9月の活動

ここ2~3週間ほどの活動について。

まずは先週から始まったお宅訪問活動。今のごみ回収スケジュールが少し変わるため、そのアナウンス(新スケジュールと分別表のシールを渡す)と3種類のごみ箱に分別もちゃんとしてね。っていうお願いがその趣旨。同僚とお手伝いに来てくれてる大学生2人も入れて計6人、それぞれ2人1組になって、3組に分かれて回ります。大きい街ではないとは言え、草むらをかき分けたり、砂利道を歩きながら家に入って、飛んでくるのは早いスペイン語だけで、吠える犬(狂犬病もこわい…)もたくさんで、家を1軒ずつ回るのはけっこう疲れた…というのが一番の感想です。

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わたしはカウンターパートのオルランドと2人で街の一番北側から中心地にだんだん向かって下りてくるルート。中心地以外はまだまだ田舎と呼ばれる区域(と言っても中心地から車で10分ほど)で、家も暮らしぶりも中心地とは違います。説明は、①ごみ収集のスケジュールが変わるよ②3色の分別用ごみ箱持ってる?(持ってなかったら市役所で買えるから買ってね)③持ってない場合、今ごみはどうしてるの?④持ってる場合は分別ちゃんとよろしくね…と、少しずつ話が広がっていく流れです。ごみ収集車に乗ってると、家の前に出された所定のごみ箱を回収して回っているので、ごみ箱を持っている家庭がけっこう多いなぁと勝手に驚いていたけど、間違いでした。中心地から離れるほどまだまだごみ箱に捨てるという概念がうすく、生ごみは家の庭や裏の草むらに、その他のごみは庭で燃やすということをしている家庭が多かった。生ごみは最悪時間が経てば土に還りますが、それでも土に還るまでは虫が湧いたり犬が荒らしたりして、生活環境的に良くなかったり、その他のプラスチックなどのごみを燃やすのはもっと環境にも健康にも良くないです。その他のごみも家の周りにそのまま捨てられてることも多い(たぶん捨ててるという意識ではなく、不要なものだからその辺にポイッてする感覚なのかなぁ)。生ごみを庭に捨てる家庭にはコンポストという堆肥化システムの家庭向けのものがあるので、その導入の検討(無料)をお願いして、その他のごみ(ここではリサイクルの可否によって2種類に分けられている)はそれぞれごみ箱を買って、燃やさずにごみ箱で収集に出してねというお願いをします。説明をすると、そもそもここまでごみ収集車が来てないんだけどなんで?とか、来るとしてもすごい遅いからもっと早く来てほしいわ、とか、ごみ箱買わなきゃいけないの?そんなお金ない、または買いたくない。燃やすことの何が悪いの?などなどいろいろ言っていた様子。やはりごみ収集車が来ないとか時間が違うとか、このあたりの意見は収集車に乗りながら感じていた部分だったので、そうだよなぁってかんじ。日本みたいな収集場は無く、それぞれ家の前に点々と出されるごみ箱を一つ一つ回収して回るので、見落とさないようにするのは回収する側にとっても大変。収集車の運転手さんは3人いて、曜日によって交代制。それぞれ1人の中では決まった個人的なルートがあるようですが、3人の回り方を1つのルートとして揃えることはしていない様子だし、大きな収集車で、細い脇道にごみ箱が置いてあっても見過ごして通り過ぎちゃうことだってあるんだろうなぁ…と感じてました。このルートに関しては少し何かできないかなぁとは思っているものの、今はまだ様子を見ます。あとは、ごみ箱を買ってほしいというお願いはお金が絡むのでみんなシビア。明らかに嫌な顔する人、そんなお金ないと怒る人もいました(たしかに住民からしたら1個19ドルのごみ箱は高いんじゃないかなぁと思う、他の市では無料で配布している所もあるらしく、オルランドに無料で配布できないの?って聞いたら、無理無理って流された。この辺は市の財政力の話だし、ボランティアが一人でどうにかできる問題ではないのでいま私が悩んでも仕方ありません)。あとは今まで燃やしてるんだからそれでいいでしょっていうかんじで聞かない人とか。もちろん中には、買わなきゃいけないなら、今度市役所に行くねと言ってくれる人もいます。たいていはけっこう積極的に聞いてくれるし、少し怒っている雰囲気を出してた人も、最後はここの挨拶である握手と「またね」っていう言葉と笑顔でお別れするのでやはり人当たりのすてきな街です。何回かに1回はオルランドから「次説明よろしく」と振られるので、タジタジになりながらも、メモした台本片手に読みながら説明。そのあと色々突っ込まれたり、少し不機嫌な人とかに当たって、何言ってるのこの人みたいな目で見られて聞いてない様子だと私もキャパオーバーなので、オルランドにバトンタッチ。その1回でどっと疲れがでます。中心部に近づくほど、みんなごみ箱持ってたり、あそこの道がいつも汚いんだとか、ごみに対する意識が少しずつ高まっていくのを感じました。昼間に回るから仕事で不在の家も多く、そういう家には分別表の紙をパラっと門の中に落とすだけ。そもそもこのままどっか飛んでいったらごみになるじゃん(オルランドは全然気にしてない)って思ったり。回り漏れてる家もけっこうありそうだし、明らかに説明しきれてない感が否めない部分もあるけど、でもいろいろな人の生活環境が見れて、この土地のことをさらに知る機会としては、私にとってすごく貴重な経験でした。

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市役所に戻って、なんとなく撮った写真を眺めてたら、今回それぞれのごみの収集曜日も変わるのですが、いまのごみ収集車に大きくこれまでの回収曜日も書かれていることに気づく。慌てて、オルランドに、収集車の曜日を新しく修正しなくていいの?って聞いたら、「あ!修正しなきゃね」ってなって、シールを注文しようって言ってたけど、10月1日までに届くのかは謎。届くといいなぁ。
他には、これだけ分別がんばろうって言ってるにも関わらず、市民がたくさん訪れる市役所内の分別が一切なかったので、市役所内に分別BOX置くのはどう?って聞いたら、市長に申請しよう!ってオルランドが言ってくれたので、その申請書を作成してみたり…みんなと挨拶、部署で雑談したり…となりの部署のカルロスに日本語教えたり…とかしながら、日々過ごしています。