昼間話した人に会って、そのおかげでお店の場所を教えてもらえました。お店に無事着き、刺繍を注文。2ドル。そしてこの前取りに行き、無事手元に。これを着ていれば街を歩いてても旅行者ではないと少しはわかりやすくなりました。

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同僚のエニが週末ロハに帰省中、お祭りで書いたよ!と写真を送ってくれました。ロハの道に私の名前が。ありがとう~!gracias,Enith!