祝日~死者の日

11月2日と3日、エクアドルは祝日です。2日がDía de los Difuntos(死者の日:死者を弔う日)、3日がIndependencia Cuenca(クエンカという街の独立記念日)という国民の祝日。土日がくっついているので、土日休みのお仕事の人は4連休。市役所も土日休みなので、4日間お休みですが、ごみ回収の仕事は通常運営。通常が土曜のみのお休みなので、そのまま考えると2日3日の祝日も回収はあります。祝日3日前くらいから、そういえば祝日は働かなくちゃいけないの?みたいな感じで回収が始まる前、みんな集まる時間に、笑いながら雑談の探り合いをしていました。私は探り合うの遅くない?と1人思いつつも、様子を伺っていました。回収車の運転手の1人Luisはもともと予定があるらしく、出勤できないと最初からカウンターパートに話していて、出勤は断固拒否というかんじだったので、カウンターパートは市役所所属の他の代行の運転手を探す。祝日に働くときは市役所からそれぞれみんなにレターを出すようで、2日前からそのレターを準備、回収担当者に渡していく。でも予定を入れてしまっている人が多く、前日に明日働いてねとレターを渡され、「いや、〇〇するから無理…笑」みたいなかんじで少し困惑ムード。もちろん言われたカウンターパートも困惑ムード。日本だったら、予定を入れる前に確認するし、管理者も前々からアナウンスするだろうけど、ここはエクアドル。言われて嫌々そのレターにサインをするか、どうしても出勤できない人は直談判で断る。そうなったらしょうがないので代行の回収担当者を探す…といった感じで祝日前は少しだけバタバタしていました。

祝日前日、お昼前から夕方にかけて街は断水。お昼ごはんを食べに帰ると水が出ませんでした。そんな中でもお昼ごはんを準備してくれているお母さんには感謝です。市役所のFacebookページで断水の案内が流れたらしく、それを見ながら、同僚は午後の職場で「やっぱり断水だ」「自分の家は出たよ」なんて話していました。水は出なくても、インターネットは使えるっていう光景は見ていてなんだか不思議な気分になりました。仕事は17:00までだけど、この日の午後はなんだかみんなお休みモード、そしてそのまま祝日に突入。前日の夜は隣町のお祭りに家族と。人がたくさん。

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祝日は一般的にはどんなことをして過ごすの?と家族に聞いたら、①コスタ地域の海沿いに遊びに行く、②家族と遠出orゆっくり過ごすというかんじらしいです。2日死者の日は日本でいうお盆みたいなかんじ。家族でお墓参りに行き、そこでミサを行ったりするようです。ちなみにこの死者の日にはmoradaという飲み物(いちごやぶどうその他たくさんの果物を煮詰めて作る飲み物、あたたかいままで飲む)と赤ちゃんの形をしたパンを食べるそうです。

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ステイ先でもmoradaを前日の朝からお母さんが作っていました。お砂糖も入れるので、少し甘めだけど、でもとてもおいしいです。午後はみんなでお墓に。ステイ先の家族の親や兄弟たちが眠るお墓は市内と他の街2か所、全部で3か所回りました。となり街にある州都Zamoraと、少しはずれのGuadalupeという街、それとYantzaza。

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Zamoraのお墓。屋台もたくさん出ていました。

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Guadalupeという街はステイ先のお父さんのパパや兄弟が住んでいたそうで親戚のお家もありました。お母さん方のお墓も。Yantzazaにはお母さんの姉妹のお墓。

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Guadalupeの墓地。夜にはろうそくの灯りでとってもきれい。たくさんの人が訪れていて、賑わっていました。

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エクアドルは兄弟がたくさんで、聞くと3、4人以上がほとんどだし6人7人兄弟もまったく珍しくありません。そんなこともあり、特に任地のような田舎町だと家族や親戚がみんな近くに住んでいるから、みんなが身近で、みんなにとっては当たり前のことなんだと思いますが、日本に比べると家族で過ごす時間がとっっっても多いです。素敵なことです。そんなかんじで昼間に家の前にごみ回収で回ってきた同僚にも挨拶しつつ、家族とお墓参りに行き、祝日1日目を過ごしました。