任地のホームステイ先

ここヤンササでお世話になっている家族「quezada家」(ケッサーダ家)。

同じ屋根の下で暮らす家族構成はパパjulbio(70歳)、ママmeche(63歳くらいだったかな?)、息子rene(たしか34歳)、私、猫が1匹です。

でも1人息子って訳ではなくて(エクアドルは兄弟が多い)、全部で6人兄弟。男3人、女3人。一番下の妹ximenaが31歳。一緒の家に住む息子がそのすぐ上です。

お家は工業用部品(主に車とか?)の販売・修理をしている自営業で、パパを中心に息子たちのうち2人が手伝っています。いつも誰かしらお客さんが来ているから忙しそうだし、朝7時過ぎ~夜7時くらいまでやっています。基本土日も。パパは30歳のときにお店を始めたそうです。

基本、みんな平日のお昼ご飯を家で食べるので、近くで働く一番下の妹(市役所のとなりの銀行で働いています)は毎日、別の仕事をしているらしい一番上のお兄ちゃんgaroもごくたまにお昼を食べに来ます。同居する息子を除いては他の子供たちはみんな結婚して子供がいて、誰かしら毎日孫たちが遊びに来たり、泊まったりします。だから4人暮らしという感覚はほぼなく、大家族って感じです。特に土日はみんなでワイワイ過ごします。

今は学校が夏休み。そのため、真ん中の娘patiの長男israel(パパにとっての孫、20歳くらい)が泊まっています。彼は、隣の県ロハの大学に通い、機械関係の勉強をしているそうですが、今は休みなのでこの家に基本泊まって、日中は勉強のためこの家のお店を息子たちに混じって手伝っているそう。たぶん大学卒業後ここで働くのかな…この子もほんとに良い子で、私にも親切に接してくれるし、お家のことたくさん手伝っています。

家族はみんな優しいです。顔を見ると、「reiko!!」って名前を必ず呼んでくれます。ごはん食べてると「provecho!」(たくさん食べてね)って声をかけてくれます。前任者の人の名前もよく出てくるし、前任者や私を家族の一員として思ってくれているかんじが伝わってきます。その思いに応えられるように、私も少しずつみんなの輪に入れたらと思います。任地に来るまで語学学校のホームステイで少しお世話になった家族は私が拙いスペイン語を発すると、「わからないわ」ってコミュニケーション取るのをあきらめられてしまってつらいときもあったので、よりこの家族の人間性があたたかく感じます。まぁまだ何言われているわからないことだらけですが。あと今特記すべき事項は、沢山いる孫たちの中で1人日本語を本格的?に勉強したいと思ってくれている子がいます。14歳のDavidです。彼はさっき書いたお店を泊まり込みで手伝っている子israelの弟で、前任者からも日本語を教わっていたみたい。今も独学で(オンラインとか)勉強していて、簡単な会話もできるし、いろんな単語知ってます。ちょくちょく家に来たときは日本語ながら、スペイン語を教えてもらえそうです。小学校で使ってたというスペイン語の教科書もくれました。

私が間違って聞き取ってなければ、おそらく日本語⇔スペイン語の通訳もしくはスペイン語教師のような職業(スペイン語を外国人に教える人)になりたいって言ってた。すごい。日本の裏側の小さな街にも日本や日本語に興味を持ってくれている人がいることに驚きです。100均で買って持ってきた富士山の扇子をあげたら喜んでくれました。

お母さん1人では家事が大変だからか(そういう文化なのか)、ごはんを作るのをお手伝いしにきてくれる方(スペイン語で言うと、こういう風に家事のお手伝いに来てくれる人のことをmuchachaさんと呼びます)が1人います。その方は前任者のことは知らないみたいですが、外国人のまだスペイン語も堪能でない私に優しく接してくれたり、食の好みを聞いてくれたりします。日本人の砂糖少なめな感覚とエクアドル人に比べると小食なのには驚かれるけど。

夜はなんとなく19時くらいからそれぞれ食べ始めるかんじ。ママは週に何日か教会に行くため出かけます。ママは熱心なクリスチャンなようで、教会や礼拝のための準備などは家事に優先させて出かけます。ごはんを食べながらニュースを見て、パパは他の国のこと話したり。朝昼晩の挨拶と「行ってきます」とか「寝るからまた明日ね」とか、声をかけるとみんなすごくいい感じで返してくれてうれしいです。でももちろん家でもまだまだコミュニケーションがうまく取れなくて、難しく感じることばかりです。

市役所の人たちに私がどこにステイしているのか聞かれて答えると、「あぁ、あそこね、みんな知ってるわよ~」みたいな雰囲気になる。そんな家族に2年間お世話になる予定です。初めての家賃と食費の支払いも済みました。お金の話はやはり少し緊張します笑。あ、やはりシャワーはもちろん水で、あたたかい気候とは言え、私は水シャワーにまだまだ慣れませんが、家族はあたたかいのでなんとかたのしく暮らしていきたいです。他にも紹介しきれていない家族がたくさんいるのでまたの機会に。写真はお家の正面です。1階はお店、2階が住居です。

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