カウンターパート

カウンターパートとは、協力隊ボランティアが現地に入ってから、一緒に活動する現地の人のこと。自分が居なくなるときにそのカウンターパートを中心にした活動の継続も目指している要請も多く、このカウンターパートの育成も期待されている部分もあります。でも私の場合は、ちょっと違います。年齢も親くらいだし、市役所の環境関連のお仕事ではプロフェッショナルのようだし、かつ環境分野に対してやる気満々。JICAが実施する外国人専門研修にも参加し日本に視察にも来たこともあります。だからまずは私がいろいろ教えてもらうところからじゃないと話にならないので、育成というよりは、何かのタイミングでアイディアを出し合ったり、最終的にいろいろ相談し合えるパートナー・同僚になれたらいいなと私は思っています。活動を通して親交を深めていきたいものです。

カウンターパートのお名前は「オルランド」さん。職場で呼ぶときはそのまま「オルランド」と呼びます。敬称をつけない呼び方にまだ慣れません。(大学を卒業している人はなんらかの「titulo」(大学卒業時に取得する資格のようなもの?)を持っていて、そういう人には正式には「ingeniero」って名前の前に付けて呼ぶらしい)隣県にあるエクアドル第4の都市と言われるloja(ロハ)に奥さんや子どもたち(息子が4人いる)が住む家があるけど、平日はここヤンササ市役所で仕事をして、週末にlojaに帰っています。

とても温厚そうな人柄で私が話すのをためらわない雰囲気を醸し出してくれています。一緒に活動するうえで、一番ありがたいのは、日本大好きなことでしょうか。日本語も勉強したいって言ってくれていたし、研修で日本を訪れて、やっぱり日本はなんてきれいなんだ!と思ってくれたようです。JICAのことも大好きで、研修に参加したときの修了書とか、いろいろな資料を得意げに、積極的に見せに来てくれます。それだけでコミュニケーションが取れるから私としてもありがたいです。よく協力隊あるあるだと、カウンターパートが全然やる気ない、別の仕事で忙しい、カウンターパートなしと同じ状態とかっていう話が多いです。まぁでもオルランドも忙しいのか、他の仕事とか、あとはふつうに休憩とかでフラッとどこか居なくなることが多いし、いつ戻ってくるかも分からないので、私は私でいろいろふらふらしてみようとも思っています。

でもオルランドは17:00過ぎても残っているので(他の人は17時になった瞬間に出ていく)、その時間で少し質問させてもらったり、ちょっと話したり。逆にオルランドから「我々の活動プランどうする?」って言ってくれます。ありがたいです。初日も1人で市役所内を見ながら他の人にも挨拶してみようかなぁなんて思って「ちょっと回ってきていい?」って聞いたら、一緒に案内してくれる親切な人です。でも時々部署では他の同僚たちとなんかの言い合いをしていることもあり、部署の雰囲気があまり良くないときも笑。何らかの問題が渦巻いている雰囲気も感じていますが、poco a poco(少しずつ)やっていきます。

 写真の一番左がカウンターパートのオルランドです。

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